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第1章 カイト、五歳までの軌跡
お気に入り登録2000人突破記念SS③
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逞しく成長をした弟。
立派な成人した大人だ。
戦果では無敵の絶対的な覇者、勝者であると噂では聞く、実際の成果は彼の国民からの人気からも伺える。
嫉妬?妬み?羨み?
そんなもの、あるはずがない。
あの子が誇らしいほど努力してきたことを、誰よりも知っているのだから。
私には誉れ、誇り、尊敬を持って弟を褒め称える。私の自慢の弟なのだ。
そんなダウニーは見た目も美丈夫。
体も逞しく、細身に見えるが実は筋肉を纏う体躯が美しく、鍛えられた体に甘いマスク、女性が放っておくはずが無い。
私もそれなりに人気と自負しているが、弟は私以上にいい男に成長してる。
そんなダウニーが一人の女性に恋をした。
ダウニーに恋する女性は多くとも、ダウニーから恋をすることが無い。
毎日鍛錬し、戦に出掛け、勝利を挙げて国を守り、騎士たちの士気を高めていたからだ。
そんなダウニーが恋をした女性、その名はアマナ嬢。宰相の娘。
アマナ嬢は美しく品のある凛とした姿が印象の人。そして笑うと一瞬でクシャって屈託の無い笑顔が魅力的な女性。
少し幼さの残る顔立ちに、思わず視線を奪われる魅惑的な曲線。
そのアンバランスさが、彼女の特別な魅力だった。
実は私もアマナに目を奪われた1人だった。
戦の勝利を祝う宴で2人はお互いに一瞬で恋に落ちたようだ。
一瞬で散った私の淡い恋。
けれど、不思議と痛みは無かった。
あの笑顔を奪えたのが弟なら、それでいいと思えたから。
それからのダウニーの行動は早かった。
これまでいた婚約者候補にアマナを加え、他の婚約者候補達を退けた。
あっという間に、アマナの婚約者の地位も手に入れた。さすが行動派のダウニー。
その後、私はシルビア嬢と婚約をした。
アマナ嬢は宰相の娘。そこから導かれる貴族のパワーバランスを考えて、ダウニーがアマナ嬢と結ばれるなら、私はシルビア嬢と結ばれるのは必然だった。
シルビア嬢はアマナ嬢とは違いキツめの印象を受ける、そんな女性だった。
けど、笑う顔や、私の視線に照れて俯く初心なところ、私が去る時に、私の腕のシャツを掴み私と離れたくないって意志を示す仕草が可愛くて、私は次第にシルビア嬢に惹かれていった。
私とダウニーはお互いに守る者ができた。
忙しさになかなか両親や姉と過ごす時間が無くて、だからいつも私とダウニーは余計仲良くなれたのかもしれない。そしてお互いを支え合ってきた。
お互いに得意なところが違う。苦手なところはお互いに支え合って行く、そんな兄弟だ。
後に平和に導いた対戦の後に、これまでの功績を称えられダウニーは、辺境伯の爵位を得、マーシュ領に移り住んで行った。
今まで支え合ってきた弟が、離れて遠くに居を構えたのは、寂しいものだ。
その時、私には伴侶になるシルビアがいた。私なりに彼女を愛する努力をした。そしていつしか愛するようになっていった。
ただ、家族愛の形は、比べようもない。
私とダウニーの絆は堅い。
けれど、この穏やかな日々が永く続かないことを、その時の私はまだ知らなかった。
そんな時、王太子となり、忙しさは多忙を増していった。
ダウニーが辺境伯になり、私は国を背負い国務に力を注いだ。
互いに進む道は違っていった。
けれど、絆は決して変わらない。
私たち兄弟の絆は、あの時も、そして今も、続く未来も。
私は、私の弟を誇りに思う。
そんな私とダウニーの絆に、一刺しの亀裂を入れたのが、私の妻、シルビアが起こした、王宮を揺るがすあの大事件だった。
立派な成人した大人だ。
戦果では無敵の絶対的な覇者、勝者であると噂では聞く、実際の成果は彼の国民からの人気からも伺える。
嫉妬?妬み?羨み?
そんなもの、あるはずがない。
あの子が誇らしいほど努力してきたことを、誰よりも知っているのだから。
私には誉れ、誇り、尊敬を持って弟を褒め称える。私の自慢の弟なのだ。
そんなダウニーは見た目も美丈夫。
体も逞しく、細身に見えるが実は筋肉を纏う体躯が美しく、鍛えられた体に甘いマスク、女性が放っておくはずが無い。
私もそれなりに人気と自負しているが、弟は私以上にいい男に成長してる。
そんなダウニーが一人の女性に恋をした。
ダウニーに恋する女性は多くとも、ダウニーから恋をすることが無い。
毎日鍛錬し、戦に出掛け、勝利を挙げて国を守り、騎士たちの士気を高めていたからだ。
そんなダウニーが恋をした女性、その名はアマナ嬢。宰相の娘。
アマナ嬢は美しく品のある凛とした姿が印象の人。そして笑うと一瞬でクシャって屈託の無い笑顔が魅力的な女性。
少し幼さの残る顔立ちに、思わず視線を奪われる魅惑的な曲線。
そのアンバランスさが、彼女の特別な魅力だった。
実は私もアマナに目を奪われた1人だった。
戦の勝利を祝う宴で2人はお互いに一瞬で恋に落ちたようだ。
一瞬で散った私の淡い恋。
けれど、不思議と痛みは無かった。
あの笑顔を奪えたのが弟なら、それでいいと思えたから。
それからのダウニーの行動は早かった。
これまでいた婚約者候補にアマナを加え、他の婚約者候補達を退けた。
あっという間に、アマナの婚約者の地位も手に入れた。さすが行動派のダウニー。
その後、私はシルビア嬢と婚約をした。
アマナ嬢は宰相の娘。そこから導かれる貴族のパワーバランスを考えて、ダウニーがアマナ嬢と結ばれるなら、私はシルビア嬢と結ばれるのは必然だった。
シルビア嬢はアマナ嬢とは違いキツめの印象を受ける、そんな女性だった。
けど、笑う顔や、私の視線に照れて俯く初心なところ、私が去る時に、私の腕のシャツを掴み私と離れたくないって意志を示す仕草が可愛くて、私は次第にシルビア嬢に惹かれていった。
私とダウニーはお互いに守る者ができた。
忙しさになかなか両親や姉と過ごす時間が無くて、だからいつも私とダウニーは余計仲良くなれたのかもしれない。そしてお互いを支え合ってきた。
お互いに得意なところが違う。苦手なところはお互いに支え合って行く、そんな兄弟だ。
後に平和に導いた対戦の後に、これまでの功績を称えられダウニーは、辺境伯の爵位を得、マーシュ領に移り住んで行った。
今まで支え合ってきた弟が、離れて遠くに居を構えたのは、寂しいものだ。
その時、私には伴侶になるシルビアがいた。私なりに彼女を愛する努力をした。そしていつしか愛するようになっていった。
ただ、家族愛の形は、比べようもない。
私とダウニーの絆は堅い。
けれど、この穏やかな日々が永く続かないことを、その時の私はまだ知らなかった。
そんな時、王太子となり、忙しさは多忙を増していった。
ダウニーが辺境伯になり、私は国を背負い国務に力を注いだ。
互いに進む道は違っていった。
けれど、絆は決して変わらない。
私たち兄弟の絆は、あの時も、そして今も、続く未来も。
私は、私の弟を誇りに思う。
そんな私とダウニーの絆に、一刺しの亀裂を入れたのが、私の妻、シルビアが起こした、王宮を揺るがすあの大事件だった。
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