169 / 258
王女と王と宰相と
4
しおりを挟む
突然のことに、私はますます混乱の度合いを深め…
びっくりしたせいなのか、何なのか…ただただ、涙がぽろぽろとこぼれた。
「な、なんという無礼を…!」
サンドラさんがフェルナンさんを私から引きはがし、その頬を打った。
乾いた音が部屋中に響く…
「サキだ……間違いない。」
フェルナンさんは、サンドラさんに叩かれても、少しも動じることなくそう言った。
「いいえ!この方は……」
目を吊り上げたサンドラさんが言いかけた時…
私は、再び首を振った。
「フェルナンさん…ごめんなさい。」
「シャルア様!」
サンドラさんが、大きな声を上げた。
だけど、もう無理。
フェルナンさんに嘘を吐くことは出来ない。
「サンドラさん…この方たちは、信用出来る人達です。」
私は大きな声でそう言った。
「いけません、シャルア様!」
サンドラさんは私を制したけれど、私の気持ちはもう決まっていたから、体を起こした。
「シャルア様!」
サンドラさんはかなり焦っている。
私はそんなサンドラさんに向かって、ゆっくりと頷いた。
(大丈夫…フェルナンさん達ならきっと……)
「フェルナンさん、マリウスさん…
すべてお話しますから、聞いてください。」
二人は、静かに頷いた。
「実は……」
私は、生まれた時のことから、今日までのことをすべてふたりにぶちまけた。
何もかも包み隠さずに…
サンドラさんは、そんな私を心配そうにみつめていた。
びっくりしたせいなのか、何なのか…ただただ、涙がぽろぽろとこぼれた。
「な、なんという無礼を…!」
サンドラさんがフェルナンさんを私から引きはがし、その頬を打った。
乾いた音が部屋中に響く…
「サキだ……間違いない。」
フェルナンさんは、サンドラさんに叩かれても、少しも動じることなくそう言った。
「いいえ!この方は……」
目を吊り上げたサンドラさんが言いかけた時…
私は、再び首を振った。
「フェルナンさん…ごめんなさい。」
「シャルア様!」
サンドラさんが、大きな声を上げた。
だけど、もう無理。
フェルナンさんに嘘を吐くことは出来ない。
「サンドラさん…この方たちは、信用出来る人達です。」
私は大きな声でそう言った。
「いけません、シャルア様!」
サンドラさんは私を制したけれど、私の気持ちはもう決まっていたから、体を起こした。
「シャルア様!」
サンドラさんはかなり焦っている。
私はそんなサンドラさんに向かって、ゆっくりと頷いた。
(大丈夫…フェルナンさん達ならきっと……)
「フェルナンさん、マリウスさん…
すべてお話しますから、聞いてください。」
二人は、静かに頷いた。
「実は……」
私は、生まれた時のことから、今日までのことをすべてふたりにぶちまけた。
何もかも包み隠さずに…
サンドラさんは、そんな私を心配そうにみつめていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
115
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる