お題小説2

ルカ(聖夜月ルカ)

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048 : 数珠つなぎ

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 「たいしたもんじゃないが、量だけはたっぷりある。
たくさん食べてくれ!」

 「本当にあんたらが来てくれて助かったよ。
さ、どんどん食べてくれよ!」



 次の日から、怒涛の忙しさが私達を待ちうけていた。
 夜は教会の片隅で眠らせてもらい、朝早くから早速現場の片付けに取りかかった。
この町の商店街はとても長く、そのほとんどすべてが焼け落ちていたのだから、朝から暗くなるまで休む暇なく働いても、まだ少しも片付いた感じはない。
ただ、こんな大火にしては、亡くなった者がいなかったことが大きな救いだ。
なんでも、商店街はその日は休みだったらしく、あまり人がいなかったことが幸いしたようだが、逆に言えばいつものように人がいれば、こんな大火にはなっていなかっただろう。
 火事が最初に発見された時には、すでにずいぶんと燃え広がっており、それを消そうと飛びこんだ数人と、店に泊まりこんでいた男が酷い火傷を負って隣の町の診療所に運ばれたそうだが、後は、それほど酷い怪我を負った者もいなかったそうだ。
とはいえ、かすり傷だということでもない。
ナンシーの夫・アーノルドも、落ちて来た梁で肩を痛め、片腕しか動かせない状態だというのに、毎日懸命に働いている。
そんな者がここにはたくさんいるのだ。
 一刻も早くこの町を元通りによみがえらせようと尽くしている人々が……
それを知ってしまったら、私達も疲れたなんて弱音はとても口にすることは出来ない。



 「なに言ってんだ。
 疲れてんのはお互い様だろ。
あんたも早くこっちに座って食べなよ。」

 「あぁ、ありがとうよ。」



 火事の被害を受けなかった者達にも、様々な影響が出て来ている。
しかし、誰もそんなことには文句を言わず、大人だけではなく子供までもが、それぞれに出来ることを手伝っている。
 近隣の町からも徐々に人が集まって来ている。
 町に着いて間もない頃、「この町はもうおしまいだ。」と、悲観的な呟いていた男がいたが、そんなことはありえない。
 皆の熱い気持ちが、この町を必ずよみがえらせるであろうことを、私は確信している。
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