あれこれ短編集2

ルカ(聖夜月ルカ)

文字の大きさ
24 / 65
冬の大三角

しおりを挟む
「綺麗だな。」

「うん。」



雪が降らないのが不思議なくらいだ。
今日は体の芯から冷える。
なのに、どうして僕たちは、こんな寒い公園で、空を見上げてるんだろう。



「冬の夜空って、なんか良いよな。」

「確かに。寒いと星が綺麗に見えるような気がするな。」

いや、そんなことはない。
星なんて、いつみても変わりはないはずだ。
なんで、充希や里奈はそんな風に思うんだろう?
寒いから、早く室内に入りたいと思う僕が変なのだろうか?



「見事な三角だね。」

「三…角?」

「悠真、知らないのか?
冬の大三角。」

「え?何?」

充希は頷き、空を指さす。



「ほら、あそこに赤い星があるだろ?」

「え?あ…三角、分かった。」

目立つ赤い星とあと二つの星で、確かに三角形が出来ていた。



「あの赤い星な、オリオン座のペテルギウスっていうんだ。」

「へぇ。」

オリオン座くらい、僕だって聞いたことがある。
詳しいことは知らないけれど。



「それから、あっちのがこいぬ座のプロキオンで、もう一個のがおおいぬ座のシリウスよ。」

こいぬ座はわかるけど、おおいぬ座って何なんだよ。
チワワとグレート・デーンみたいなことか?



「里奈は、プロキオンで、悠真はシリウス、そして俺が…」

「ペテルギウスね。」

言われてみれば、確かにそうかもしれない。
髪を赤く染めている充希は、目立つペテルギウスなのかもしれない。
小柄な里奈はプロキオン、そして、長身の僕がシリウスか…
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし

かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし 長屋シリーズ一作目。 第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。 十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。 頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。 一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

神楽坂gimmick

涼寺みすゞ
恋愛
明治26年、欧州視察を終え帰国した司法官僚 近衛惟前の耳に飛び込んできたのは、学友でもあり親戚にあたる久我侯爵家の跡取り 久我光雅負傷の連絡。 侯爵家のスキャンダルを収めるべく、奔走する羽目になり…… 若者が広げた夢の大風呂敷と、初恋の行方は?

処理中です...