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意識
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僕の心は今までにないほどの高揚感で満たされている。でも、それとは裏腹に足は重く、歩くのは精一杯だ。目の痛みは麻痺してしまったのか感じなくなっていた。
そうして歩いていくうちに港に出る。まだ日も上り始めていない時間だ。
初めて浴びる潮風を胸いっぱいに吸い込む。おもしろい匂いだ。
周りには人影もなく、ただ海にプカプカと船が浮いてるだけ。月明かりがやけに眩しくて僕は片目を細めた。
「ふぅ……」
そういえば、ここに来るまで結構時間がかかった。その間ずっと休憩していない。だいぶ視界も歪んできているし、そろそろ休まないと倒れてしまいそうだ。
そう思い、近くにあるベンチを見つけそこに座りこんだ。木材の冷たさが肌にしみる。それでもあの牢屋なんかよりは全然ましで、安心できる。そして、だんだん瞼が重くなってくるのを感じ、そのことから目をそらすように周りに意識を向けた。
すると、足音が近寄ってくるのがわかった。
誰だろう、こんな時間に。時計は見ていないけど、この暗さと静けさからして、だいぶ夜遅くなはずだ。
足音のなる方に目を向けると、微かに人影が見えた。その人影は明らかに僕の方へ歩いてきているようだ。
でも僕はベンチから離れる気力もなくて、ただその人影が近づくのを待つことしかできなかった。
やがてその人影が目の前にスッと現れる。
僕はそれでも、動く気にはなれなかった。そしてその人は僕の隣に座る。顔を見ると、それは男だった。
「こんばんは」
その人がにっこりとした顔で言う。
僕は面倒くさがりながらもそれに返す。
「……こんばんは」
「こんな夜遅くになにしてるの?君、まだ子供だよね?家出?」
男は変な顔で言う。
「……べつに…貴方こそ、こんな時間に何してるんですか?」
「仕事だよ」
「……仕事?」
「そう。ねぇ君。これから行き先はあるのかい?」
「ないけど…」
「そうか。じゃあ
ちょっと面白いところに行こうか」
「…え」
僕のその声は潮風の音にかき消された。
そうして歩いていくうちに港に出る。まだ日も上り始めていない時間だ。
初めて浴びる潮風を胸いっぱいに吸い込む。おもしろい匂いだ。
周りには人影もなく、ただ海にプカプカと船が浮いてるだけ。月明かりがやけに眩しくて僕は片目を細めた。
「ふぅ……」
そういえば、ここに来るまで結構時間がかかった。その間ずっと休憩していない。だいぶ視界も歪んできているし、そろそろ休まないと倒れてしまいそうだ。
そう思い、近くにあるベンチを見つけそこに座りこんだ。木材の冷たさが肌にしみる。それでもあの牢屋なんかよりは全然ましで、安心できる。そして、だんだん瞼が重くなってくるのを感じ、そのことから目をそらすように周りに意識を向けた。
すると、足音が近寄ってくるのがわかった。
誰だろう、こんな時間に。時計は見ていないけど、この暗さと静けさからして、だいぶ夜遅くなはずだ。
足音のなる方に目を向けると、微かに人影が見えた。その人影は明らかに僕の方へ歩いてきているようだ。
でも僕はベンチから離れる気力もなくて、ただその人影が近づくのを待つことしかできなかった。
やがてその人影が目の前にスッと現れる。
僕はそれでも、動く気にはなれなかった。そしてその人は僕の隣に座る。顔を見ると、それは男だった。
「こんばんは」
その人がにっこりとした顔で言う。
僕は面倒くさがりながらもそれに返す。
「……こんばんは」
「こんな夜遅くになにしてるの?君、まだ子供だよね?家出?」
男は変な顔で言う。
「……べつに…貴方こそ、こんな時間に何してるんですか?」
「仕事だよ」
「……仕事?」
「そう。ねぇ君。これから行き先はあるのかい?」
「ないけど…」
「そうか。じゃあ
ちょっと面白いところに行こうか」
「…え」
僕のその声は潮風の音にかき消された。
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