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貧乏症
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明日から大型連休だ。
でも、こんなに人が多い時期に一体どこに出かけるっていうんだ?
ついでに、一緒に出かけたい恋人や親友もいない。
こんなんじゃ出かける気力さえ、わかない。
(寝連休で決まりだな。
たまにはダラダラしなくちゃな。)
俺はどちらかと言うと真面目な方だ。
それが多少悩みでもある。
真面目なんて、今時、取り柄でもなんでもない。
とりあえず、今日、連休中の買い出しに行って、後は家に引きこもろう。
決心したら早いもんだ。
俺は、自転車に乗り、近所のスーパーに向かった。
*
(よし、これで準備万端。
ゆっくり、休むぞう~!)
布団はあげない。
連休中は万年床だ。
服は一日中寝巻きのままだし、風呂も入らないし、顔も洗わないし、ハミガキもしないぞ。
思いっきり、ダラダラしてやるんだ!
そうは思ったものの、そんなのは二日が限界だった。
三日目には風呂に入り、顔を洗い、ハミガキをした。
布団も干した。
四日目には退屈でたまらなくなったが、外には出かけたくなかった。
家の中で出来ること…そう考えて、急遽、押し入れの整理をすることにした。
特に、ゴチャゴチャというわけではないが、所謂、断捨離というやつだ。
もう着ない服、昔のゲームソフトや本等、いらないものを次々とゴミ袋に入れて行った。
(……ん?)
異彩を放つ本をみつけた。
赤と黄色に塗られた不気味な顔が描かれたそれは、ノストラダムスの大予言、だった。
確か、これは兄さんの本だ。
1999年に空から恐怖の大王が落ちてくる、つまりは地球が滅亡するという予言に、当時、まだ小学校に入ったばかりの俺は完全に怯えていた。
いつ、恐怖の大王が落ちて来るのかと、毎日ビクビクしていた。
だが、恐怖の大王は落ちて来なかった。
ようやく安心した俺は、いつの間にかこの本のことも忘れていた。
(なんで、わざわざこんなの持って来たんだろう?)
懐かしさは感じたものの、今の俺には必要ない。
(さようなら、ノストラダムス…)
俺はその本をゴミ袋に放り込んだ。
でも、こんなに人が多い時期に一体どこに出かけるっていうんだ?
ついでに、一緒に出かけたい恋人や親友もいない。
こんなんじゃ出かける気力さえ、わかない。
(寝連休で決まりだな。
たまにはダラダラしなくちゃな。)
俺はどちらかと言うと真面目な方だ。
それが多少悩みでもある。
真面目なんて、今時、取り柄でもなんでもない。
とりあえず、今日、連休中の買い出しに行って、後は家に引きこもろう。
決心したら早いもんだ。
俺は、自転車に乗り、近所のスーパーに向かった。
*
(よし、これで準備万端。
ゆっくり、休むぞう~!)
布団はあげない。
連休中は万年床だ。
服は一日中寝巻きのままだし、風呂も入らないし、顔も洗わないし、ハミガキもしないぞ。
思いっきり、ダラダラしてやるんだ!
そうは思ったものの、そんなのは二日が限界だった。
三日目には風呂に入り、顔を洗い、ハミガキをした。
布団も干した。
四日目には退屈でたまらなくなったが、外には出かけたくなかった。
家の中で出来ること…そう考えて、急遽、押し入れの整理をすることにした。
特に、ゴチャゴチャというわけではないが、所謂、断捨離というやつだ。
もう着ない服、昔のゲームソフトや本等、いらないものを次々とゴミ袋に入れて行った。
(……ん?)
異彩を放つ本をみつけた。
赤と黄色に塗られた不気味な顔が描かれたそれは、ノストラダムスの大予言、だった。
確か、これは兄さんの本だ。
1999年に空から恐怖の大王が落ちてくる、つまりは地球が滅亡するという予言に、当時、まだ小学校に入ったばかりの俺は完全に怯えていた。
いつ、恐怖の大王が落ちて来るのかと、毎日ビクビクしていた。
だが、恐怖の大王は落ちて来なかった。
ようやく安心した俺は、いつの間にかこの本のことも忘れていた。
(なんで、わざわざこんなの持って来たんだろう?)
懐かしさは感じたものの、今の俺には必要ない。
(さようなら、ノストラダムス…)
俺はその本をゴミ袋に放り込んだ。
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