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薔薇色の時間(とき)
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その晩は皆で食事を採りながら、ジネットは今までのことを話した。
森を出てからのこと、マリアのこと、そしてヴェール達との出会い…
どんなにかいつまんでも、とてもいっぺんに話しきれるものではない。
ディサは、そんなことよりも娘の帰還で胸がいっぱいだというのに…
食後、ヴェールはディサを呼び止め声を潜めて話しかけた。
「ディサさん…ジネットさんには魔石のことは言わないで下さい。
もちろん、祖母のことも…」
「わかりました。
ユスカやヨンネにも固く口止めしておきます。」
「それから……」
「なんですか?」
ヴェールは躊躇うようにあたりを何度か歩き、そして、ディサにまっすぐ向き直った。
「……ディサさん……突然なことで驚かれるかもしれませんが…私はジネットさん…いえ、カタリナさんを愛しています。
魔石のことが解決し、森の民の長としてここで暮らすことになったら…
ぜひ、彼女と結婚したいと思っています。」
「まぁ!ヴェール様…
確かにカタリナは私から見ると良い子です…ですが、ここにはカタリナより美しい娘も踊りのうまい娘も頭の良い娘もたくさんいます。
そんなに急にお決めにならなくても…」
「私はジネットさんと一緒に旅をしてきて、ジネットさんのことを知れば知るほどに愛しい気持ちが高まってきたのです。」
「もしも、護り石のことで恩義のようなものをお感じになっているのなら、そのことはお気になさらないで下さい。
あれはあの娘の使命だったのですから。」
「そのことにも深く感謝はしていますが、それだけではありません。
私は、正直言って初めてお会いした時からジネットさんにひかれていたのです。」
「そうですか。
ありがとうございます、ヴェール様。」
「ただ…このことはまだジネットさんには言ってませんので…あ、自分の気持ちは伝えましたよ。
ただ、結婚したいとまで考えていることはまだ言ってませんので、ジネットさんに断られてしまったらおしまいなのですが…」
「まぁ、ヴェール様ったら…」
その晩、ディサはジネットにヴェールの言葉を伝えた。
「まさか…ヴェールさんがそんなことを…!!」
「……あなたの気持ちはどうなの?」
「母さん、私もヴェールさんと同じ気持ちなの。
ヴェールさんのことが大好きでたまらないの。」
「そうなの…きっとそうだと思ってたわ。
なら、私には何も言うことはないわ。
長の妻になるということは長をお支えして森の民を守っていくこと…それはとても大変なことだけど…あなたならきっとやっていけるわ。
ヴェール様と幸せにおなりなさい。」
「ありがとう、母さん!!」
ジネットは母の胸に飛び込んだ。
「母さん…私、母さんにお願いがあるの…」
森を出てからのこと、マリアのこと、そしてヴェール達との出会い…
どんなにかいつまんでも、とてもいっぺんに話しきれるものではない。
ディサは、そんなことよりも娘の帰還で胸がいっぱいだというのに…
食後、ヴェールはディサを呼び止め声を潜めて話しかけた。
「ディサさん…ジネットさんには魔石のことは言わないで下さい。
もちろん、祖母のことも…」
「わかりました。
ユスカやヨンネにも固く口止めしておきます。」
「それから……」
「なんですか?」
ヴェールは躊躇うようにあたりを何度か歩き、そして、ディサにまっすぐ向き直った。
「……ディサさん……突然なことで驚かれるかもしれませんが…私はジネットさん…いえ、カタリナさんを愛しています。
魔石のことが解決し、森の民の長としてここで暮らすことになったら…
ぜひ、彼女と結婚したいと思っています。」
「まぁ!ヴェール様…
確かにカタリナは私から見ると良い子です…ですが、ここにはカタリナより美しい娘も踊りのうまい娘も頭の良い娘もたくさんいます。
そんなに急にお決めにならなくても…」
「私はジネットさんと一緒に旅をしてきて、ジネットさんのことを知れば知るほどに愛しい気持ちが高まってきたのです。」
「もしも、護り石のことで恩義のようなものをお感じになっているのなら、そのことはお気になさらないで下さい。
あれはあの娘の使命だったのですから。」
「そのことにも深く感謝はしていますが、それだけではありません。
私は、正直言って初めてお会いした時からジネットさんにひかれていたのです。」
「そうですか。
ありがとうございます、ヴェール様。」
「ただ…このことはまだジネットさんには言ってませんので…あ、自分の気持ちは伝えましたよ。
ただ、結婚したいとまで考えていることはまだ言ってませんので、ジネットさんに断られてしまったらおしまいなのですが…」
「まぁ、ヴェール様ったら…」
その晩、ディサはジネットにヴェールの言葉を伝えた。
「まさか…ヴェールさんがそんなことを…!!」
「……あなたの気持ちはどうなの?」
「母さん、私もヴェールさんと同じ気持ちなの。
ヴェールさんのことが大好きでたまらないの。」
「そうなの…きっとそうだと思ってたわ。
なら、私には何も言うことはないわ。
長の妻になるということは長をお支えして森の民を守っていくこと…それはとても大変なことだけど…あなたならきっとやっていけるわ。
ヴェール様と幸せにおなりなさい。」
「ありがとう、母さん!!」
ジネットは母の胸に飛び込んだ。
「母さん…私、母さんにお願いがあるの…」
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