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「とりあえず、結婚を反対されるようなことはないと思うから、安心して。」
そういえば、うちに来た時もそんなこと言ってたな。
なんでだろう?
でも、本当にそうなら、気も楽だ。
一応、見た目もちゃんとして来たし、まぁ、嫌われるようなことはないと思うけど…
そういえば、京都の人は何でもはっきりとは言わないって、県民の番組で聞いたよ。
だから、裏に隠された真意を見抜かないといけないんだよね。
難しそうだなぁ。
(あっ!)
「す、すみません!」
「えっ!どうかしたの!?」
「すみません。アイス二つ下さい。」
*
(ふふっ…)
「……何?」
「いや、本当にカチカチだったから。」
「え?」
中学の時、一部にアイスを食べた人がいて、ものすごく固いって聞いて、ずっと気になってたんだ。
固いけど、すごく美味しいらしいし。
ようやく、それを確かめられる時が来たよ。
(あ、本当だ、美味しい…)
濃厚で、でもしつこくはなくてミルクの味がよくわかる。
「固いけど美味しいね。」
「柚希さん、新幹線のアイスは初めてですか?」
「そうだね。今まで特に気にしたことなかったよ。」
「へぇ、意外です。」
「そうなの?みんな食べるものなの?」
「え、いえ、実は私も初めてなんですけど。」
他愛ない会話に、柚希さんが微笑んでくれた。
それだけで、なんか嬉しい。
そういえば、うちに来た時もそんなこと言ってたな。
なんでだろう?
でも、本当にそうなら、気も楽だ。
一応、見た目もちゃんとして来たし、まぁ、嫌われるようなことはないと思うけど…
そういえば、京都の人は何でもはっきりとは言わないって、県民の番組で聞いたよ。
だから、裏に隠された真意を見抜かないといけないんだよね。
難しそうだなぁ。
(あっ!)
「す、すみません!」
「えっ!どうかしたの!?」
「すみません。アイス二つ下さい。」
*
(ふふっ…)
「……何?」
「いや、本当にカチカチだったから。」
「え?」
中学の時、一部にアイスを食べた人がいて、ものすごく固いって聞いて、ずっと気になってたんだ。
固いけど、すごく美味しいらしいし。
ようやく、それを確かめられる時が来たよ。
(あ、本当だ、美味しい…)
濃厚で、でもしつこくはなくてミルクの味がよくわかる。
「固いけど美味しいね。」
「柚希さん、新幹線のアイスは初めてですか?」
「そうだね。今まで特に気にしたことなかったよ。」
「へぇ、意外です。」
「そうなの?みんな食べるものなの?」
「え、いえ、実は私も初めてなんですけど。」
他愛ない会話に、柚希さんが微笑んでくれた。
それだけで、なんか嬉しい。
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