ボクは転生者!塩だけの世界で料理&領地開拓!

あんり

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第1章 カイト、五歳までの軌跡

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あれ?なんだ??少し体が熱くなった?
少し、眠気が……?う、そ、だろ?
なんだ、私は、嵌められたのか?
遠く薄れゆく意識の中、目の前の義姉上のニヤついた顔が背中に寒気を走らせた。


んふふ、ダウニー様、油断はいけませんねぇ。さて、この男を地下室へ運びましょう。

「さあ、お前たち、この男を地下室に運びなさい」

「ジョージは部屋へ連れて行って」

私は王家に嫁いでから見つけた秘密の地下室へダウニー様を運ぶように、私の私兵に指示を出す。

さあ、いよいよよ、今夜は長くなるのだから。

その前に、段取り通りしていかなきゃね。

前もって用意しておいた手紙2通をメイドに渡す。
「これを計画通りのタイミングでダウニー様の屋敷に届けてきなさい。いいわね、1つ目は今から届けなさい、すぐに。もうひとつは朝に届けるのよ、封筒を間違えないでちょうだい、いいわね」

「承知しました」

さあ、これから始まるわ。
今は夕方5時ね。

面白いわね、聞いた通りだわ。眠りのハーブを飲ませたら、飲んで30分位から強烈な睡魔を襲われるだなんてね、ルドン公爵も何に使ってるんだか。

でも、本当によく寝てるわね。
地下室のベッドに横たわる、私の夫、ジルバート様に良く似たダウニー様。
今日のこの日のために、眠りのハーブを取り寄せたのよ。先程飲ませたから、ほら、よく寝てるじゃない。

今日あなたは目が覚めたら、私を欲しがるのよ。

魅了のお香も焚いているわ。
ダウニー様、あなたは私に魅了されるのよ。
あなたは私をどんなふうに抱くのかしら?
あなたが気を戻して、私を抱いた事に気づいたら貴方は絶望に落とされるでしょうね。

あなたの大好きな兄上の妻を抱くのよ。
どれだけの絶望を味わうのかしら。

その絶望の中、あなたは罪悪感からのよ。そう見せ掛けて死んでもらうわ。

私は王太子妃よ、ジルバート様に抱かれなくても、王位継承権を持つダウニー様に抱かれたことになるわ。子種さえ貰えれば、私が懐妊の可能性がある限り、手出しはしないでしょう。

主治医には、懐妊するタイミングが今だといわれているもの。
子は王家の色で産まれてくるわ。
れっきとした王家の色を継ぐ薄紫の髪の色でね。
その子さえ生まれれば、私の子がいずれ王位に就くわね。

可哀想な人たち。第二王子は自殺、息子は賊に襲われ、どこかに売り飛ばされた挙句好きにされ、いづれ始末される事になっているわ。

マーシュ領のアマナと娘は、近々隣国が攻めて行くからその時に始末されるわね。

ジルバート様には、この間からマンドレイクを食事に混ぜているから、いずれ幻覚症状が出てくるわね。妻が弟に襲われ、子を成した事で気が狂れた、ていう筋書きになるわ。

そうしたら、陛下も王妃も気を病むでしょう。だって、子供や孫が全滅するんですもの。そこに私が王家の血を引く子どもを産むのよ。

んふふ。そうすれば私の気は晴れるかしらねぇ。私を蔑ろにしてきたジルバート様。
私を毛嫌いしている王妃。ついでに陛下。

罪は無いけど、邪魔だから消えてもらうわね、ダウニー王子と、その家族も。

私はこれからの事を考えて微笑んだ。

眠るダウニー様の胸を撫でてみる。初めて触るけれど、いい筋肉しているわね。

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