あれこれ短編集2

ルカ(聖夜月ルカ)

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鐘が鳴る

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今でも好きですが、遙か昔(?)私はうるさい音楽にハマりまくっておりました。
家でも外でも、朝から晩まで音楽を聴き、ライブに通いまくっていました。
今はどうなのかよくわかりませんが、昔、ラジオのサテライトスタジオというものがありました。(今もあるかな?)
ラジオの公開録音をする小さいスタジオです。
好きなバンドがそこに来ることを知った私は、ライブ仲間の人達と共にサテスタに向かいました。
ガラス張りのスタジオの前に、パイプ椅子がたくさん並べられていました。
だいぶ早い時間から行って、最前列ゲット~!
しばらくすると、お客さん達がちらほら集まってきました。
そのサテスタはショッピング街の一角にあったので、あら?なんかやってるわ。暇だから見てみよう~って感じだと思います。
外見からしても、バンドファンには見えない人がほとんどでしたから。
まだかな、まだかなぁ?
わくわく気分で番組が始まるのを待っていました。
私は、実は『待つ』という行為がとても苦手です。
最初は多分、友達としゃべったりしてたのだと思いますが、そのうちだんだんそわそわして来ました。
そして、スタジオの中に何か気になるものを発見し(何だったのかは忘れました。)それをよく見ようとした時…



ごぉぉぉぉぉぉぉんんんん……



おかしいな。
街中のはずなのに、お寺の鐘が鳴っている。
あれ?あれ?除夜の鐘にしては季節外れな…



私は、スタジオ内の何かを見ようとして、ガラスに思いっきり頭をぶつけていたのです。
本当に、お寺の鐘のような音が周りに鳴り響きました。
痛かったのは痛かったと思うのですが、びっくりしたのと恥ずかしいのとで、なんともないふりをしました。
多分、頭から突っ込んだので、恥ずかしい音だけで済んだのです。
顔面から行ってたら、鼻が折れたりしていたのではないかと思います。
そのくらいの衝撃でした。
それと、頑丈なガラスで良かったです。
もしも、私の頭突きによってガラスが割れてたら大事です。
私も大怪我をしていたかもしれません。
周りの人が笑ってたかどうかはわかりませんが、私が見てた側だったらきっと大爆笑していたと思います。
なんせ、お寺の鐘の音ですから。
普通は笑ってしまいますよねぇ。
あと、番組が始まってなくて本当に良かった~
あんな恥ずかしいシーンをメンバーに見られてたら、私はかなり傷付いていたことでしょう。(当時はまだうら若き乙女でしたから。)
後にも先にも、あんなに全力で頭を打ったのは、あの時だけでした。
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