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仲直り
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「パパ、ママ、一体、どうしたの?」
「どうもしないわ。」
「どうもしてない。」
小4の娘に心配かけるなんて最低だ。
でも、ここだけは絶対に譲れない。
私と夫は、お互いに顔を背けた。
こういう状況になった原因は、つまらないといえばつまらないことだ。
「ねぇ、来年はおせちをやめてお鍋にしない?」
この私の提案が、諍いの第一歩だった。
「はぁ?何考えてるんだよ。
正月って言ったら、おせちは外せないだろ?
なんで、おせちをやめて鍋なんだよ。」
夫は意外な程、怒りを露わにした。
「え、だって、おせちは高いし。
それに、私もメイもあんまりおせち好きじゃないし。」
「メイは去年けっこう食べてたぞ。
それに、俺はおせちが大好きだ!」
「だけど、鍋だと体も温まるし。」
「おせちは新年の儀式みたいなもんだぞ。
おせちがないと、年が明けた気がしない。」
そういうわけで、私達は揉めてしまったんだ。
日が経つ毎にお互い意地の張り合いみたいになってしまって…
「あぁ、わかった!
おせちは俺が買って、俺が一人で食べるから、おまえも鍋をひとりで食べたら良いだろ。」
「そうね、そうしましょ!
お互い別々に食べたら良いわね。」
そんな気はなかったのに、結局、そこまでこじれてしまった。
そして、新年が明けた。
テーブルには、鍋の支度とおせちが並べられた。
「パパ達、まだ喧嘩してるの?」
困り顔のメイが訊ねる。
「そ、それはね…」
「私…今日は何も食べないよ。」
「え?メイは気にすることないんだぞ。
パパと一緒におせちを食べよう。」
「ママと一緒にお鍋を食べましょう!」
メイの顔はみるみるうちに変わっていって…
「パパもママも嫌い!
私、もうずっと何も食べないから!」
そう言って、メイはわぁわぁ泣き始めてしまった。
*
「メイ、お肉が煮えたぞ。」
「メイ、数の子好きだったわよね。」
しばらく後、私達は仲良くおせちとお鍋を食べていた。
何を食べるかじゃない。
家族三人が楽しく食べることが重要なんだって、私はようやく気が付いた。
来年からはまたお鍋とおせちを両方並べれば良い。
ちょっと贅沢だけど、年に一度のことだもの。
「パパ、筑前煮美味しいわね。」
「豆腐も味がしみてうまいよ。」
皆が笑顔でご馳走を頬張る。
今年は良い年になりそうだ。
「どうもしないわ。」
「どうもしてない。」
小4の娘に心配かけるなんて最低だ。
でも、ここだけは絶対に譲れない。
私と夫は、お互いに顔を背けた。
こういう状況になった原因は、つまらないといえばつまらないことだ。
「ねぇ、来年はおせちをやめてお鍋にしない?」
この私の提案が、諍いの第一歩だった。
「はぁ?何考えてるんだよ。
正月って言ったら、おせちは外せないだろ?
なんで、おせちをやめて鍋なんだよ。」
夫は意外な程、怒りを露わにした。
「え、だって、おせちは高いし。
それに、私もメイもあんまりおせち好きじゃないし。」
「メイは去年けっこう食べてたぞ。
それに、俺はおせちが大好きだ!」
「だけど、鍋だと体も温まるし。」
「おせちは新年の儀式みたいなもんだぞ。
おせちがないと、年が明けた気がしない。」
そういうわけで、私達は揉めてしまったんだ。
日が経つ毎にお互い意地の張り合いみたいになってしまって…
「あぁ、わかった!
おせちは俺が買って、俺が一人で食べるから、おまえも鍋をひとりで食べたら良いだろ。」
「そうね、そうしましょ!
お互い別々に食べたら良いわね。」
そんな気はなかったのに、結局、そこまでこじれてしまった。
そして、新年が明けた。
テーブルには、鍋の支度とおせちが並べられた。
「パパ達、まだ喧嘩してるの?」
困り顔のメイが訊ねる。
「そ、それはね…」
「私…今日は何も食べないよ。」
「え?メイは気にすることないんだぞ。
パパと一緒におせちを食べよう。」
「ママと一緒にお鍋を食べましょう!」
メイの顔はみるみるうちに変わっていって…
「パパもママも嫌い!
私、もうずっと何も食べないから!」
そう言って、メイはわぁわぁ泣き始めてしまった。
*
「メイ、お肉が煮えたぞ。」
「メイ、数の子好きだったわよね。」
しばらく後、私達は仲良くおせちとお鍋を食べていた。
何を食べるかじゃない。
家族三人が楽しく食べることが重要なんだって、私はようやく気が付いた。
来年からはまたお鍋とおせちを両方並べれば良い。
ちょっと贅沢だけど、年に一度のことだもの。
「パパ、筑前煮美味しいわね。」
「豆腐も味がしみてうまいよ。」
皆が笑顔でご馳走を頬張る。
今年は良い年になりそうだ。
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