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二人だけの秘密
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(あぁ、なんだか腹が減ってきたな…)
現在、夜中の2時過ぎだ。
こんな夜中に何か食べるのは、体に良くない。
そんなことはわかってるけど、腹が減ったらますます眠れなくなりそうだから、俺は買い置きしていたカップ麺を食べることにした。
お湯を沸かし、カップ麺に湯を注ぎ、こぼさないようにそれをテーブルに運んだ。
(全く、つまらない約束をしてしまったな。)
今更後悔してももう遅い。
明日は、のど自慢大会の決勝大会がある。
それには本来、弟の慎二が出ることになっていた。
慎二は、昔から歌がうまく、歌手になることを夢見ている。
だけど、慎二くらいの実力を持つ者はけっこう多いらしく、のど自慢の大会ではいつも予選落ちだ。
ところが、今回は初めて予選を通過し、決勝に行けることになったんだ。
慎二は、そりゃあもう喜んで舞い上がっていた。
ところが、不運なことに決勝の三日前に高熱を出してしまった。
インフルエンザだ。
慎二の嘆きようは、激しいものだった。
熱にうなされながら、もう死にたいとまで言い出す慎二をみて、俺はたまらない気持ちになった。
そして、とんでもないことを言ってしまったんだ。
慎二の身代わりとして、決勝に出るって。
俺達は一つ違いで、見た目も双子並みにそっくりだとよく言われている。
俺も歌にはそれなりに自信はあった。
だから、身代わりは出来ると思ったけれど、こう見えて俺はかなりの小心者だ。
身代わりになってのど自慢大会に出るということに、罪悪感みたいなものを感じ、すっかり不眠になってしまった。
(あ、出来たかな…)
物思いにふけっているうちに、いつの間にか5分経っていた。
蓋を開け、いい具合に出来上がったうどんをすする。
***
慎二は、念願の歌手になった。
のど自慢大会で、俺が優勝したからだ。
二日間眠れなかったことで、ぼんやりして緊張しなかったのが良かったのかもしれない。
このことは、いまだに俺と慎二だけの秘密だ。
現在、夜中の2時過ぎだ。
こんな夜中に何か食べるのは、体に良くない。
そんなことはわかってるけど、腹が減ったらますます眠れなくなりそうだから、俺は買い置きしていたカップ麺を食べることにした。
お湯を沸かし、カップ麺に湯を注ぎ、こぼさないようにそれをテーブルに運んだ。
(全く、つまらない約束をしてしまったな。)
今更後悔してももう遅い。
明日は、のど自慢大会の決勝大会がある。
それには本来、弟の慎二が出ることになっていた。
慎二は、昔から歌がうまく、歌手になることを夢見ている。
だけど、慎二くらいの実力を持つ者はけっこう多いらしく、のど自慢の大会ではいつも予選落ちだ。
ところが、今回は初めて予選を通過し、決勝に行けることになったんだ。
慎二は、そりゃあもう喜んで舞い上がっていた。
ところが、不運なことに決勝の三日前に高熱を出してしまった。
インフルエンザだ。
慎二の嘆きようは、激しいものだった。
熱にうなされながら、もう死にたいとまで言い出す慎二をみて、俺はたまらない気持ちになった。
そして、とんでもないことを言ってしまったんだ。
慎二の身代わりとして、決勝に出るって。
俺達は一つ違いで、見た目も双子並みにそっくりだとよく言われている。
俺も歌にはそれなりに自信はあった。
だから、身代わりは出来ると思ったけれど、こう見えて俺はかなりの小心者だ。
身代わりになってのど自慢大会に出るということに、罪悪感みたいなものを感じ、すっかり不眠になってしまった。
(あ、出来たかな…)
物思いにふけっているうちに、いつの間にか5分経っていた。
蓋を開け、いい具合に出来上がったうどんをすする。
***
慎二は、念願の歌手になった。
のど自慢大会で、俺が優勝したからだ。
二日間眠れなかったことで、ぼんやりして緊張しなかったのが良かったのかもしれない。
このことは、いまだに俺と慎二だけの秘密だ。
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