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肉食系女子

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「璃愛…あんたも協力してくれるよね!」

さゆみの瞳の中には真っ赤な炎がめらめらと燃えていた。



 「え…そ、そりゃあ…まぁ…」

あんな炎を見てしまったら、そう言うしかないでしょう。



 「ありがとう、璃愛!
やっぱりあんたはあたしの親友だよ。
あたしも、なんだって協力するからね!」

いや、特に協力してもらうことなんてないから。
でも、そんなことは言えないから、愛想笑いで誤魔化した。



 「それでね…」

デザートのチーズケーキをつつきながら、さゆみがなんだか気味の悪い笑みを浮かべた。



 「なに?」

 「早速だけど、これから付き合ってほしいところがあるんだ。」

 「どこに?」

 「瑠威の家探し!」

 「うっ…」

 私は危うく口の中のケーキを吹き出してしまいそうになった。
 焦ってコーヒーで流し込んで、それでなんとか収めた。



 「ど、どういうことなの?
 瑠威の家を探すって…」

 「別に何もわるさはしないよ。
ただ、瑠威の住んでるところがわかったら、その近くで待ち伏せして、偶然会ったふりとか出来るじゃん。
そうやって、オフで何度も会って仲良くなろうって作戦なんだ。
だって、出待ちにはあんなにたくさんのファンの子が待ってるんだよ。
そんなとこにいたって、覚えてもらうことさえ難しいよ。
そんなんじゃ、いつまで経っても仲良くなんてなれそうにないからね。」
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