天使からの贈り物・夢

ルカ(聖夜月ルカ)

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「困ったな…ライラになんて言えば良いんだ…
アルドーは東の大陸に行ってしまったなんて言ったら、ライラはどれほど悲しむ事か…
しかも、次の船が出るのは三ヶ月後だなんて…
あぁ、とても言えやしねぇ!
俺はどうすりゃ良いんだ…!!」

『落ちこんでる割に、食欲だけはすごいのだな…』

「当たり前だろ!
ここんとこ、ろくに食べてなかったんだから…」

テーブルの上には、ジュリアンがたいらげた空の食器が所狭しと並んでいた。



「なぁ、エレス、何か良い知恵はないか?
おまえは俺よりちょっとばかし頭が良いんだから、何か良い案があるんじゃないか?」

『ない。』

「おまえなぁ…少しは親身になって考えろよ!」

『ないものはないのだから、仕方ない。
次の出航までには三ヶ月もあるということではないか。
そんなに長い時が経ってしまってからでは、アルドーの足取りを辿るのはよほどの幸運がない限り、不可能だろうな。』

「……やっぱりそう思うか…
じゃ、ライラはもうアルドーには会えないんだろうか?」

『残念ながらそういうことになるだろうな。
それよりも、永遠の別れにならなければ良いが…』

「え……?」

『さっきの男が言っていたではないか。
アルドーは様子がおかしかったと…
下手をすれば船から…』

「て、て、て、てめぇ!
そういうことを平気な面して言うなっていつも俺が言ってるだろう!
っていうか、そんな話聞いて心配にならないなんて、おまえなんざ人間じゃねぇ!!」

『おまえは本当に馬鹿なことを言う男だな…
私が人間ではないことを忘れたとでも言うのか?』

「くっ…う、う、うるせぇ!!」

大きな声をあげるジュリアンに、店の客達の好奇の目が集まった。



『おまえ以外の人間には私のことが見えないということも忘れたようだな。』

「は…?」

エレスにそう言われ、ジュリアンは今の状況にやっと気付いた。




「……おまえなんか掘り出してやるんじゃなかった…」

ジュリアンは小さな声で呟いた。



『そうか?
私を掘り出したおかげでおまえには良いものをやったではないか。
それを使えば、今の状況もなんとかなるのではないか…?』

「え……?そ、そうだ!!
それがあったんだ!
畜生!!知ってたならもっと早くに教えろよ!」

『今回はそこまですることもないかと思ったのだ。
アルドーが死んだと決まったわけではないのだからな。』

「それでも、その可能性がある以上、このまま見過ごすわけにはいかねぇ!
ようし…!!」



(どうか…今のこの事態をなんとかしてくれ!
アルドーが、この町を離れる前に…!!)



ジュリアンはエレスチャルを両手でしっかり握り締め、心をこめて一心に祈った。
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