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052. ただ欲しいと思っただけ
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「あれっ?もう頂上か?
強い魔物はどこなんだ?!」
まさかこんなに簡単に目的地に辿り着けるはずがないとあたりを見回すグラッジだったが、頂上には魔物がいる気配さえない。
そんなグラッジとは裏腹に、シモンはかなり疲れた様子だ。
ただ、荷物を持って着いてきただけとはいえ、魔物との戦闘を見たのも転がる亡骸を見たのも初めてのこと。
さらに、こんな山道を歩いたこともなかったのだから、心身共に疲労していた。
魔術士の指輪があるとされる頂上に辿り着いたというのに、喜びよりも疲れの方が大きいようだ。
魔術士の指輪は、頂上の大岩の下に隠されているとされ、その大岩は雷の魔術でしか割れないようになっているとのこと。
頂上に辿りついた魔術士への最後の試練ということだ。
「さぁ、ここからはあんたの出番だ!
あとは頼んだぜ!」
「はい!」
シモンは大きく深呼吸をすると、精神を統一し、呪文を唱え始めた。
直ちに空には稲妻が駆け抜け、激しい雷鳴と共に光の柱が大岩に落ちた。
「おっ!やるじゃないか!」
大岩からは焦げ臭い臭いがたちこめ黒くなっていたが、まだ割れる気配はない。
「僕の魔力が弱いからだめだったんですね。
体力的に弱っているせいもあるかもしれません。」
「気にすることはないさ。
割れるまで何度も続けりゃあ良い。」
「はい。」
シモンは呪文を繰り返し、その度に岩の上に光の柱が落とされる。
「もう少しだ、頑張れ!」
「は、はい…」
回数を重ねる度にシモンの疲労が大きくなっていくのがわかった。
滝のような汗を流し、息も絶え絶えになりながら、シモンは健気に雷を落とし続けた。
シモンの体力の減少と共に雷の威力も小さくなって行く。
「ま、まだ割れない…か…
こ…こ…これでどうだ…!!」
最後の力を振り絞り、シモンが放った光の柱がついに大岩を砕いた!
「やったぜ!ついにやった!
よし、あとは俺が掘るからあんたは休んでろ!」
「す、すみません…グラッジさん…」
シモンはその場にばったりと倒れこんだ。
グラッジは力をこめて大岩の下の土を掘る。
強い魔物はどこなんだ?!」
まさかこんなに簡単に目的地に辿り着けるはずがないとあたりを見回すグラッジだったが、頂上には魔物がいる気配さえない。
そんなグラッジとは裏腹に、シモンはかなり疲れた様子だ。
ただ、荷物を持って着いてきただけとはいえ、魔物との戦闘を見たのも転がる亡骸を見たのも初めてのこと。
さらに、こんな山道を歩いたこともなかったのだから、心身共に疲労していた。
魔術士の指輪があるとされる頂上に辿り着いたというのに、喜びよりも疲れの方が大きいようだ。
魔術士の指輪は、頂上の大岩の下に隠されているとされ、その大岩は雷の魔術でしか割れないようになっているとのこと。
頂上に辿りついた魔術士への最後の試練ということだ。
「さぁ、ここからはあんたの出番だ!
あとは頼んだぜ!」
「はい!」
シモンは大きく深呼吸をすると、精神を統一し、呪文を唱え始めた。
直ちに空には稲妻が駆け抜け、激しい雷鳴と共に光の柱が大岩に落ちた。
「おっ!やるじゃないか!」
大岩からは焦げ臭い臭いがたちこめ黒くなっていたが、まだ割れる気配はない。
「僕の魔力が弱いからだめだったんですね。
体力的に弱っているせいもあるかもしれません。」
「気にすることはないさ。
割れるまで何度も続けりゃあ良い。」
「はい。」
シモンは呪文を繰り返し、その度に岩の上に光の柱が落とされる。
「もう少しだ、頑張れ!」
「は、はい…」
回数を重ねる度にシモンの疲労が大きくなっていくのがわかった。
滝のような汗を流し、息も絶え絶えになりながら、シモンは健気に雷を落とし続けた。
シモンの体力の減少と共に雷の威力も小さくなって行く。
「ま、まだ割れない…か…
こ…こ…これでどうだ…!!」
最後の力を振り絞り、シモンが放った光の柱がついに大岩を砕いた!
「やったぜ!ついにやった!
よし、あとは俺が掘るからあんたは休んでろ!」
「す、すみません…グラッジさん…」
シモンはその場にばったりと倒れこんだ。
グラッジは力をこめて大岩の下の土を掘る。
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