塩しかない世界に転生したので、料理で無双しながら領地を発展させます

あんり

文字の大きさ
301 / 461
第1章 カイト、五歳までの軌跡

299

可愛いな、赤ちゃんかわいい。
ボクも一緒にご機嫌さん。

横から顔を覗き込んで見てみる。
もちろんだけど、お口もむにゅうってしてる。ほっぺもぷにゅぷにゅ。

「こんにちはー、ジョージさま~。ご機嫌ですね。ボクはジョージ様と仲良くしたいでしゅ~」

なんでかな?赤ちゃんに対して、赤ちゃん言葉になっちゃうな。

「あうぅー、キャッ、バブー、ウキャ」

いやー、可愛い。
「ボクは、カ、イ、ト。覚えてくださいね。カ、イ、トですよー」

なんか癒されるー。
いとこって考えたら、余計に可愛いな。
将来チャンバラごっことか出来るかな?
ん?よく見たらこの子の目、茶色の目にちっちゃく金の光が見えるな。

珍しいね。

楽しくしてるけど、5歳のボクには少し重い。ま、鍛えているから平気だけどね。



この子がカイトね。
見れば見るほどダウニー様そっくりね、ダウニー様より少し女性ぽさがあって中性的ね、大きくなったらさぞ女性にモテたかもね。ま、その前にどこぞの貴族の玩具になっちゃう手筈だから、ニコニコしているのも今だけよ。

この子、ジョージを見てるわね。
なんかぼーっとして、何なのかしら?


ジョージ君、なかなか珍しい瞳をしてるね。なんか気になる、めちゃくちゃ気になるー、ごめんだけどコソッと、ちょっとだけ、鑑定しちゃお。

鑑定眼君、ちょっとこの子鑑定して。



〇ジョージ·ブラウン·イスカダル?
性別▷▶男
年齢▷▶生後7ヶ月

ん?あれ?なんで名前に?ついてんの?
そしてー、あれ?この子生まれて6ヶ月じゃなかった?

魔法▷▶不明
特徴▷▶非常に珍しい茶色の目に小さな金の光。これは特殊。父親から男子に受け継がれる。

え?父親から受け継がれる特徴?
王太子のおじさんとかそんなのある?
多分、父親からって、遡れば王太子、そして陛下にあるはず。父親から男子に引き継がれるなら、パパも、そしてボクにも星がなきゃいけないはず。
けど!?陛下も、王太子も、パパもボクもそんな特徴なんてないよ。
だれも、気づいてない?

って、じゃあ、この子の父親はだれ?
まずい、まずい、知っちゃいけないこと知っちゃったかも。やばい、やばい。

ボクだけでは解決出来ない。
パパに相談しないと。

ボクは背中に冷たいものを感じながら、この場から急いで去ることにした。

「あ、あの、ボク、もう戻らなきゃ」

「あら、今、飲み物を用意してるわよ、もう少しゆっくりしてはどうかしら?」

いやいや、そんなにゆっくりできないよ。
この王太子妃、やばい人じゃん。

「いえ、実は父上に呼ばれていた事を思い出しまして、ボクはちょっと失礼します」

さっきのメイドさんにジョージ君を渡し、怪しまれないように挨拶をする。

「では、お会いできて嬉しかったです。ジョージ様、またいつかお会いしましょう」

いつか、なんて来ないかもしれない。

「王太子妃様、お時間作って頂きありがとうございました。」

「そう、もう帰るの。残念ね。」

ねっとりとした視線。
なんか、ジョージ君のことを知ってからか、この王太子妃が気持ち悪い。
あの視線もやだ。

「ありがとうございました。では失礼します」

ジョージ君の部屋を出て、さっきこの部屋に来た時に案内してくれたメイドさんにボクの部屋へ案内してもらう。

どこをどう歩いたかなんて、元々わかりにくいけど、ボクはそれどころじゃない。

「あの、ボクの父上のところに連れて行って貰いたいな」

「急に申されましても、今、第二王子様は王太子様の執務のお手伝いをされていますので、まずは許可を取りませんと」

「分かった、じゃあ、ボクの部屋に着いたら、すぐ父上に連絡取って、急ぎだから」

「承知しました」

去りゆくメイドさんの背中を見送り、ボクは考える。やっぱりやばい事態だ。

----------------------------------------------------------

こんにちは。更新遅れましたー。
いつもご愛読ありがとうございます♥

今夜また更新しまーす。
なんだか、王家に影が……。

続きが気になる方は、♥で応援よろしくね。
めちゃくちゃ励みになります🎶

あんり
感想 36

あなたにおすすめの小説

本の虫な転生赤ちゃんは血塗りの宰相の義愛娘~本の世界に入れる『ひみちゅのちから』でピンチの帝国を救ったら、冷酷パパに溺愛されてます

青空あかな
ファンタジー
ブラック企業に勤める本の虫でアラサーOLの星花は、突然水に突き落とされた衝撃を感じる。 藻掻くうちに、自分はなぜか赤ちゃんになっていることを理解する。 溺死寸前の彼女を助けたのは、冷徹な手腕により周囲から「血塗りの宰相」と恐れられるアイザック・リヴィエール公爵だった。 その後、熱に浮かされながら見た夢で前世を思い出し、星花は異世界の赤ちゃんに転生したことを自覚する。 目覚めた彼女は周囲の会話から、赤ちゃんの自分を川に落としたのは実の両親だと知って、強いショックを受けた。 前世の両親もいわゆる毒親であり、今世では「親」に愛されたかったと……。 リヴィエール公爵家の屋敷に連れて行かれると、星花にはとても貴重な聖属性の魔力があるとわかった。 アイザックに星花は「ステラ」と名付けられ彼の屋敷で暮らすようになる。 当のアイザックとはほとんど会わない塩対応だが、屋敷の善良な人たちに温かく育てられる。 そんなある日、精霊と冒険する絵本を読んだステラはその世界に入り込み、実際に精霊と冒険した。 ステラには「本の世界に入り込み、その本の知識や内容を実際に体験したように習得できる特別な力」があったのだ。 彼女はその力を使って、隣国との条約締結に関する通訳不在問題や皇帝陛下の病気を治す薬草探索など、様々な問題を解決する。 やがて、アイザックは最初は煩わしかったはずのステラの活躍と愛らしさを目の当たりにし、彼女を「娘として」大切に思うようになる。 これは赤ちゃんに転生した本好きアラサーの社畜OLが、前世の知識と本好きの力を活かして活躍した結果、冷徹な義父から溺愛される話である。

