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四つ目の大陸
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「フレイザー…
ここでみつかった願い石は、今の所、スエルシアの水色の願い石だけだよね。」
「そうだが、それが何かどうかしたのか?」
「僕らが使ったのは、赤と緑と青と紫と黄色だった。
そして、今までにこの世界でみつかった双子石は青と黄色のものだ。」
エリオットのその声はいつもとは別人のように低く沈んだ声だった。
「……だから、なんだって言うんだよ。
そういえば、なんでイグラシアやフーリシアでは、願い石を探さなかったんだ?
双子石がみつかっただけで移動して…」
その言葉に、エリオットは呆れたような視線でフレイザーをみつめる。
「フレイザー、今頃何を言ってるんだよ。
双子石がみつかったってことは、その大陸の願い石はもうすでに使われてるってことじゃないか。
願い石が使われなきゃ双子石は出現しないんだよ。」
「……え?そうなのか?
じゃ……青や黄色はもうすでに使われてるってことで……
……ま、まさか、エリオット!
それじゃあ、おまえはその願い石を使ったのは俺達で、この世界にはあと赤と緑と紫の双子石があるって考えてるんじゃ…」
エリオットはゆっくりと頷いた。
「その通りだよ。もしそうだったら、やっぱり僕らがみつけた硝子玉とこの世界の願い石は関係あると思うんだ。」
フレイザーは、大きく目を見開きエリオットの顔をじっとみつめる。
「……もしも、おまえの言うことが正しいとしたら…
俺達は、双子石さえみつければ元の世界に戻れるってことか…」
「……僕の仮説が正しければね…」
二人の間に、再び沈黙が訪れた。
エリオットもその仮説に自信があるわけではなく、フレイザーはありえないと思いつつもエリオットの話に説得力を感じ、どう考えて良いのかと混乱するばかりだった。
ここでみつかった願い石は、今の所、スエルシアの水色の願い石だけだよね。」
「そうだが、それが何かどうかしたのか?」
「僕らが使ったのは、赤と緑と青と紫と黄色だった。
そして、今までにこの世界でみつかった双子石は青と黄色のものだ。」
エリオットのその声はいつもとは別人のように低く沈んだ声だった。
「……だから、なんだって言うんだよ。
そういえば、なんでイグラシアやフーリシアでは、願い石を探さなかったんだ?
双子石がみつかっただけで移動して…」
その言葉に、エリオットは呆れたような視線でフレイザーをみつめる。
「フレイザー、今頃何を言ってるんだよ。
双子石がみつかったってことは、その大陸の願い石はもうすでに使われてるってことじゃないか。
願い石が使われなきゃ双子石は出現しないんだよ。」
「……え?そうなのか?
じゃ……青や黄色はもうすでに使われてるってことで……
……ま、まさか、エリオット!
それじゃあ、おまえはその願い石を使ったのは俺達で、この世界にはあと赤と緑と紫の双子石があるって考えてるんじゃ…」
エリオットはゆっくりと頷いた。
「その通りだよ。もしそうだったら、やっぱり僕らがみつけた硝子玉とこの世界の願い石は関係あると思うんだ。」
フレイザーは、大きく目を見開きエリオットの顔をじっとみつめる。
「……もしも、おまえの言うことが正しいとしたら…
俺達は、双子石さえみつければ元の世界に戻れるってことか…」
「……僕の仮説が正しければね…」
二人の間に、再び沈黙が訪れた。
エリオットもその仮説に自信があるわけではなく、フレイザーはありえないと思いつつもエリオットの話に説得力を感じ、どう考えて良いのかと混乱するばかりだった。
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