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偽り
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「ケネス?誰なんだ?そりゃあ…」
「…い、いや、なんでもない…」
「なにか思い当たることがあるのか?」
「……そんなものはないさ。
やっぱり、俺は予言なんてものは信じられないな。」
「そうかい、そりゃあ悪かったな。
今の話は忘れてくれ。」
「あぁ……
……で、さっき、あんた言ってたな。
今までの予言ははずれたことはないって。
あれは本当なのか?」
「あぁ…だが、たまたま当たっただけなんだろうさ。
気にしないでくれ。」
「…………」
それから、二人の会話は急に少なくなっていった。
二人の間に、なんとなく気まずい雰囲気が流れる…
「じゃあ、俺、そろそろ帰るよ。
今夜はどうもありがとうな。」
「こっちこそ、つきあってくれてどうもありがとうよ!」
気まずくなったせいか、ハリーはそう言って席を立った。
(ハリーの奴…俺の言うことを信じてくれたんだろうか?)
成功とも失敗とも、はっきりした感触を掴めないままに、ジュリアンは宿へ戻った。
「お帰りなさい。」
「あぁ、ただいま、マージ。」
今は、この顔が見られるだけでも幸せだと思わなければならないのかもしれない。
エレスの言うように、マージが死ななかっただけで良かったとすべきなのか?
そんなことを考えながら、二階へと続く階段にさしかかった時、ジュリアンはポケットの中のあるものの存在を思い出した。
「あ…マージ!」
「はい、なんでしょうか?」
「あんた…好きな人はいるかい?」
「好きな人…いえ…そんな人は…」
「そうか…じゃあ、そういう人が出来た時のために、持っとくと良いぜ!」
そう言って、ジュリアンがマージに差し出したのはあのガーネットだった。
「この石はな、持ち主の願いを叶えてくれるって言われる石なんだ。
特に恋愛の悩みにはすごく効果があるって言われてるぜ。
あんたに好きな人が出来た時、この石に願いを賭けてみなよ。」
「あ、ありがとうございます…!」
(好きな人……)
マージは、ジュリアンから受け取ったガーネットをじっとみつめた。
マージの頭の中には、ハリーのことが思い浮かんでいた。
「…い、いや、なんでもない…」
「なにか思い当たることがあるのか?」
「……そんなものはないさ。
やっぱり、俺は予言なんてものは信じられないな。」
「そうかい、そりゃあ悪かったな。
今の話は忘れてくれ。」
「あぁ……
……で、さっき、あんた言ってたな。
今までの予言ははずれたことはないって。
あれは本当なのか?」
「あぁ…だが、たまたま当たっただけなんだろうさ。
気にしないでくれ。」
「…………」
それから、二人の会話は急に少なくなっていった。
二人の間に、なんとなく気まずい雰囲気が流れる…
「じゃあ、俺、そろそろ帰るよ。
今夜はどうもありがとうな。」
「こっちこそ、つきあってくれてどうもありがとうよ!」
気まずくなったせいか、ハリーはそう言って席を立った。
(ハリーの奴…俺の言うことを信じてくれたんだろうか?)
成功とも失敗とも、はっきりした感触を掴めないままに、ジュリアンは宿へ戻った。
「お帰りなさい。」
「あぁ、ただいま、マージ。」
今は、この顔が見られるだけでも幸せだと思わなければならないのかもしれない。
エレスの言うように、マージが死ななかっただけで良かったとすべきなのか?
そんなことを考えながら、二階へと続く階段にさしかかった時、ジュリアンはポケットの中のあるものの存在を思い出した。
「あ…マージ!」
「はい、なんでしょうか?」
「あんた…好きな人はいるかい?」
「好きな人…いえ…そんな人は…」
「そうか…じゃあ、そういう人が出来た時のために、持っとくと良いぜ!」
そう言って、ジュリアンがマージに差し出したのはあのガーネットだった。
「この石はな、持ち主の願いを叶えてくれるって言われる石なんだ。
特に恋愛の悩みにはすごく効果があるって言われてるぜ。
あんたに好きな人が出来た時、この石に願いを賭けてみなよ。」
「あ、ありがとうございます…!」
(好きな人……)
マージは、ジュリアンから受け取ったガーネットをじっとみつめた。
マージの頭の中には、ハリーのことが思い浮かんでいた。
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