畑の隣にダンジョンが生えたので、農家兼ダンチューバーになることにした件について〜隠れ最強の元エリート、今日も野菜を育てながら配信中〜

グリゴリ
ファンタジー
 木嶋蒼、35歳。表向きは田舎で農業を始めて1年目の、どこにでもいる素朴な農家だ。しかし実態は、内閣直轄の超エリート組織・ダンジョン対策庁において「特総(特別総括官)」という非公開の最高職を務める、日本最高峰の実力者である。その事実を知る者は内閣総理大臣を含む極少数のみ。家族でさえ、蒼が対策庁を早々に退庁したと信じて疑わない。  SSSランクのテイムスキルと攻撃スキル、SSランクの支援スキルと農業スキルを18歳時に鑑定され、誰もが「化け物」と称えたその実力を、蒼は今日も畑仕事に注ぎ込んでいる。農作物の品質は驚異的に高く、毎日の収穫が静かな喜びだ。少し抜けているところはあるが、それもご愛嬌——と思っていた矢先、農業開始から1年が経ったある朝、異変が起きた。  祖父母の旧宅に隣接する納屋の床に、漆黒に金の縁取りをしたゲートリングが突如出現したのだ。通常の探索者には認識すらできないそれは、蒼だけが見えるシークレットプライベートダンジョン——後に「蒼天の根」と呼ばれることになる、全100階層の特異空間だった。  恐る恐る潜ったダンジョンの第1層で、蒼は虹色に輝くベビースライム「ソル」と出会い、即座に従魔として契約。さらに探索を進める中でベビードラゴンの「ルナ」、神狼種のベビーシルバーウルフ「クロ」を仲間に加えていく。そしてダンジョン初潜入の最中、蒼の体内に「究極進化システム」が覚醒する。ダンジョン内の素材をエボリューションポイント・ショップポイント・現金へと変換し、自身や従魔、親しい者を際限なく強化・進化させるこのシステムは、ガチャ機能・ショップ機能・タスク機能まで備えた、あまりにもチートじみた代物だった。  蒼は決める。「せっかくだから配信もしよう」と。農家兼ダンチューバーという前代未聞のスタイルで探索者ライセンスを取得し、「農家のダンジョン攻略配信」を開始した彼の動画はじわじわと注目を集め始める。  そんな中、隣のダンジョンの取材にやってきたのが、C級探索者ライセンスを持つ美人記者兼ダンチューバー・藤宮詩織だった。国際探索者協会の超エリート一家に生まれながら自らの道を切り開いてきた彼女は、蒼の「農家なのになぜかとても強い」という矛盾に鋭い鑑定眼を向ける。  隠れ最強の農家配信者と、本質を見抜く美人記者。チート級の従魔たちが賑やかに囲む日常の中で、二人の距離は少しずつ縮まっていく。ダンジョン攻略・農業・配信・ガチャ・そして予期せぬ大事件——波乱と笑いと感動が交錯する、最強農家の新米配信者ライフが、今幕を開ける。

「お前がいると息が詰まる」と追放された令嬢——翌週から公爵家の予定が全て狂った

歩人
ファンタジー
クラリッサは公爵家の日程管理を一手に担う令嬢。前世の社畜経験を活かし、行事計画、来客対応、予算管理まで完璧にこなしていた。 だが婚約者ヴィクトルは言った。「お前がいると息が詰まる。もっと華やかな女がいい」 追放されたクラリッサが去った翌週、公爵家の予定が全て狂い始める。 舞踏会の招待状は届かず、外交晩餐会の料理は手配されず、決算書類は行方不明。 一方クラリッサは、若き領主の元で「定時退社」という夢を叶えていた。 「もう、残業はしません」

虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました

たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。

空港清掃員58歳、転生先の王宮でも床を磨いたら双子に懐かれ、国王に溺愛される

木風
恋愛
羽田空港で十五年、黙々と床を磨いてきた清掃員・田中幸子(58)は事故死し、没落寸前の子爵令嬢エルシアとして転生する。 婚約破棄の末に家を追われた彼女が選んだのは、王宮の清掃員――前世の技で空気まで変わるほど磨き上げていく仕事だった。 やがて母を亡くした双子王子王女に懐かれ、荒れた執務室の主である喪中の国王とも距離が縮まり……。 「泣くなら俺の胸で」――床も心も磨き直す、清掃令嬢の溺愛成り上がり。

前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません

Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。 前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。 外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。 もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。 そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは… どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。 カクヨムでも同時連載してます。 よろしくお願いします。

【完結】転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

家族に忘れられていた第五王子は愛され生活を送る

りーさん
ファンタジー
 アズール王国の王宮には、多くの王子や王女が住んでいる蒼星宮という宮がある。  その宮にはとある噂が広まっていた。併設されている図書館に子どもの幽霊が現れると。  そんなある日、図書館に出入りしていた第一王子は子どものような人影を見かける。  その時、父である国王にすら忘れられ、存在を知られていなかった第五王子の才覚が露になっていく。