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093. 忘れられない
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(今度は静かな町へ…)
私の思いはただそれだけだった。
今は、特に行きたい場所もない…
こんな時は、足の向くまま気の向くままに進むことにしている。
先を歩く人がいたからその後をついていく…
寒いから南の方へ行ってみる…
美しい鳥の鳴き声がした方へ行ってみる…
私の旅の行き先はこういったつまらないことで決められることが多い。
そして、そんなどうでも良い方法で決めた行き先で、思いがけず面白い体験をすることも多いのだ。
今回は、とにかく静かで落ちつける所ならどこでも良かった。
いや、正直言えば、賑やかな交易都市を離れることが出来ればそれで良かったのかもしれない。
とりあえず、交易都市にやって来た時とは別の方角を目指した。
大きな町の近くということで、街道はやはりそれなりに賑やかだった。
しばらく進むと、別れ道に出た。
一方は、賑やかな街道から続く広い道。
そして、もう一方はそれとは違い、とても細い道だ。
この道が賑やかな町に続いているとは思えない。
私は迷わずその細い方の道を選んだ。
私の前にその道を歩いている者はいない。
そのことが、なおさら私の気分を安心させてくれた。
しばらく歩き、ふと後ろを振り返ってみると、思った通り、私の後を歩いている者は誰もいない。
前にも後ろにも誰もいないのだ。
まるで、私専用の小道のようだ。
そんな馬鹿げたことを考えて、私は小さく微笑んだ。
なにもない道がそれからもずっと続く…
周りには草原や森があるだけ…
人の気配もなく…
そんな風景が続き、あたりが薄暗くなって来ると、さすがに私にも人恋しい気持ちが芽生えて来た。
(一体、この道はどこに続いているのだろう?
道があるからには町か村に続いてるはずだが…
まさか、今夜はこんな所で野宿をする羽目になるのか?)
旅支度の中に常にランプは入ってはいるが、寝袋などは持って来てはいない。
出来る事なら、どこかに宿を取りたいものだ…
そんなことを考えていると、右手に川が見えて来た。
なぜだろう?
川をみかけると、ついその流れを見たくなって近付いてしまう。
誰しもがそういうものなのだろうか?
私の思いはただそれだけだった。
今は、特に行きたい場所もない…
こんな時は、足の向くまま気の向くままに進むことにしている。
先を歩く人がいたからその後をついていく…
寒いから南の方へ行ってみる…
美しい鳥の鳴き声がした方へ行ってみる…
私の旅の行き先はこういったつまらないことで決められることが多い。
そして、そんなどうでも良い方法で決めた行き先で、思いがけず面白い体験をすることも多いのだ。
今回は、とにかく静かで落ちつける所ならどこでも良かった。
いや、正直言えば、賑やかな交易都市を離れることが出来ればそれで良かったのかもしれない。
とりあえず、交易都市にやって来た時とは別の方角を目指した。
大きな町の近くということで、街道はやはりそれなりに賑やかだった。
しばらく進むと、別れ道に出た。
一方は、賑やかな街道から続く広い道。
そして、もう一方はそれとは違い、とても細い道だ。
この道が賑やかな町に続いているとは思えない。
私は迷わずその細い方の道を選んだ。
私の前にその道を歩いている者はいない。
そのことが、なおさら私の気分を安心させてくれた。
しばらく歩き、ふと後ろを振り返ってみると、思った通り、私の後を歩いている者は誰もいない。
前にも後ろにも誰もいないのだ。
まるで、私専用の小道のようだ。
そんな馬鹿げたことを考えて、私は小さく微笑んだ。
なにもない道がそれからもずっと続く…
周りには草原や森があるだけ…
人の気配もなく…
そんな風景が続き、あたりが薄暗くなって来ると、さすがに私にも人恋しい気持ちが芽生えて来た。
(一体、この道はどこに続いているのだろう?
道があるからには町か村に続いてるはずだが…
まさか、今夜はこんな所で野宿をする羽目になるのか?)
旅支度の中に常にランプは入ってはいるが、寝袋などは持って来てはいない。
出来る事なら、どこかに宿を取りたいものだ…
そんなことを考えていると、右手に川が見えて来た。
なぜだろう?
川をみかけると、ついその流れを見たくなって近付いてしまう。
誰しもがそういうものなのだろうか?
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