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璃愛とエミリー

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呆れるやら、びっくりするやら…



でも、そういうことでもなけりゃ、さゆみがヴィジュアル系のファンになるはずがない。
ふだんは、アイドルの曲しか聴かない人だもん。



 「それでね…クロウさんにバンドのことを聞いて、それから思い切ってライブにも行ってみたってわけなんだ。
 普段の瑠威も格好良いけど、ステージの瑠威もまた違った魅力があるよね。
でも…ファンの数がものすごい…
ねぇ…やっぱり、シュバルツの中で一番人気があるのは瑠威だよね??」

 「え?……そ、そうかもしれないね。
ヴォーカリストっていうのはバンドの華だし、人気は高いかも…」

 「……そうだよねぇ……
あの日以来、瑠威はうちの店にも来ないし……どうすれば覚えてもらえるかな?」

 「さ、さぁ…?
 私、バンドのファンになったことないから、よくわからないけど…」

 覚えてもらうって…
さゆみ、もしかして、個人的に瑠威と仲良くなりたいと思ってる??
あ、そうか…元々、曲が好きとかじゃなくて顔で一目惚れしたくらいだもの。
そう考えるのも仕方ないのか…
困ったな…私が、瑠威と一緒に住んでるなんてことが知れたら、えらいことになりそうだ。
これはなんとしても隠し通さないと…!
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