ボクは転生者!塩だけの世界で料理&領地開拓!

あんり

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第2章 いよいよ開幕!――物語は“影”の深層へ!

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(ケンブルク軍)

今、俺たちの少し先には、マーシュ領への入口となる頑丈で重厚な門がある。

今は夜明け前、俺たちは森に紛れて息を殺す。

今、その門の前に数人のイスカダルの兵士に変装した奴らを向かわせた。

イスカダルの門番と話しているところだ。
向こうは4人の門番だ。
この日のために忍ばせていたケンブルクの兵士だ。
奴らはこれまで門番と親しくなり、一緒に飯を食うくらい親しくなっている。
これも前々からの計画の一つだ。

「おい、どうした?今日はヤケに朝早いじゃないか?」
「ああ、ちょっと怪しい奴らがいるって情報があって様子を見てきた帰りだ。中に入れてくれないか?」
「なんだ、兵士さんも大変だな。待ってろ、今、門を開けるからよ」
「悪いな、疲れてるんだ。俺たち早く休みたくてよ」

キーーーーーッ

「その怪しいヤツらはどうしたんだ?捕まえたのか?」
「そいつら、今、お前の前にいるぜ。」

グサッ、グサッ。

ふたりが目の前のそれぞれの門番をナイフで一突き。
ウグッと一声を発し、前のめりに倒れてきたのをそのまま避ける。これが合図だ。
もう2人も異変に気づき、切りつけてくるが、弓矢で仕留める。

さあ、門が開いた。
勝利の門が開いた。
突き進め。前進あるのみだ。

勝つことを考えて練ってきた戦略。
俺たちがマーシュ領の門を壊し、中へ侵入する。その時、弓を持つ兵士らを前衛へ。
弓を放ちながら、前へ進む。
その次に、大剣を持った奴らが左右に別れマーシュ領の兵士らを囲う。
十分に敵に近ずいたら弓を持つ前衛は左右にわかれ大剣の兵士の護衛だ。
弓兵士らが左右に分かれたら、剣を持つ兵士らをが前衛で大暴れで戦う、地上戦だ。
それでマーシュ領の騎士団に大きなダメージを与えることができるだろう。

あとは、ケンブルクの騎乗兵士の我らが奴らを掻い潜り、マーシュ領の妻と娘を攫うだけだ。邪魔するやつらは切り捨てるまで。

この完璧な作戦で、マーシュ領など容易いもんだ。

孤高の大魔神?あいつは今頃、王都で王太子妃と楽しんでいるだろうよ。

ガイ、お前は今、あのハーレンとかいう男を処分してる頃か?

その間に、私はマーシュ領を奪還だ。

お前らにつけられた10年前の頬の傷が疼くぜ。それもあのなんでも治すっていう容器で、この傷も治すからな。
今に見てろ、10年前の屈辱を晴らしてやる。

この作戦は何回も何回も練り上げた。
抜かりはない。

「おい、そろそろ向かうぞ。マーシュ領は目の前だ、お前たち用意はいいな」

「レイ大佐、行きましょう。勝利は我らの手にあり。」

「行けっ」低く腹の底から発せられた出撃命令。

「「「「「「「おぅ」」」」」」」

さあ、戦いが始まる、いよいよだ。
前衛に合図を送る。



その頃、シャドー6番。5番。
闇に紛れて門の様子を伺っていた。
こんな夜更けに外からやってくる兵士。
武装からマーシュ領の兵士だと見える。
しかし、怪しいこの上ない。

様子を伺っている時、門番のふたりが兵士のふたりにやられた。
仲間に殺られたのか?

私たちは様子を見ているしかない。
憤るが見ているしかないんだ。
それは、その後の奴らの動きがどう出るか?

他の門番ふたりは弓矢が刺さり倒れる。
くそっ―――手に力が入る。

それでも、動向を見るしかない。

私は5番に伝令に向かわせた。
5番が向かう先、マーシュ領騎士団。

そして、闇から奴らが姿を表した。
ただの奇襲じゃない。
この数は、戦争だ。
私はセバス様の所へと向かう。


「5番、奴らが来たのだな。伝令ご苦労。
今から奴らを迎え撃つ。マーシュ領を守れ。入口で止めるんだ。その先は絶対に行かせるな」
「ハンス副団長、門番がやられました。これは奴らからの攻撃と認識でよろしいですね。」
「ああ、奴らが一石を投じたのだ。よし行くぞ」
現場に向かう部下の背を見送る。
コツコツコツ、私の靴音が鳴り響く。
さあ、狩りの時間だ。
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