33 / 74
33
しおりを挟む
「……すみません。」
「やだなぁ。何も謝ることなんてないじゃないですか。
内山さんは僕がつまらないことを言っても受け止めてくれるし、僕としてはとても話しやすいですよ。」
「で、でも…私、反応が薄いし、面白い話も出来ないし。」
「何言ってるんです。
別に芸人さんでもないんだし、無理して面白いこと言おうとか、リアクションしようとする必要はないですよ。
君は今のままで良いんです。」
(今の私のままで…?)
なんだか、胸がじんわりとしました。
こんなにだめな私に、今の私のままで良いと言われたのですから。
「ちょっとここで一休みしましょうか。」
小林さんが連れて行ってくれたのは、公園のような場所でした。
花がたくさん植えられていて、目にも鮮やかです。
私をベンチに座らせ、小林さんは近くの自販機でお茶を買ってきてくれました。
「今だから白状しますが…実は僕、内山さんが入院してた病院に行ったことがあるんですよ。」
「えっ!?病院に?」
小林さんは頷きました。
「三辺さんの話を聞いて、どうしても君に会いたくなって…
売店やカフェで何度かウロウロしてみたんですが、とうとう君に会えることはなかった。
それで、諦めてカードの裏にLINEのIDを書いたんです。
病院にまで行くなんて、僕ってヤバい奴かな?
引かないで下さいね。」
小林さんは照れ臭そうに、そう言いました。
「やだなぁ。何も謝ることなんてないじゃないですか。
内山さんは僕がつまらないことを言っても受け止めてくれるし、僕としてはとても話しやすいですよ。」
「で、でも…私、反応が薄いし、面白い話も出来ないし。」
「何言ってるんです。
別に芸人さんでもないんだし、無理して面白いこと言おうとか、リアクションしようとする必要はないですよ。
君は今のままで良いんです。」
(今の私のままで…?)
なんだか、胸がじんわりとしました。
こんなにだめな私に、今の私のままで良いと言われたのですから。
「ちょっとここで一休みしましょうか。」
小林さんが連れて行ってくれたのは、公園のような場所でした。
花がたくさん植えられていて、目にも鮮やかです。
私をベンチに座らせ、小林さんは近くの自販機でお茶を買ってきてくれました。
「今だから白状しますが…実は僕、内山さんが入院してた病院に行ったことがあるんですよ。」
「えっ!?病院に?」
小林さんは頷きました。
「三辺さんの話を聞いて、どうしても君に会いたくなって…
売店やカフェで何度かウロウロしてみたんですが、とうとう君に会えることはなかった。
それで、諦めてカードの裏にLINEのIDを書いたんです。
病院にまで行くなんて、僕ってヤバい奴かな?
引かないで下さいね。」
小林さんは照れ臭そうに、そう言いました。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
13
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる