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la poupee pure ver.
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「カミーユ!早く~!」
「クロエ、そんなに急ぐことないじゃないか。
まだ時間はたっぷりあるんだよ。」
「だって…早く、あのくまちゃんに会いたいんだもん!」
「大丈夫だよ…くまちゃんは君が来るのをちゃんと待っててくれるさ…」
今日は、クロエの21回目の誕生日。
クロエはそんな年になっても、ぬいぐるみが大好きという少し変わった女の子だ。
(子供っぽいっていうか、なんていうか…
それとも僕の懐具合いを考えてそんなものをねだっているのだろうか…?)
五日前、誕生日のプレゼントには何が良いかとカミーユが尋ねたら、クロエは何日か前に玩具屋で見掛けたテディベアがほしいと答えた。
早速、二人はそのテディベアを見に行った。
町の小さな玩具屋のショーウィンドウには様々な色や大きさのテディベアが飾られていた。
「…あの子…ほら、あの赤いリボンの…」
硝子越しにクロエが指差したのは、少し奥の方に並べられたグレーのテディベアだった。
そんなに大きくはなく、色合い的にも目をひくものではない。
ただ、首に巻かれた赤いリボンだけは少し印象的に感じられたが、それも身体の色がそれだけ地味だからなのかもしれない。
「あれ?
…その前の茶色いやつの方が良いんじゃないのかい?」
「カミーユ…あなた、本当にわかってないわね!
よく見て!
あの子がこの中じゃ一番の美人だわ!」
(…僕には、どの顔もおなじように思えるけどな…)
しかし、そんなことを言うと、クロエが怒るだろうということはクロードにはわかっていたので余計なことは言わなかった。
「あの子は、女の子なのかい?」
「そうよ。
あの優しい顔付きは、女の子以外のなにものでもないわ。
実はね、もう名前も考えてあるの…」
そう言いながら微笑むクロエの顔は、子供のように無邪気だ。
「じゃ、あの子にしよう!」
店に入ろうとするカミーユの袖を後ろからクロエが引っ張った。
「ダメ!
誕生日にはまだ早いわ!」
「ちょっと位、良いじゃないか。
せっかくここまで来たんだもの。」
「ダメよ!
ジョジョの誕生日は私と同じ日にするんだから!」
そういうわけで、もうすでに「ジョジョ」という名前までつけられているグレーのテディベアと二人は、その日は硝子越しの対面だけで終わってしまった。
「あと五日したら迎えに来るからね!」
カミーユとクロエはジョジョにそう告げ、手を振りながらその場を立ち去った。
「クロエ、そんなに急ぐことないじゃないか。
まだ時間はたっぷりあるんだよ。」
「だって…早く、あのくまちゃんに会いたいんだもん!」
「大丈夫だよ…くまちゃんは君が来るのをちゃんと待っててくれるさ…」
今日は、クロエの21回目の誕生日。
クロエはそんな年になっても、ぬいぐるみが大好きという少し変わった女の子だ。
(子供っぽいっていうか、なんていうか…
それとも僕の懐具合いを考えてそんなものをねだっているのだろうか…?)
五日前、誕生日のプレゼントには何が良いかとカミーユが尋ねたら、クロエは何日か前に玩具屋で見掛けたテディベアがほしいと答えた。
早速、二人はそのテディベアを見に行った。
町の小さな玩具屋のショーウィンドウには様々な色や大きさのテディベアが飾られていた。
「…あの子…ほら、あの赤いリボンの…」
硝子越しにクロエが指差したのは、少し奥の方に並べられたグレーのテディベアだった。
そんなに大きくはなく、色合い的にも目をひくものではない。
ただ、首に巻かれた赤いリボンだけは少し印象的に感じられたが、それも身体の色がそれだけ地味だからなのかもしれない。
「あれ?
…その前の茶色いやつの方が良いんじゃないのかい?」
「カミーユ…あなた、本当にわかってないわね!
よく見て!
あの子がこの中じゃ一番の美人だわ!」
(…僕には、どの顔もおなじように思えるけどな…)
しかし、そんなことを言うと、クロエが怒るだろうということはクロードにはわかっていたので余計なことは言わなかった。
「あの子は、女の子なのかい?」
「そうよ。
あの優しい顔付きは、女の子以外のなにものでもないわ。
実はね、もう名前も考えてあるの…」
そう言いながら微笑むクロエの顔は、子供のように無邪気だ。
「じゃ、あの子にしよう!」
店に入ろうとするカミーユの袖を後ろからクロエが引っ張った。
「ダメ!
誕生日にはまだ早いわ!」
「ちょっと位、良いじゃないか。
せっかくここまで来たんだもの。」
「ダメよ!
ジョジョの誕生日は私と同じ日にするんだから!」
そういうわけで、もうすでに「ジョジョ」という名前までつけられているグレーのテディベアと二人は、その日は硝子越しの対面だけで終わってしまった。
「あと五日したら迎えに来るからね!」
カミーユとクロエはジョジョにそう告げ、手を振りながらその場を立ち去った。
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