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「……すみません。」

「やだなぁ。何も謝ることなんてないじゃないですか。
内山さんは僕がつまらないことを言っても受け止めてくれるし、僕としてはとても話しやすいですよ。」

「で、でも…私、反応が薄いし、面白い話も出来ないし。」

「何言ってるんです。
別に芸人さんでもないんだし、無理して面白いこと言おうとか、リアクションしようとする必要はないですよ。
君は今のままで良いんです。」



(今の私のままで…?)



なんだか、胸がじんわりとしました。
こんなにだめな私に、今の私のままで良いと言われたのですから。



「ちょっとここで一休みしましょうか。」



小林さんが連れて行ってくれたのは、公園のような場所でした。
花がたくさん植えられていて、目にも鮮やかです。



私をベンチに座らせ、小林さんは近くの自販機でお茶を買ってきてくれました。



「今だから白状しますが…実は僕、内山さんが入院してた病院に行ったことがあるんですよ。」

「えっ!?病院に?」

小林さんは頷きました。



「三辺さんの話を聞いて、どうしても君に会いたくなって…
売店やカフェで何度かウロウロしてみたんですが、とうとう君に会えることはなかった。
それで、諦めてカードの裏にLINEのIDを書いたんです。
病院にまで行くなんて、僕ってヤバい奴かな?
引かないで下さいね。」

小林さんは照れ臭そうに、そう言いました。
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