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夢に向かって
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静かな部屋に、カチャカチャという小さな音が響く。
「はぁ~」
「はぁ~」
「やめろよ。ため息なんて!」
「それを言うならおまえもだろ!」
「喧嘩すんなよ。」
俺の声に二人は黙りこみ、また葛湯を食べ始めた。
三人でこたつに足を突っ込んで、葛湯を食べる。
部屋の雰囲気はなんだかすごく沈んでいる。
「あぁ、寿司が食いたい!」
「それは言わない約束だろ!」
「だから、喧嘩はするなってば。」
回転寿司屋でどこかのバカヤローが不衛生なことをしたおかげで、回転寿司屋は次々と潰れ、もはや日本から回転寿司という文化は消え失せてしまった。
安い値段で腹一杯食べられる回転寿司がなくなり、俺達のような貧乏人は寿司を食べることが出来なくなった。
俺達は、人気者になることを夢見るお笑い芸人だ。
まだ全然売れてないから、1LDKのこの家に三人で住んでいる。
三人でお笑い芸人を目ざして東京に出て来たが、東京は家賃も物価も馬鹿高い。
そんな中、月に一度だけ、回転寿司に行くのが俺達の楽しみだった。
俺達は三人共、寿司が大好物なんだ。
なのに、バカヤローのせいで潰れちまったから。
「頑張って売れようぜ!
売れて、腹一杯寿司を食べるんだ。
回らない寿司をな。」
「そりゃあ、そう出来たら最高だけど、売れる兆しもないじゃないか。」
「俺達のコントは、万人受けしないんだ。」
その言葉に俺はカチンと来た。
「じゃあ、やめるのかよ!
ここまで頑張ってきて、芸人やめるのかよ!」
二人は黙り込んでしまった。
「さ、そろそろ練習に行くか。」
「……そうだな。新ネタ覚えないとな。」
二人はゆっくりと立ち上がる。
なんだかんだ言っても、やっぱり芸人をやめる気はないようだ。
「よし、行くか!
来月のコント大賞は絶対取ろうぜ!」
「そして、寿司を腹一杯食うんだ!」
「そうだ、そうだ!」
皆んなの顔に笑顔が戻った。
俺たちは、寿司と同じくらい、コントが好きなんだ。
(絶対に諦めないぞ!)
「はぁ~」
「はぁ~」
「やめろよ。ため息なんて!」
「それを言うならおまえもだろ!」
「喧嘩すんなよ。」
俺の声に二人は黙りこみ、また葛湯を食べ始めた。
三人でこたつに足を突っ込んで、葛湯を食べる。
部屋の雰囲気はなんだかすごく沈んでいる。
「あぁ、寿司が食いたい!」
「それは言わない約束だろ!」
「だから、喧嘩はするなってば。」
回転寿司屋でどこかのバカヤローが不衛生なことをしたおかげで、回転寿司屋は次々と潰れ、もはや日本から回転寿司という文化は消え失せてしまった。
安い値段で腹一杯食べられる回転寿司がなくなり、俺達のような貧乏人は寿司を食べることが出来なくなった。
俺達は、人気者になることを夢見るお笑い芸人だ。
まだ全然売れてないから、1LDKのこの家に三人で住んでいる。
三人でお笑い芸人を目ざして東京に出て来たが、東京は家賃も物価も馬鹿高い。
そんな中、月に一度だけ、回転寿司に行くのが俺達の楽しみだった。
俺達は三人共、寿司が大好物なんだ。
なのに、バカヤローのせいで潰れちまったから。
「頑張って売れようぜ!
売れて、腹一杯寿司を食べるんだ。
回らない寿司をな。」
「そりゃあ、そう出来たら最高だけど、売れる兆しもないじゃないか。」
「俺達のコントは、万人受けしないんだ。」
その言葉に俺はカチンと来た。
「じゃあ、やめるのかよ!
ここまで頑張ってきて、芸人やめるのかよ!」
二人は黙り込んでしまった。
「さ、そろそろ練習に行くか。」
「……そうだな。新ネタ覚えないとな。」
二人はゆっくりと立ち上がる。
なんだかんだ言っても、やっぱり芸人をやめる気はないようだ。
「よし、行くか!
来月のコント大賞は絶対取ろうぜ!」
「そして、寿司を腹一杯食うんだ!」
「そうだ、そうだ!」
皆んなの顔に笑顔が戻った。
俺たちは、寿司と同じくらい、コントが好きなんだ。
(絶対に諦めないぞ!)
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