ボクは転生者!塩だけの世界で料理&領地開拓!

あんり

文字の大きさ
266 / 422
第1章 カイト、五歳までの軌跡

266

しおりを挟む
怒ってるパパが凄く怖いぃー!!

パパは、ソファーに座り、足を組んで、腕を組んで、目の前にいるボクに細い視線を寄こしている。
今にも噛みつかれそうなくらいの痛い視線。

「さあ、カイト。説明してもらおうか」

地を這うようなパパの低い声に、パパの怒りにチビりそう。

「はい」

ボクは縮こまる。ひぇーマジで怖ーい。

「今までどこに行っていた?」

「えっと、えっと。」
ダメだ、怖くて泣いちゃうよ。グズグズ。

「泣くなっ。ちゃんと説明しなさい」

うっ、うっ、うわぁーん。

「ごめんなざいっ、ごめんなざいっ。心配がけでごめんなざいっ」

泣いてちゃんと発音できない。

「泣いていたら分からん。どこに行ってたんだ?」

「お城の転移の間に行ってたの」

「なぜだ?」

「転移の間に、ヒック、祐仁さんに会いに行ってたのー、ごめんなさいっ、ヒック」

泣きながら喋るから変な喋り方になっちゃう。

「転移の間?城に行っていたのか?なんでまた?祐仁さんに会いに行っただと?肖像画ならこんな夜中に見に行く必要がどこにあるんだ?」

「明後日、怪我をした兵士さんが来るでしょ?その人の怪我を治すんでしょ?僕、ペットボトルの使い方分からないし、ウグッ、水はどれくらい入れるの?とか、入れたらすぐ聖水に変化するの?とか、変化するにはどれくらいの時間がかかるのかとか。うっ、うっ、ぐすっ、あと傷や怪我にはそのまま水を掛けるのかな?とか、ペットボトルをボクが使えるのかさえ分からなかったから、祐仁さんにの」

「は?いやいや、待て!聞きに行ったって誰に?」

「ヒロヒトさんに」

「ヒロヒトさん?それば誰のことだ?」

そっか、ここのみんなはユージンさんと思ってるんだ。

「祐仁さんはユージンさんの事なの。ユージンさんの本当の名前はヒロヒトさんなの」

「は?どういうことだ?まるでユージンさんとみたいな事になってるぞ」

「直接、話したよ。」

「待て、待て、待て。落ち着け、ちゃんと説明しなさい」

ボクは転移の間での祐仁さんの肖像画から祐仁さんのいる場所に行った事を話した。
ボクが祐仁さんのところに行っている間、パパ達は時間停止だったことも。
パパは信じられないような顔をしている。

そしてそこでの祐仁さんとの話もパパに話した。

そして今回ついて聞きたかったから、転移の間に行って、色々聞いてきた事もパパに話した。

けど、どうして夜中に一人で行くことにしたのか?どうやって祐仁さんのところに行くのか?それは祐仁さんの「誰かれ来られても困る」と言っていた気持ちを尊重して「祐仁さんとボクの秘密だから教えられない」として納得してもらった。

「はー、にわか信じられん。」

フーっと息を吐くパパ、さっきの怒った顔から疲れた顔になってる。

「話は分かった。カイトはその兵士を治してあげたいって気持ちから、今回はこんなことをしたんだな?」

「うん」

「人を助けたい、その気持ちは大事だ。優しい子に育ってくれてパパは嬉しく思う。だがな、お前はまだ幼い。急に夜中にカイトが居なくなったら、びっくりするよな?焦るだろ?なにか事件に巻き込まれたのか、何があったのか心配するよな。」

「はい、ごめんなさい」

「パパは寝る前にカイトの寝顔を見るのが日課でな。安心して寝ている姿を確認して、パパも安心して寝れるんだ。今日1日無事に過ごせました、明日も元気に楽しく過ごせますようにって祈ってるんだ」

そうなの?知らなかった。

「もちろん、アリの顔も見に行くぞ」

「うん」

「さっき、パパはカイトが居ないからって屋敷の者たちを総動員して探し回るところだったんだぞ、そしたらカイトが瞬間移動出戻ってきた」

「カイトが居なくなったと思った時のパパの気持ちがお前にはわかるか?」
しおりを挟む
感想 34

あなたにおすすめの小説

ボンクラ王子の側近を任されました

里見知美
ファンタジー
「任されてくれるな?」  王宮にある宰相の執務室で、俺は頭を下げたまま脂汗を流していた。  人の良い弟である現国王を煽てあげ国の頂点へと導き出し、王国騎士団も魔術師団も視線一つで操ると噂の恐ろしい影の実力者。  そんな人に呼び出され開口一番、シンファエル殿下の側近になれと言われた。  義妹が婚約破棄を叩きつけた相手である。  王子16歳、俺26歳。側近てのは、年の近い家格のしっかりしたヤツがなるんじゃねえの?

