la poupee

ルカ(聖夜月ルカ)

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la poupee pure ver.

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「そういえば…」

クロエの家に泊まった時、おかしなことがあったことをカミーユは思い出した。
いつものように二人でベッドに入った時、彼女は「どうしたら良いの?」と訊ねた。
その晩の彼女はとてもぎこちなく…
そして次の週末には「今度はこの前よりうまくやれると思う」と言った。

 他にも、真っ黒なトーストを食べて「これはどんな味?」と聞いたこともあった。
その時はふざけているのだと思ったが、考えてみればあの頃はそんなおかしなことが何度もあったということを…



(…まさか…)

この前の夢がただの夢ではなく、真実だとしたら…
カミーユの鼓動はだんだんと速くなっていた。

そんなことがあるはずはないと思う反面、辻褄のあうことが次々と思い出されてきたのだ。
だが、こんなことを話しても誰も信じてはくれないだろうということもわかっていた。



 (僕だって、クロエが話すことを真に受けてはいなかった…)

カミーユは、考えた。
なぜ、あの時に限ってあんな夢を見たのかと…
あの夢が真実なのであれば、なぜ、あれ以来、クロエは夢に出て来ないのかと…



(…そうだ!!)

カミーユはルネを抱き上げると寝室へ連れていき、自分のベッドに座らせた。




 (確か、クロエもルネをベッドの脇の台に置いていたし、この前の夢を見た時もここに連れてきていたんだ…!)

カミーユはそのままベッドに身を横たえた。 
 
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