89 / 497
サンタからのプレゼント
1
しおりを挟む
「長いこと、待たせてごめん。」
雅紀は、指輪を取り、私の薬指にさしてくれた。
私の指で、ダイヤがキラキラ輝いている。
「…どういうことなのよ。」
また私の悪い癖。
嬉しいのに、つい憎まれ口を叩いてしまう。
「来年初めから、東京本社に行くことになった。
一緒に来て欲しい。」
「そんな勝手な!」
反射的にそう言ったけど、別に嫌だったわけじゃない。
彼と一緒なら、どこへでも行くつもりだった。
「ごめん。
でも、俺は祥子と結婚したいんだ。
祥子とは離れたくない。」
その気持ちは私も同じだ。
だけど、また憎まれ口を叩いてしまいそうだったから、私は何も言わなかった。
「あと二週間くらいしかないからバタバタだけど、なんとか頼む。」
「住むところは決まってるの?」
「社宅があるんだ。家具や家電は向こうで揃えようかと思ってる。」
そうはいっても、やることはいっぱいあるから、本当に慌ただしい。
「荷造りは手伝ってもらうわよ。」
「もちろんだ。なんでもするから言って。」
言いたいことはいっぱいあったけど、雅紀が私のことをちゃんと考えてくれてたことがわかったから、もう何も言えなかった。
次の日から、荷造りが始まった。
会社には退社することを伝え、両親には結婚することを話した。
みんな、一様に驚いていた。
そりゃあ、そうだろう。
こんなに慌ただしい結婚も珍しい。
結婚式や新婚旅行は後回しだ。
とにかく、なんとか荷造りをして引っ越さないといけない。
来月の11日から、雅紀は東京の本社に出勤するから、それまでになんとかしないといけなかった。
毎日、寝る暇も惜しんで、荷造りや手続きに走り回った。
「あ~!大変!
もうじき、年が明けるよ!」
荷造りの途中で、私はふと柱時計を見て、そのことに気が付いた。
「わぁ、もうそんな時間か!」
テレビには、カウントダウンの様子が流れていた。
「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1!」
テレビを見ながら、私達は声を揃えた。
「ハッピーニューイヤー!」
私達は強く抱き合った。
雅紀の体の温もりが心地良い。
新しい年…今年はいつもとはかなり違った年になりそうだ。
雅紀は、指輪を取り、私の薬指にさしてくれた。
私の指で、ダイヤがキラキラ輝いている。
「…どういうことなのよ。」
また私の悪い癖。
嬉しいのに、つい憎まれ口を叩いてしまう。
「来年初めから、東京本社に行くことになった。
一緒に来て欲しい。」
「そんな勝手な!」
反射的にそう言ったけど、別に嫌だったわけじゃない。
彼と一緒なら、どこへでも行くつもりだった。
「ごめん。
でも、俺は祥子と結婚したいんだ。
祥子とは離れたくない。」
その気持ちは私も同じだ。
だけど、また憎まれ口を叩いてしまいそうだったから、私は何も言わなかった。
「あと二週間くらいしかないからバタバタだけど、なんとか頼む。」
「住むところは決まってるの?」
「社宅があるんだ。家具や家電は向こうで揃えようかと思ってる。」
そうはいっても、やることはいっぱいあるから、本当に慌ただしい。
「荷造りは手伝ってもらうわよ。」
「もちろんだ。なんでもするから言って。」
言いたいことはいっぱいあったけど、雅紀が私のことをちゃんと考えてくれてたことがわかったから、もう何も言えなかった。
次の日から、荷造りが始まった。
会社には退社することを伝え、両親には結婚することを話した。
みんな、一様に驚いていた。
そりゃあ、そうだろう。
こんなに慌ただしい結婚も珍しい。
結婚式や新婚旅行は後回しだ。
とにかく、なんとか荷造りをして引っ越さないといけない。
来月の11日から、雅紀は東京の本社に出勤するから、それまでになんとかしないといけなかった。
毎日、寝る暇も惜しんで、荷造りや手続きに走り回った。
「あ~!大変!
もうじき、年が明けるよ!」
荷造りの途中で、私はふと柱時計を見て、そのことに気が付いた。
「わぁ、もうそんな時間か!」
テレビには、カウントダウンの様子が流れていた。
「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1!」
テレビを見ながら、私達は声を揃えた。
「ハッピーニューイヤー!」
私達は強く抱き合った。
雅紀の体の温もりが心地良い。
新しい年…今年はいつもとはかなり違った年になりそうだ。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる