天使からの贈り物・夢

ルカ(聖夜月ルカ)

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「そろそろあの日が近付いて来たな。
これからは気を引き締めていかないとな!
幸い、アルドーの家はわかった。
万一ってこともあるかもしれないから、明日の夜からアルドーの部屋の傍に張りこもうと思ってる。
で、アルドーが家を出ようとしたら、ちょうど俺が家に押しかける。
そして、そのまま酒でも飲ませてその日一日外に出ないようにすれば良いわけだ。
コンテストの日には俺が一緒に会場まで行く。
これで、アルドーの絵は無事に展示することが出来る!
そうだろ?」

『まぁ、そうなるだろうな。』

「コンテストに無事に出す事が出来さえすりゃあ、とりあえずはそれで良いんだ。
結果が良くなかったとしたら…それは、その時になってまた考えるしかない。
だけど、きっと大丈夫さ。
奴の絵はきっと入賞するさ。
な、おまえもそう思うだろう?」

『私には人間の絵の評価はよくわからん。』

「あ~あ、これだから芸術のわからないやつはいやなんだ。
おまえももう少し人間の世界のことを勉強しろよな!」

『なぜだ?
私は人間ではないのだぞ。
人間の世界のことを勉強して何になる?』

「おまえってやつは、本当に向上心のないやつだな。
石の世界にも友達なんていないだろ?!」

『おまえは相変わらず頭が悪いな…
石に友情なんてものが存在すると思うか?』

「あぁ~~っっ!!もう良いっ!
おまえと話してるとイライラする。
もう寝るからなっっ!」







次の日ジュリアンは、夕食をライラの店で食べた後、アルドーのアパートに直行した。
上の階に続く階段下の物陰に目立たないようにジュリアンは腰を降ろした。

「ここで張りこんでたらアルドーを逃すことはないからな!
もう成功したのも間違いなしだ!」

二階から物音がする度にジュリアンは階段を駆け上る。
それはことごとく違う部屋の住人の発したもので、アルドーは部屋から出て来る気配はまだない。

やがて夜が明けた。



「もうすぐだな。」

『そういえば、アルドーがいつ頃ライラの店に向かったのかは聞いていなかったんだな。』

「そういうこと。
だから、奴が出て来るのをここで待つしかない。」

『なるほど。今回はおまえにしてはぬかりのない方法を取ったということだな。』

「当たり前だ!
俺だってもうこんなことをするのは三度目なんだからな!
いいかげん、やり方もわかってきたってもんさ!」

ジュリアンは得意げに答えた。

 
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