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瑠威の決断

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「えっ!そうなの?」

 「そうなのって…?
ママは何も聞いてないの?」

 「ええ…瑠威が出て行ってから、あんまりメンバーとも連絡とってなくて、小西君やオルガから何度か『瑠威から連絡ないか?』ってメールは来たけど…」

 「そうなんだ…」

ママは本当に全く何も知らないみたい。



 「どうしたの?望結はシュバルツには興味なかったんじゃないの?」

 「え…?」

やっぱり来たか…
ちょっとドキッとはしたけど、もう白状しても良いかな…



「実はね、ママ…」

 「なぁに?」

 「私……シュバルツのファンなの。
ライブにも行ったこと、何回もあるんだ。」

 私がそう言うと、ママはふふふと肩を揺らした。



 「ママ?どうして笑うの?」

 「気付いてたわ。
ライブハウスであなたを見たことも何度もあるし。」

 「えっ!?」

 信じられない!
 私はあんな変装をしてたのに…



「嘘…でしょ?」

 「嘘じゃないわよ。
あなた、ロリ服、似合ってたわよ。
 縦ロールのかつらもね。」

 「えっ!!」

ママは本当に気付いてたんだ…
恥ずかしさで顔が熱くなる。



 「ま、ママったら、本当に人が悪いんだから…
気付いてたら、言ってくれたら良かったのに…」

 私がそう言うと、ママはくすくすと笑ってた。
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