223 / 422
第1章 カイト、五歳までの軌跡
223 マール、セバスの昔話③
しおりを挟む
「祐仁さんの話によると、祐仁さん達は、最近森がおかしいので原因を調査して欲しいとマーシュ領主に頼まれて森に入っていたようですよ。そこで倒れたセバスを見つけたようですね。セバスはかなりの痛手を負い、意識がないところを祐仁さんが見つけここに連れてきたとの事でした。」
「私と兄はセバスと暮らしており、帰って来ないから心配になり森の奥まで探しに来たと伝えました。祐仁さんが私たちが仲間だと聞いて驚いたようでした。そうですよね?見た目が違いますもの。」
「祐仁さんは私の話を信じてくれました。後から知りましたが、祐仁さんは鑑定の能力があり、私とグローが兄妹で、セバスが親代わりであることも、これまでの事など鑑定で知っていたようです。初めての相手に鑑定が使えることはあまり知られたくないので、私たちが仲間ということは鑑定で知りながらも、わざと驚いていたようです。」
鑑定できるの?ボクと一緒?
「祐仁さんは、今、セバスも兄も意識がないのは、それは体が回復するための休息だと教えてくれました。じきに目覚めるとも言ってくれました。ふたりが回復するまではここにいてもいいとも言ってくれたのです」
「セバスも兄も意識がありません。と心配する私に祐仁さんはある不思議な容器を見せてくれました。それは透明で軽くて丈夫な容器でした。確かペットボトルとか言ってましたね。」
ペットボトル??!おう、同郷確定じゃん。
「ペットボトル?」
「カイト坊ちゃんはペットボトルをご存知なんですか?」
やばい。知ってるのバレたらまずい…
「へ?知らないよ。そのペットボトルって何に使うの?」
「なんでも、このペットボトルに入れた水は聖水になるようで傷をあっという間に治すって事でした。傷を治すんです。ただ完全に修復するためには意識を失う期間がある一定の期間があるそうで、その期間は傷の具合によるようでした。セバスも兄もこの聖水を使ったから、必ず起きるから心配しないようにと言われたのです」
「そんな凄いペットボトルがあったんなら、今傷を負う人がたくさん助かってるんじゃない?そしてそのペットボトルを争奪するために戦争が起きたりとかもありえるよね?そんな話は聞いたことないけど」
「そう思いますよね。どんな仕組みかは分かりませんが、祐仁さんにしか使えず、祐仁さんがこの世を去ってからは誰にも使うことが出来なかったと言われてます。祐仁さんが持っている時に何度が盗まれたことがあったようですが、直ぐに手元に戻って来たようですね。」
「けどさ、悪いやつなら祐仁さんを攫って、奴隷じゃないけどそのペットボトルを使って祐仁さんをこき使う事も悪い金儲けも出来たんじゃない?」
「それが祐仁さん、転移魔法も持ってまして、どんなに捕まっても、縛り付けられても抜け出して、転移で戻って来れたようです」
マジで、それってマジシャンじゃないの?
「しばらくすると兄が起き、セバスが起きました。体はなんともなく傷もキレイになり傷があったなんて思えない回復でした。」
「生活苦の私たちに、祐仁さんは身の回りの世話をする仕事を与えてくれたのです。私たちの新たな生活がスタートしました。幼かった私たちに祐仁さんは武術、護身術、ありとあらゆる技を教えてくれました。セバスからも魔法や、体躯術、影の仕事も教わりました。私たちは祐仁さんに命を救われただけではなく、生活も学びもおしみなく与えられてばかりで返すものがありませんでした。だから祐仁さんとその子孫に生涯仕えることにしたのです。」
「祐仁さんは人とは違う知識も持ってました。祐仁さんは川の氾濫で苦しむマーシュ領を開拓し、後にマーシュ領の領主の娘と結婚したあと、祐仁さんの他にない知識でマーシュ領は豊かになって行きました。」
「当時の王家は、マーシュ領の豊かさに恐怖を覚えたんでしょう。王家を筆頭に、王家派閥の貴族達により内乱が起きたのです。」
「私と兄はセバスと暮らしており、帰って来ないから心配になり森の奥まで探しに来たと伝えました。祐仁さんが私たちが仲間だと聞いて驚いたようでした。そうですよね?見た目が違いますもの。」
「祐仁さんは私の話を信じてくれました。後から知りましたが、祐仁さんは鑑定の能力があり、私とグローが兄妹で、セバスが親代わりであることも、これまでの事など鑑定で知っていたようです。初めての相手に鑑定が使えることはあまり知られたくないので、私たちが仲間ということは鑑定で知りながらも、わざと驚いていたようです。」
鑑定できるの?ボクと一緒?
