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side かおり
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「かおり…何を言ってるんだ?
もしかして、誰かに何か言われたのか?
それとも、俺に不満があるのか?」
「誰にも何も言われちゃいないわ。
私、前からずっと考えてたの…あなたと別れたいって…
あなたに振り回されることに疲れ果ててたの…
でも、あなたは私のそんな想いを少しもわかってくれなかった。
出来れば、こんな風に別れたくはなかったけど、もうはっきり言うしかないと思ったのよ。」
胸が張り裂けそうだった。
だけど、きついことを言わなきゃ、彼はきっと諦めてくれない…
「そんなこと、信じられない!
今まで俺達うまくやってきてたじゃないか!」
「そう思ってたのはあなただけよ、瑠威!
私は…私は我慢してただけ!」
「どうしてそんなことを言う!?
かおり…どうしたんだ?なにがあった!?」
瑠威の腕に力がこもる。
「……どうしてわかってくれないの!?
私…好きな人がいるの…!
あなたとは違って、しっかりとした大人の男性よ!」
瑠威の瞳がひときわ大きく見開かれた。
その視線は、そのまま私にじっと注がれて…
言ってしまった…
言ってはいけないことを、私はついに言ってしまった。
もう後戻りは出来ない…
もしかして、誰かに何か言われたのか?
それとも、俺に不満があるのか?」
「誰にも何も言われちゃいないわ。
私、前からずっと考えてたの…あなたと別れたいって…
あなたに振り回されることに疲れ果ててたの…
でも、あなたは私のそんな想いを少しもわかってくれなかった。
出来れば、こんな風に別れたくはなかったけど、もうはっきり言うしかないと思ったのよ。」
胸が張り裂けそうだった。
だけど、きついことを言わなきゃ、彼はきっと諦めてくれない…
「そんなこと、信じられない!
今まで俺達うまくやってきてたじゃないか!」
「そう思ってたのはあなただけよ、瑠威!
私は…私は我慢してただけ!」
「どうしてそんなことを言う!?
かおり…どうしたんだ?なにがあった!?」
瑠威の腕に力がこもる。
「……どうしてわかってくれないの!?
私…好きな人がいるの…!
あなたとは違って、しっかりとした大人の男性よ!」
瑠威の瞳がひときわ大きく見開かれた。
その視線は、そのまま私にじっと注がれて…
言ってしまった…
言ってはいけないことを、私はついに言ってしまった。
もう後戻りは出来ない…
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