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一年後…

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「ね?望結…望結も本当はシュバルツのファンなのよね?」

こんなところでそんなことを言われたら、白状するしかないじゃない…



「えへへ…」

まずは笑って誤魔化そう…



「実は、何度もライブにも行ってたんだぁ…」

 「マジ?でも、全然気付かなかったけど…」

 「そりゃあそうよ。
 私、変装してたし、いつも後ろの方で見てたし…」

 「変装…!?」

 瑠威はかなりびっくりしてるみたい。



 「なんで、変装してたの?」

オルガさんがそう言って私をじっとみつめる。



 「え?えっと…その…
瑠威にバレると、なんか恥ずかしいから…」

 「恥ずかしいって…変装してくる方が恥ずかしいんじゃないのか?」

 「え?そ、そうかな?」

みんながにやにや笑うから、私はだんだん恥ずかしくなって、そっと俯いた。



 「でも、嬉しいよ。
ライブに来てくれてたなんて…
望結は俺達みたいな音楽は嫌いだって思ってたから…」

 「そ、そんなことないよ。
シュバルツは見た目も格好良いし、曲も大好きだし…ねぇ、さゆみ?」

 「そ、その通りです。
だから、瑠威さんが引退されるのはすっごく寂しいです。」

 「はぁ?俺は引退なんてしないぜ。」

 「えっ!?……で、でも…」

 私もちょっとびっくりした。
 瑠威は結婚して、家業を継ぐとばかり思ってたから…
でも、一体どういうこと…!?
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