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第二章 クズは学校へ
第23話
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午前八時三〇分。
教室にはもう半分以上の席が埋まっていた。
黒水と斧研のほうをチラチラと見る生徒――。
こちらを見てヒソヒソと話す生徒――。
しかし、そのような生徒は案外ほんの数人で、ほとんどの生徒は風紀委員長の逮捕の話で持ち切りだった。
「はあ――、そりゃそうだよな」
初めてのクラスに緊張していた部分もあったため、あまり目立っていないことに黒水はほっとした。
これに関しては、奏のクズっぷりに感謝だ。
――と、ひとりの女子生徒が黒水のところに近づいてきた。
「オレンジ――」
「俺のテリスの色?まあ、そうだな」
「そこ、私の席なんですけど」
「ああ、すまんすま――」
「はやくどいてっ――!」
「……………」
彼女は今にも泣きそうな表情で叫んだ。
教室にいる人全員が黒水のほうに顔を向ける。
やり場のない気持ちになり、黒水はそそくさとその場を去ることしかできなかった。
彼女のほうをチラリと見ると、持参のアルコールシートで机を必死に拭いていた。
「ほんとにゴミ扱いかよ……」
ゴミ扱いされるとは奏に散々言われてきたが、その言葉が段々現実味を帯びてきた。
不意に、黒水は無性にこの教室から飛び出したくなった。
ただ、教室の扉の向こうにはシモンが立っている。
簡単には逃げられないだろう。
黒水は気持ちをグッと堪えて、ホワイトボードの隣にある掲示板を確認してみる。
自分の席がどこにあるか、情報を探していると――。
「おい、お前」
「……………」
「お前のことだよ、痴漢野郎!」
黒水は後ろのほうから声をかけられた。
振り返ると、男三人組がニヤついた表情をして立っていた。
「おい、オレンジ。ちょっと面貸せよ」
真ん中に立っていた男が扉のほうを顎でさした。
男の耳についていた銀色のピアスがギラリと光る。
――明らかに、嫌な予感がする。
黒水は首根っこを掴まれたが、抵抗せず彼らに連行されることにした。
教室にはもう半分以上の席が埋まっていた。
黒水と斧研のほうをチラチラと見る生徒――。
こちらを見てヒソヒソと話す生徒――。
しかし、そのような生徒は案外ほんの数人で、ほとんどの生徒は風紀委員長の逮捕の話で持ち切りだった。
「はあ――、そりゃそうだよな」
初めてのクラスに緊張していた部分もあったため、あまり目立っていないことに黒水はほっとした。
これに関しては、奏のクズっぷりに感謝だ。
――と、ひとりの女子生徒が黒水のところに近づいてきた。
「オレンジ――」
「俺のテリスの色?まあ、そうだな」
「そこ、私の席なんですけど」
「ああ、すまんすま――」
「はやくどいてっ――!」
「……………」
彼女は今にも泣きそうな表情で叫んだ。
教室にいる人全員が黒水のほうに顔を向ける。
やり場のない気持ちになり、黒水はそそくさとその場を去ることしかできなかった。
彼女のほうをチラリと見ると、持参のアルコールシートで机を必死に拭いていた。
「ほんとにゴミ扱いかよ……」
ゴミ扱いされるとは奏に散々言われてきたが、その言葉が段々現実味を帯びてきた。
不意に、黒水は無性にこの教室から飛び出したくなった。
ただ、教室の扉の向こうにはシモンが立っている。
簡単には逃げられないだろう。
黒水は気持ちをグッと堪えて、ホワイトボードの隣にある掲示板を確認してみる。
自分の席がどこにあるか、情報を探していると――。
「おい、お前」
「……………」
「お前のことだよ、痴漢野郎!」
黒水は後ろのほうから声をかけられた。
振り返ると、男三人組がニヤついた表情をして立っていた。
「おい、オレンジ。ちょっと面貸せよ」
真ん中に立っていた男が扉のほうを顎でさした。
男の耳についていた銀色のピアスがギラリと光る。
――明らかに、嫌な予感がする。
黒水は首根っこを掴まれたが、抵抗せず彼らに連行されることにした。
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