十五の石の物語

ルカ(聖夜月ルカ)

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13、薔薇輝石(結ぶ愛)ロードナイト

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ジネットの脳裏に、暗き森の案内人のことが思い浮かんだ。



 (……あの方もまた、闇の世界から光の世界へ飛び出されたのかしら?
それともまだ光をみつけられず、闇の世界をさ迷っていらっしゃるのかしら…?)



 「ジネットさん…?」

 「あ…すみません。
ちょっと考え事を…」

 「……例の方のことですね…」

 「……え、ええ……」

ジネットは小さく頷く。



 「あなたのような素敵な人にこれほど想われるなんて、その方はとても幸せな方ですね…」

 「いいえ…私なんて……」

 「お二人のお幸せを祈ってますよ。
 私にご協力出来ることがあれば、なんでもおっしゃって下さいね。」

 「……ありがとうございます。ヴェールさん…」

それは、ジネットには辛い言葉だった。
 本当はヴェールにひかれているのに、その想いを打ち明けることも出来ず、ジネットは胸を痛めた。
ヴェールもヴェールで、ジネットにひかれつつも、ジネットには決まった人がいるのだと、その想いを完全に諦めていた。
 二人の気持ちが悲しくすれ違う中、いつの間にかあたりは薄暗くなっていた。



 「そろそろ戻りましょうか…
ジネットさん…見て下さい。
とても美しい夕焼けですね。」

 「……本当に…」



 二人は並んで、赤く染まった空をみつめた。



 *



その晩もレヴは食欲がないということで、夕食も採らずに部屋にひきこもっていた。



 「レヴさん、ご加減でも悪いのでしょうか?
 心配ですわ。
それに、サリーさんは今日はこちらへは戻られないんでしょうか?」

 「サリーさんなら大丈夫です。
おそらく数日経てば元気に帰って来られますから。
レヴさんも少し休めば大丈夫だと思いますよ。
どうか安心して休んで下さい。」

 「そうですか。わかりました。
では、休ませていただきますわ。
おやすみなさい。」

 「おやすみなさい。」



ヴェールはレヴの部屋を訪ねてみようかと考えたが、サリーの報告を待ってからの方が良いかもしれないと考え、その晩は声をかけずに休むことにした。 
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