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愛されて…
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相変わらず嘘ばっかり。
今日は、夕飯のおかずを買って来るって家を出た。
だけど、照之さんが一緒に夕飯をって言ってくれたから、途中で友達に会ったから、買い物には行けなくなったと、お母さんには嘘を吐いた。
(本当に私は調子のいいことばかり言って…)
「そのうち、お母さんにもご挨拶しなくちゃいけませんね。」
「えっ!?」
思いがけない言葉に、私は目を丸くした。
「あれっ?僕、なにかおかしなことを言いましたか?」
「い、いえ、別に……」
それって、まさか…
結婚を前提にお付き合いを…なんて話?
それとも、単に付き合ってることを話しておきたいってことだったのか?
どちらにしても、私とのお付き合いを真剣に考えてくれてるってことのように思えて、嫌な気はしなかった。
*
「今夜はどうもありがとうございました。」
「こちらこそ、どうもありがとうございました。」
食事をして、いつものように他愛ない話をいろいろ話して、照之さんの家を出たのは10時少し前だった。
「僕は、こう見えて早寝早起きなんですよ。
だから、もうこのくらいの時間になると少し眠くなって…」
「意外ですね。
照之さんは夜更かしさんなのかと思ってました。」
「そう見えるでしょ?
でも、違うんですよ。」
「いつも、何時くらいに寝てらっしゃるんですか?」
「遅くとも11時には寝てますね。
早い時は、もう今時分には……」
「意外です…」
でも、確かに、照之さんの瞼は眠そうだった。
何度かあくびをしては、盛んに謝ってたし…
(なんだか可愛い……)
本当はもっと話していたかった。
本音を言えば、朝まで一緒にいたかった。
だけど、そう急ぐこともない。
私達は、お互い心に傷を持つ身だし、焦って、ぎこちなくなることを思えば、ゆっくりゆっくり慎重に進んで行く方が良いのかもしれない。
(そうだ…きっと私は大切にされてるんだ…)
そう思うことで、焦り気味だった自分の気持ちを私は制した。
今日は、夕飯のおかずを買って来るって家を出た。
だけど、照之さんが一緒に夕飯をって言ってくれたから、途中で友達に会ったから、買い物には行けなくなったと、お母さんには嘘を吐いた。
(本当に私は調子のいいことばかり言って…)
「そのうち、お母さんにもご挨拶しなくちゃいけませんね。」
「えっ!?」
思いがけない言葉に、私は目を丸くした。
「あれっ?僕、なにかおかしなことを言いましたか?」
「い、いえ、別に……」
それって、まさか…
結婚を前提にお付き合いを…なんて話?
それとも、単に付き合ってることを話しておきたいってことだったのか?
どちらにしても、私とのお付き合いを真剣に考えてくれてるってことのように思えて、嫌な気はしなかった。
*
「今夜はどうもありがとうございました。」
「こちらこそ、どうもありがとうございました。」
食事をして、いつものように他愛ない話をいろいろ話して、照之さんの家を出たのは10時少し前だった。
「僕は、こう見えて早寝早起きなんですよ。
だから、もうこのくらいの時間になると少し眠くなって…」
「意外ですね。
照之さんは夜更かしさんなのかと思ってました。」
「そう見えるでしょ?
でも、違うんですよ。」
「いつも、何時くらいに寝てらっしゃるんですか?」
「遅くとも11時には寝てますね。
早い時は、もう今時分には……」
「意外です…」
でも、確かに、照之さんの瞼は眠そうだった。
何度かあくびをしては、盛んに謝ってたし…
(なんだか可愛い……)
本当はもっと話していたかった。
本音を言えば、朝まで一緒にいたかった。
だけど、そう急ぐこともない。
私達は、お互い心に傷を持つ身だし、焦って、ぎこちなくなることを思えば、ゆっくりゆっくり慎重に進んで行く方が良いのかもしれない。
(そうだ…きっと私は大切にされてるんだ…)
そう思うことで、焦り気味だった自分の気持ちを私は制した。
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