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家に帰ると、私は翔吾さんのご両親に会ったことを話しました。
両親はそのことをとても喜んでくれました。
まるで、結婚式の日取りでも決まったかのように、父は浮かれていました。
今までの私なら、そんな父を疎ましく感じたでしょうが、今はそのような気持ちはありません。
ただ、どこか照れくさいような気持ちがするだけでした。







(運命の人……)



寝台に横になりましたが、その晩はなかなか眠れませんでした。



今、私がかけているネックレスは、運命の人と出会える石だとか…



(そういえば……)



シャキアはそれを翔吾さんからもらい、それを持って私の世界に来て、フェルナンさんと出会った…
そして、そのネックレスを私がもらって、翔吾さんに出会って…



そんなことを思ったら、不思議な気分になってしまいます。
シャキアは、このネックレスが、運命の人に出会える石だとは知らなかったはずです。
なのに、なぜだか、私にくれた…



それこそが運命だったのでしょうか?



ということは、運命は、私がこの異界に来ることを、そして翔吾さんと出会うことを既に知っていたのでしょうか?



そんな取りとめのないことを考えながら、私は自然と微笑んでいました。
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