Gift

089. 寄り道

あとがき

K様のリクエストで書かせていただきました。
 今回も詳細なあらすじを考えていただきました。
あらすじは以下の通りです。
 『異世界に連れて行ってくれる馬車の伝説が有り、村娘のリラは、牧師さんに聞きに行く。
その噂は、よく聞くが、わからないと答えられた。

リラは、領主から魔の森のイチゴを取って来るように頼まれた。
 領主の一人娘が魔の森の美味しいイチゴの話を聞いたからだ。
 魔の森に女が入ると生きて帰れない伝説が有るが、領主は信じていない。

 領主の命令に背くと両親にも害がおよぶ。
リラは、意を決して魔の森に向かう、途中に後ろから名前を呼ばれた。
 幼馴染みの弓の名手のガブリエルだ。
お供致しますと笑顔で言った。
 二人は魔の森に向かう。
 二人はイチゴを見つけて、リラは籠の中に入れる。

すると周りから唸り声がする、周りからは無数の狼が現れた。

 魔の森の主を怒らせたからだ、ガブリエルは弓を構えた。

リラは、主の使いの狼を殺さないでと頼む。
ガブリエルは、狼の前に弓を射て、足止めをしながら魔の森の入り口に向かい駆ける。
 途中で周りを狼に囲まれた。
ガブリエルの弓矢も無くなる。
 二人は領主を呪った、両親の顔が浮かぶ。
 二人は抱きあう。

その時、ラッパの音が鳴り響き、狼たちは怯えたような感じに見えた。
 見上げると馬車が降りて来る。
 御者が、二人に声をかけた。

 「牧師様？」

 「早く乗りなさい」

 二人は馬車に乗る。

 「牧師様、助かりました、伝説の馬車の御者は牧師様？」

 「そうだ、領主のために生きるなんてバカバカしいだろう、異世界は素晴らしい世界だ、君達を必要としている」

 「ありがとう、牧師様、その前にイチゴだけ領主様に届けて良いですか」

 翌日、領主の娘が屋敷の入り口に置かれたイチゴを見つけた。
 二人は消えてしまった。
やがてリラとガブリエルの両親には、困った時に必要な物が届くようになる。
 有るとき、両親が天空に戻る馬車の御者を、見た。
それは綺麗な衣服を着たガブリエルだった。
 笑顔のガブリエルは天空に消えて行った。』
ふたりの両親のことなど、少しだけアレンジさせていただきました。
いかがだったでしょうか？

2018/03/07