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3、空晶石(聖なる契約)キャストライト

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私はたまらず立ち上がった。

 「どうしたの!?」

それに気付いたサリーが身を起こす。



 「サリー、あれを…!」

 私が指差す先には、十字に輝く星座があった。



 「え…?あ、あれは…!」

 「…どう思う?あれが、西の塔の魔女の言う十字架だと思うか?」

 「うん、思うよ!!だって、レヴがみつけたんだもん。」

 「どういうことだ?」

 「うん、間違いないよ。」

 私の質問には答えず、サリーは頷いてにっこりと微笑んだ。



 (どう受けとめれば良いのだろう…?
 言葉通り、素直に受け取って良いのか、それとも私は小馬鹿にされているのか…?!)



それが西の搭の魔女の言う十字架かどうかを確かめる術はない。
迷いはあったが、私は自分の直感をそのまま素直に受け止め、明日はその方向へ進むことを決めた。



 「少しあちらの方を見てくる。」

そう言って私が歩きだすと、私も行くとサリーも同行する。
 確かにまだ眠くてたまらないという時間ではない。
 私達は空の十字の方向を目指し、歩き始めた。
 暗い夜道を進んでいくうちに、だんだんと木が増えて来るのを感じた。
 先程、サリーがこの近くに森があると言っていたことを思い出し、おそらく今はその森へ続いているのだろう。
このあたりの森に獰猛な動物がいるとは思えなかったが、暗い森の中を進むのは危険だ。
ついうっかりと沼にでも足を踏み入れてしまわないとも限らない。
 暗いうちは森には入らない方が良いだろうと、私は考えていた。



 「この先に行くのは危険だ。
 今夜はこのあたりに止まり、明日、明るくなってから森を抜けよう。」

 「なぁに、心配ないって。
あたしは暗い所でもけっこう目が見えるんだから、大丈夫だよ!」

そう言って、サリーは私の忠告を聞かずに森へ入ろうとする。



 「やめておけ。
 夜は危険だ!」

 「……あれ~?もしかして、レヴは森に入るのが怖いの~?」

サリーのそんな挑発に私ははついのせられてしまった。



 「そんなもの、少しも怖くなどない!」

 「じゃあ、行こうよ!」
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