Gift

ルカ(聖夜月ルカ)

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023. 宝物

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「なんだ、ジェシカ、シケたツラして…
今日もまたみつからなかったのか?」

「みつかったよ…
ただ、中身が予想とは違ってただけさ…
くそ~~~!
あの地図を売り付けやがった奴、今度みつけたらギッタギタにしてやる~!!」

「そうか、そいつは残念だったな。
でも、何もなかったってわけじゃないんだし、また頑張んなよ!
さ、これは俺のおごりだ!
そんなシケたツラしてたんじゃ、幸運はやって来ないぜ!」

「それもそうだな!
よ~し、景気付けに今夜は飲むぞ!
この次こそはきっと良いものをみつけてやるぞ~!」

「よ~し、その息だ!!」

ジェシカがトレジャー・ハンターになったのは17の時だった。
正しくは、その時はまだトレジャー・ハンターとは言えない。
ただ、トレジャー・ハンターになる!と決意したのがその年だったということなのだ。

何事も思い立ったら、止まらない。
すぐに行動に移してしまう…それがジェシカの性分だ。
トレジャー・ハンターになりたいだなんて両親に言っても許してもらえるわけはないと思い、短い書き置きをしただけで彼女は家を飛び出した。

今、思えば、なんと無謀なことをしたんだろうと思えるが、当時のジェシカの頭の中にはとにかくトレジャー・ハンターになることしかなく、それからはいろんなことを覚えるのと食べていくのに必死で他のことを考えるゆとりさえなかったのだ。

どうにか一人前と言えるまでになったのは家を出てから3年程経った頃だった。

それからの彼女はただがむしゃらに頑張って…
頑張って、頑張って…
気が付けばあの日から十数年の歳月が流れていた…

これまでの間に、彼女はそれなりのお宝をいくつか発見したけれど、そういうものもいつの間にか日々の生活費や必要経費に消えていってしまう…
手許に残っているものはほとんどないという有様だ。

いいかげん足を洗ったらどうだ…?と言われることもあり、自分でもそう思う時もあるにはあるのだけど…それでも、ジェシカはやはりやめることは出来なかった。

実は、ジェシカがトレジャー・ハンターを目指したのにはちょっとした理由があったのだ。

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