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「久々に関西弁つこたら、なんかほっこりするわ。」

「せやろ?うちら、東京ではやっぱり無理しとったんやな。
あ、そろそろ雅彦が帰って来る頃や。」

「そうなん?」

「晩御飯、一緒に食べよな。
あ、作るんはうちやないで。ひとみやで。」

「えっ!そ、そうなんですか!?」

連れて行かれたのは、麗華さんの新居だった。
賑やかな通りに面したタワマンの最上階だ。



「ちょっと来てみ。」

麗華さんが私達をベランダに手招きした。



「ほら、あの白い建物…
あそこがうちの実家の白川病院やで。」

うわぁ、大きな病院。
麗華さん、あんな大きな病院のお嬢様だったんだ。



「歩いて5分くらいやから、通勤は楽やで~」

「僕とこなんか、1分もかかれへんで。」

「くそぉ、負けたかぁ……」

二人のやり取りに思わず笑ってしまう。



「あ、ひとみ…はよ料理に取り掛からな。」

「は、はい。」

「食材は適当に買うといたから。
どれでも自由につこて。」

「はい。」



冷蔵庫を開けてみたら、いろんな食材が溢れんばかりに押し込められていた。
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