「祐仁さんは、今、セバスも兄も意識がないのは、それは体が回復するための休息だと教えてくれました。じきに目覚めるとも言ってくれました。ふたりが回復するまではここにいてもいいとも言ってくれたのです」
「セバスも兄も意識がありません。と心配する私に祐仁さんはある不思議な容器を見せてくれました。それは透明で軽くて丈夫な容器でした。確かペットボトルとか言ってましたね。」
ペットボトル??!おう、同郷確定じゃん。
「ペットボトル?」
「カイト坊ちゃんはペットボトルをご存知なんですか?」
やばい。知ってるのバレたらまずい…
「へ?知らないよ。そのペットボトルって何に使うの?」
「なんでも、このペットボトルに入れた水は聖水になるようで傷をあっという間に治すって事でした。傷を治すんです。ただ完全に修復するためには意識を失う期間がある一定の期間があるそうで、その期間は傷の具合によるようでした。セバスも兄もこの聖水を使ったから、必ず起きるから心配しないようにと言われたのです」
「そんな凄いペットボトルがあったんなら、今傷を負う人がたくさん助かってるんじゃない?そしてそのペットボトルを争奪するために戦争が起きたりとかもありえるよね?そんな話は聞いたことないけど」
「そう思いますよね。どんな仕組みかは分かりませんが、祐仁さんにしか使えず、祐仁さんがこの世を去ってからは誰にも使うことが出来なかったと言われてます。祐仁さんが持っている時に何度が盗まれたことがあったようですが、直ぐに手元に戻って来たようですね。」
「けどさ、悪いやつなら祐仁さんを攫って、奴隷じゃないけどそのペットボトルを使って祐仁さんをこき使う事も悪い金儲けも出来たんじゃない?」
「それが祐仁さん、転移魔法も持ってまして、どんなに捕まっても、縛り付けられても抜け出して、転移で戻って来れたようです」
マジで、それってマジシャンじゃないの?
「しばらくすると兄が起き、セバスが起きました。体はなんともなく傷もキレイになり傷があったなんて思えない回復でした。」
「生活苦の私たちに、祐仁さんは身の回りの世話をする仕事を与えてくれたのです。私たちの新たな生活がスタートしました。幼かった私たちに祐仁さんは武術、護身術、ありとあらゆる技を教えてくれました。セバスからも魔法や、体躯術、影の仕事も教わりました。私たちは祐仁さんに命を救われただけではなく、生活も学びもおしみなく与えられてばかりで返すものがありませんでした。だから祐仁さんとその子孫に生涯仕えることにしたのです。」
「祐仁さんは人とは違う知識も持ってました。祐仁さんは川の氾濫で苦しむマーシュ領を開拓し、後にマーシュ領の領主の娘と結婚したあと、祐仁さんの他にない知識でマーシュ領は豊かになって行きました。」
「当時の王家は、マーシュ領の豊かさに恐怖を覚えたんでしょう。王家を筆頭に、王家派閥の貴族達により内乱が起きたのです。」
398
あなたにおすすめの小説
ボンクラ王子の側近を任されました
里見知美
ファンタジー
「任されてくれるな?」
王宮にある宰相の執務室で、俺は頭を下げたまま脂汗を流していた。
人の良い弟である現国王を煽てあげ国の頂点へと導き出し、王国騎士団も魔術師団も視線一つで操ると噂の恐ろしい影の実力者。
そんな人に呼び出され開口一番、シンファエル殿下の側近になれと言われた。
義妹が婚約破棄を叩きつけた相手である。
王子16歳、俺26歳。側近てのは、年の近い家格のしっかりしたヤツがなるんじゃねえの?
