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肉食系女子

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「このオムライスおいしいね。
ふわっふわだね。」

 「うん、おいしいね。
サラダも新鮮。」

 他愛ない会話を交わしながら、私達はランチを頬張った。



 「キラさん、瑠威の写真すごくいっぱい持ってたよ。
シュバルツの前のバンドの頃の写真も見せてもらったけど、すっごく若いっていうか可愛くってさぁ…」

 「そうなんだ…」

 「グラサンかけてないすっぴんの瑠威の写真もあったけど、瑠威って本当に美形だよねぇ…
初めて会った時のこと、思い出しちゃった…!」

 「そう…」

そっか…私は何度も見たことあるけど、そういえば普通のファンの子は素顔さえ見たことないんだ。
 出待ちしたって、瑠威はグラサンかけてるし、考えてみれば、メンバーの私服を見られるだけでもわくわくすることなんだよね。



 「そういえば、昨夜はケインさんだけグラサンかけてなかったよね。」

 「そうだっけ?
あたし、瑠威しか見てないから…
って、あんた、なんでそんなこと知ってるの?」

 「え?あ…戻って来た時にちらっと見掛けたから…」

 「もう~!だったら急げばオルガさんとのツーショットも撮れたかもしれないのにぃ…」

 「う、うん。でも、恥ずかしいからそういうのは良いよ。」
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