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世界で一番暑い日
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(おっ!ピッタリだな。)
時計は11時ちょうどを指している。
玄関のドアをノックをするのは村田に違いない。
俺は立ち上がり、玄関に向かった。
狭いから、歩いて十歩もしないうち、すぐにたどり着く。
「よっ!時間通りだな。」
立っていたのは予想通り、村田だった。
「俺は几帳面だからな。あぁ、暑かった!」
村田はずかずかと部屋に入り、扇風機の前に腰を降ろした。
俺は冷蔵庫の麦茶を村田に出してやった。
村田はそれをぐびぐびと飲み干し、村田の顔からは玉の汗が吹き出す。
「今年は酷い暑さだな。」
「確かにな…」
「ここに来るまでに、1リットルくらい汗が出たぞ。」
村田の家からうちまでは自転車で約30分。
この暑さの中を走って来たのだから、大げさとも言えない。
「鍋食べたら、また汗が出るぜ。」
「おぅよっ!腹が膨れるからだ丈夫だ。」
俺は立ち上がり、村田も汗を拭いて俺の後に続いた。
テーブルの上にカセットコンロを置き、その上に鍋を乗せる。
「しっかし、本当に親切だよな。」
「そうなんだ。お陰で助かるよ。」
俺の働く工場の上司が、昨日、暑いから精をつけろって、キムチ鍋の材料とこのカセットコンロをくれたんだ。
暑い時には熱いものを食べて汗をかけって。
しかも、その材料はとても一人じゃ食べきれない感じの量だったから、俺は友人の村田を誘った。
野菜や肉を切り、鍋にぶちこむ。
「良いにおいだなぁ…」
村田のいう通りだ。
だけど、鍋の熱気で汗が流れて来た。
「あ、雨だ…」
「降る前に来て良かった~…」
急に降り出した雨を、窓から見上げた。
「そろそろ煮えて来たようだな…」
「そうだな。」
俺達は鍋を口に運んだ。
暑さと辛さのせいで、汗が噴き出す。
でも、うまい!
俺達は鍋を食べ続けた。
「あ~っ!」
大きな音と共に、急に電気が消えた。
落雷のための停電だ。
扇風機が止まると、さらに汗が吹き出す。
「あ…暑いな…」
「確かに…」
それでも、俺達は、キムチ鍋を食べ続けた。
すでに全身が汗まみれだ。
汗が目に染みて痛い。
「俺…なんだか頭がぼーっとしてきた。」
「俺も…」
今この部屋は、50℃を軽く越えているはずだ。
いや、もっとかもしれない。
もしかしたら、世界で一番暑いかもしれない…
時計は11時ちょうどを指している。
玄関のドアをノックをするのは村田に違いない。
俺は立ち上がり、玄関に向かった。
狭いから、歩いて十歩もしないうち、すぐにたどり着く。
「よっ!時間通りだな。」
立っていたのは予想通り、村田だった。
「俺は几帳面だからな。あぁ、暑かった!」
村田はずかずかと部屋に入り、扇風機の前に腰を降ろした。
俺は冷蔵庫の麦茶を村田に出してやった。
村田はそれをぐびぐびと飲み干し、村田の顔からは玉の汗が吹き出す。
「今年は酷い暑さだな。」
「確かにな…」
「ここに来るまでに、1リットルくらい汗が出たぞ。」
村田の家からうちまでは自転車で約30分。
この暑さの中を走って来たのだから、大げさとも言えない。
「鍋食べたら、また汗が出るぜ。」
「おぅよっ!腹が膨れるからだ丈夫だ。」
俺は立ち上がり、村田も汗を拭いて俺の後に続いた。
テーブルの上にカセットコンロを置き、その上に鍋を乗せる。
「しっかし、本当に親切だよな。」
「そうなんだ。お陰で助かるよ。」
俺の働く工場の上司が、昨日、暑いから精をつけろって、キムチ鍋の材料とこのカセットコンロをくれたんだ。
暑い時には熱いものを食べて汗をかけって。
しかも、その材料はとても一人じゃ食べきれない感じの量だったから、俺は友人の村田を誘った。
野菜や肉を切り、鍋にぶちこむ。
「良いにおいだなぁ…」
村田のいう通りだ。
だけど、鍋の熱気で汗が流れて来た。
「あ、雨だ…」
「降る前に来て良かった~…」
急に降り出した雨を、窓から見上げた。
「そろそろ煮えて来たようだな…」
「そうだな。」
俺達は鍋を口に運んだ。
暑さと辛さのせいで、汗が噴き出す。
でも、うまい!
俺達は鍋を食べ続けた。
「あ~っ!」
大きな音と共に、急に電気が消えた。
落雷のための停電だ。
扇風機が止まると、さらに汗が吹き出す。
「あ…暑いな…」
「確かに…」
それでも、俺達は、キムチ鍋を食べ続けた。
すでに全身が汗まみれだ。
汗が目に染みて痛い。
「俺…なんだか頭がぼーっとしてきた。」
「俺も…」
今この部屋は、50℃を軽く越えているはずだ。
いや、もっとかもしれない。
もしかしたら、世界で一番暑いかもしれない…
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