【完結】令嬢憧れの騎士様に結婚を申し込まれました。でも利害一致の契約です。

稲垣桜
恋愛
「君と取引がしたい」 兄の上司である公爵家の嫡男が、私の前に座って開口一番そう告げた。 「取引……ですか?」 「ああ、私と結婚してほしい」 私の耳がおかしくなったのか、それとも幻聴だろうか…… ああ、そうだ。揶揄われているんだ。きっとそうだわ。  * * * * * * * * * * * *  青薔薇の騎士として有名なマクシミリアンから契約結婚を申し込まれた伯爵家令嬢のリディア。 最低限の役目をこなすことで自由な時間を得たリディアは、契約通り自由な生活を謳歌する。 リディアはマクシミリアンが契約結婚を申し出た理由を知っても気にしないと言い、逆にそれがマクシミリアンにとって棘のように胸に刺さり続け、ある夜会に参加してから二人の関係は変わっていく。 ※ゆる〜い設定です。 ※完結保証。 ※エブリスタでは現代テーマの作品を公開してます。興味がある方は覗いてみてください。

あっ、追放されちゃった…。

satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。 母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。 ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。 そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。 精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。

虐げられていた次期公爵の四歳児の契約母になります!~幼子を幸せにしたいのに、未来の旦那様である王太子が私を溺愛してきます~

八重
恋愛
伯爵令嬢フローラは、公爵令息ディーターの婚約者。 しかし、そんな日々の裏で心を痛めていることが一つあった。 それはディーターの異母弟、四歳のルイトが兄に虐げられていること。 幼い彼を救いたいと思った彼女は、「ある計画」の準備を進めることにする。 それは、ルイトを救い出すための唯一の方法──。 そんな時、フローラはディーターから突然婚約破棄される。 婚約破棄宣言を受けた彼女は「今しかない」と計画を実行した。 彼女の計画、それは自らが代理母となること。 だが、この代理母には国との間で結ばれた「ある契約」が存在して……。 こうして始まったフローラの代理母としての生活。 しかし、ルイトの無邪気な笑顔と可愛さが、フローラの苦労を温かい喜びに変えていく。 さらに、見目麗しいながら策士として有名な第一王子ヴィルが、フローラに興味を持ち始めて……。 ほのぼの心温まる、子育て溺愛ストーリーです。 ※ヒロインが序盤くじけがちな部分ありますが、それをバネに強くなります ※「小説家になろう」が先行公開です(第二章開始しました)

【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜+おまけSS

himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。 えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。 ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ! アルファポリス恋愛ランキング入りしました! 読んでくれた皆様ありがとうございます。 *他サイトでも公開中 なろう日間総合ランキング2位に入りました!

森に捨てられた令嬢、本当の幸せを見つけました。

玖保ひかる
恋愛
[完結] 北の大国ナバランドの貴族、ヴァンダーウォール伯爵家の令嬢アリステルは、継母に冷遇され一人別棟で生活していた。 ある日、継母から仲直りをしたいとお茶会に誘われ、勧められたお茶を口にしたところ意識を失ってしまう。 アリステルが目を覚ましたのは、魔の森と人々が恐れる深い森の中。 森に捨てられてしまったのだ。 南の隣国を目指して歩き出したアリステル。腕利きの冒険者レオンと出会い、新天地での新しい人生を始めるのだが…。 苦難を乗り越えて、愛する人と本当の幸せを見つける物語。 ※小説家になろうで公開した作品を改編した物です。 ※完結しました。

分厚いメガネを外した令嬢は美人?

しゃーりん
恋愛
極度の近視で分厚いメガネをかけている子爵令嬢のミーシャは家族から嫌われている。 学園にも行かせてもらえず、居場所がないミーシャは教会と孤児院に通うようになる。 そこで知り合ったおじいさんと仲良くなって、話をするのが楽しみになっていた。 しかし、おじいさんが急に来なくなって心配していたところにミーシャの縁談話がきた。 会えないまま嫁いだ先にいたのは病に倒れたおじいさんで…介護要員としての縁談だった? この結婚をきっかけに、将来やりたいことを考え始める。 一人で寂しかったミーシャに、いつの間にか大切な人ができていくお話です。

『まて』をやめました【完結】

かみい
恋愛
私、クラウディアという名前らしい。 朧気にある記憶は、ニホンジンという意識だけ。でも名前もな~んにも憶えていない。でもここはニホンじゃないよね。記憶がない私に周りは優しく、なくなった記憶なら新しく作ればいい。なんてポジティブな家族。そ~ねそ~よねと過ごしているうちに見たクラウディアが以前に付けていた日記。 時代錯誤な傲慢な婚約者に我慢ばかりを強いられていた生活。え~っ、そんな最低男のどこがよかったの?顔?顔なの? 超絶美形婚約者からの『まて』はもう嫌! 恋心も忘れてしまった私は、新しい人生を歩みます。 貴方以上の美人と出会って、私の今、充実、幸せです。 だから、もう縋って来ないでね。 本編、番外編含め完結しました。ありがとうございます ※小説になろうさんにも、別名で載せています

処理中です...