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信じられないことが起きました。

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 「なにかわかった?」

 私は力なく首を振る。



 次の日、さゆみが最初に発した言葉はそれだった。
 私と同じく、さゆみもあの謎のことをずっと考えてくれてたんだと思う。



 「キラさん達に聞いたら何かわかるかもしれないけど、そしたら、それって何なの?ってことになるよね。
そしたら、あんたがキースさんと会ったことも一緒にラーメン食べたことも話さなきゃいけなくなるし。
だから言えないよね。
 二人でなんとか解明しないと…」

 「でも、私も昨夜からずっと考えてるけど、何もわからないよ。」

 「……残念ながら私も同じだよ。」

そう言って、さゆみが小さく溜息を吐いた。



 「考えてみたら、私…キースさんのこと自体、あんまり知らないし。」

 「そうだよね…まだファン歴浅いし。
 私もまだリクの誕生日しか知らないよ。
そういえば、リクって本名も隠してるらしいよ。
キラさんも知らないんだって。」

 「本名…そういえば、私、瑠威の本名しか知らないよ。」

 「えっ!?キースさんの本名も知らないの?」

 「知らないよ!さゆみ、知ってるの?」

さゆみはぶんぶんと首を振る。



 「あ、そうだ!」

さゆみをスマホを取り出して、何かを入力した。

 
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