【完結】令嬢憧れの騎士様に結婚を申し込まれました。でも利害一致の契約です。
稲垣桜
恋愛
「君と取引がしたい」
兄の上司である公爵家の嫡男が、私の前に座って開口一番そう告げた。
「取引……ですか?」
「ああ、私と結婚してほしい」
私の耳がおかしくなったのか、それとも幻聴だろうか……
ああ、そうだ。揶揄われているんだ。きっとそうだわ。
* * * * * * * * * * * *
青薔薇の騎士として有名なマクシミリアンから契約結婚を申し込まれた伯爵家令嬢のリディア。
最低限の役目をこなすことで自由な時間を得たリディアは、契約通り自由な生活を謳歌する。
リディアはマクシミリアンが契約結婚を申し出た理由を知っても気にしないと言い、逆にそれがマクシミリアンにとって棘のように胸に刺さり続け、ある夜会に参加してから二人の関係は変わっていく。
※ゆる〜い設定です。
※完結保証。
※エブリスタでは現代テーマの作品を公開してます。興味がある方は覗いてみてください。
あっ、追放されちゃった…。
satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。
母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。
ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。
そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。
精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。
虐げられていた次期公爵の四歳児の契約母になります!~幼子を幸せにしたいのに、未来の旦那様である王太子が私を溺愛してきます~
八重
恋愛
伯爵令嬢フローラは、公爵令息ディーターの婚約者。
しかし、そんな日々の裏で心を痛めていることが一つあった。
それはディーターの異母弟、四歳のルイトが兄に虐げられていること。
幼い彼を救いたいと思った彼女は、「ある計画」の準備を進めることにする。
それは、ルイトを救い出すための唯一の方法──。
そんな時、フローラはディーターから突然婚約破棄される。
婚約破棄宣言を受けた彼女は「今しかない」と計画を実行した。
彼女の計画、それは自らが代理母となること。
だが、この代理母には国との間で結ばれた「ある契約」が存在して……。
こうして始まったフローラの代理母としての生活。
しかし、ルイトの無邪気な笑顔と可愛さが、フローラの苦労を温かい喜びに変えていく。
さらに、見目麗しいながら策士として有名な第一王子ヴィルが、フローラに興味を持ち始めて……。
ほのぼの心温まる、子育て溺愛ストーリーです。
※ヒロインが序盤くじけがちな部分ありますが、それをバネに強くなります
※「小説家になろう」が先行公開です(第二章開始しました)
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜+おまけSS
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
アルファポリス恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
*他サイトでも公開中
なろう日間総合ランキング2位に入りました!
森に捨てられた令嬢、本当の幸せを見つけました。
玖保ひかる
恋愛
[完結]
北の大国ナバランドの貴族、ヴァンダーウォール伯爵家の令嬢アリステルは、継母に冷遇され一人別棟で生活していた。
ある日、継母から仲直りをしたいとお茶会に誘われ、勧められたお茶を口にしたところ意識を失ってしまう。
アリステルが目を覚ましたのは、魔の森と人々が恐れる深い森の中。
森に捨てられてしまったのだ。
南の隣国を目指して歩き出したアリステル。腕利きの冒険者レオンと出会い、新天地での新しい人生を始めるのだが…。
苦難を乗り越えて、愛する人と本当の幸せを見つける物語。
※小説家になろうで公開した作品を改編した物です。
※完結しました。
分厚いメガネを外した令嬢は美人?
しゃーりん
恋愛
極度の近視で分厚いメガネをかけている子爵令嬢のミーシャは家族から嫌われている。
学園にも行かせてもらえず、居場所がないミーシャは教会と孤児院に通うようになる。
そこで知り合ったおじいさんと仲良くなって、話をするのが楽しみになっていた。
しかし、おじいさんが急に来なくなって心配していたところにミーシャの縁談話がきた。
会えないまま嫁いだ先にいたのは病に倒れたおじいさんで…介護要員としての縁談だった?
この結婚をきっかけに、将来やりたいことを考え始める。
一人で寂しかったミーシャに、いつの間にか大切な人ができていくお話です。
『まて』をやめました【完結】
かみい
恋愛
私、クラウディアという名前らしい。
朧気にある記憶は、ニホンジンという意識だけ。でも名前もな~んにも憶えていない。でもここはニホンじゃないよね。記憶がない私に周りは優しく、なくなった記憶なら新しく作ればいい。なんてポジティブな家族。そ~ねそ~よねと過ごしているうちに見たクラウディアが以前に付けていた日記。
時代錯誤な傲慢な婚約者に我慢ばかりを強いられていた生活。え~っ、そんな最低男のどこがよかったの?顔?顔なの?
超絶美形婚約者からの『まて』はもう嫌!
恋心も忘れてしまった私は、新しい人生を歩みます。
貴方以上の美人と出会って、私の今、充実、幸せです。
だから、もう縋って来ないでね。
本編、番外編含め完結しました。ありがとうございます
※小説になろうさんにも、別名で載せています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる