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第1章 カイト、五歳までの軌跡
18 ボクのご先祖さまは不思議な少年
(ダウニーside)
セバスの用意してくれた果実酒を煽りながら、私は考え込んでいた。
今日の出来事――
カイトの話だ。
女神の夢。
鑑定、調合、合体。
あれが本当だとすれば……。
妻と相談する必要があるな。
コンコン。
「私だ」
扉の向こうから声がする。
妻付きのメイド、ラーナだ。
「旦那様、奥様もまだ起きていらっしゃいます。お声かけ致しましょうか?」
「うむ、頼む」
ラーナは一礼すると奥へ向かった。
ほどなくしてイルゼが現れる。
「旦那様、奥様がお待ちです」
私は妻の部屋に入り、妻がくつろぐソファへと進む。私に気づき直ぐに腰をあげるアマナの腰に手を回し軽い口付けを落とす。
「あぁたまらんっ」
段々と深くなる口付けの合間に、ほんの少しだけ、一瞬、唇が離れた拍子に私とアマナの唇の合間に、アマナの手が差し込まれる。
「ダウニーダメじゃない」
「ダメじゃない、アマナッ、止まらないぞ!君は美味しすぎる」
差し込まれた手を、私の手で包みながら、妻の小さくて、手入れの行き届いた手の甲に口付けを落とす。
「んふふ、ダウニー、あなた、カイくんの事で話があってここに来たんでしょ?」
上目遣い、アマナ、君は策士だな。
上目遣いの君は可愛すぎる。
潤んだ目で私を誘う。
「あぁ、まあ、そうだが、しかしな!私のモノがこうも元気になってしまってるからな、ちょっと鎮めないと話しができん。」
「ダウニーったら、もう一回だけよっ」
「アマナ、君はいつも私を甘やかしてくれる最高の妻だ。君と一緒に居られて、私の妻が君で良かった。さぁ、君を味わうぞ」
「きゃっ」
抱き上げられたアマナは私の首に腕を回す。妻が愛おしい。妻の香りは私を狂わす媚薬だ。そして私を誘う甘い蜜だ。
1つ交えて、私は吐息混じりのアマナに口付けを落とす。
「ダウニー、愛しているわ」
「アマナ、私もだよ」
少し汗ばむアマナの額にも口付ける。
「ねぇ、あなた、今日、本当はカイくんのことを話に来たんでしょ?あなたはどう思うの?カイくんの夢は本当だと思うの?」
「あぁ、多分本当のことだろう。君は知っているか?私のおじい様のひいおじい様が幼い頃のことだよ。300年ほど前になるか。その時代に不思議な少年がいたそうだ。その者は私たちとは違う高度な知識を持って次々になにか新しいことを成し遂げていったようだ。」
「君はセセリーヌス川は知っているか?」
「はい、存じています。あなたの領の大切な川ですね。」
「そうだ、あの川は今は穏やかな川だが、昔は大雨のたびに水が増し、川が溢れ、氾濫し、周囲の村にそれは甚大な被害を起こしていたようだよ。その度に多くの人の命が失われていたようだ。」
「あなたに嫁ぐ時の領地の歴史の教えに、その話がございましたわね」
「そうだな」
「その少年は夢を見たと言って堤防を作り、河道掘削もしたそうだよ」
「そして、遊水池に放水路を作ったそうだ。少年は女神様が夢で教えてくれたと話したそうだ。初めは相手にされなかったが、地面に図を起こし、人々にこの作業の必要性を訴えたそうだ。当時図なんてない。それなのに彼は図を書いたんだ」
セバスの用意してくれた果実酒を煽りながら、私は考え込んでいた。
今日の出来事――
カイトの話だ。
女神の夢。
鑑定、調合、合体。
あれが本当だとすれば……。
妻と相談する必要があるな。
コンコン。
「私だ」
扉の向こうから声がする。
妻付きのメイド、ラーナだ。
「旦那様、奥様もまだ起きていらっしゃいます。お声かけ致しましょうか?」
「うむ、頼む」
ラーナは一礼すると奥へ向かった。
ほどなくしてイルゼが現れる。
「旦那様、奥様がお待ちです」
私は妻の部屋に入り、妻がくつろぐソファへと進む。私に気づき直ぐに腰をあげるアマナの腰に手を回し軽い口付けを落とす。
「あぁたまらんっ」
段々と深くなる口付けの合間に、ほんの少しだけ、一瞬、唇が離れた拍子に私とアマナの唇の合間に、アマナの手が差し込まれる。
「ダウニーダメじゃない」
「ダメじゃない、アマナッ、止まらないぞ!君は美味しすぎる」
差し込まれた手を、私の手で包みながら、妻の小さくて、手入れの行き届いた手の甲に口付けを落とす。
「んふふ、ダウニー、あなた、カイくんの事で話があってここに来たんでしょ?」
上目遣い、アマナ、君は策士だな。
上目遣いの君は可愛すぎる。
潤んだ目で私を誘う。
「あぁ、まあ、そうだが、しかしな!私のモノがこうも元気になってしまってるからな、ちょっと鎮めないと話しができん。」
「ダウニーったら、もう一回だけよっ」
「アマナ、君はいつも私を甘やかしてくれる最高の妻だ。君と一緒に居られて、私の妻が君で良かった。さぁ、君を味わうぞ」
「きゃっ」
抱き上げられたアマナは私の首に腕を回す。妻が愛おしい。妻の香りは私を狂わす媚薬だ。そして私を誘う甘い蜜だ。
1つ交えて、私は吐息混じりのアマナに口付けを落とす。
「ダウニー、愛しているわ」
「アマナ、私もだよ」
少し汗ばむアマナの額にも口付ける。
「ねぇ、あなた、今日、本当はカイくんのことを話に来たんでしょ?あなたはどう思うの?カイくんの夢は本当だと思うの?」
「あぁ、多分本当のことだろう。君は知っているか?私のおじい様のひいおじい様が幼い頃のことだよ。300年ほど前になるか。その時代に不思議な少年がいたそうだ。その者は私たちとは違う高度な知識を持って次々になにか新しいことを成し遂げていったようだ。」
「君はセセリーヌス川は知っているか?」
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「そうだ、あの川は今は穏やかな川だが、昔は大雨のたびに水が増し、川が溢れ、氾濫し、周囲の村にそれは甚大な被害を起こしていたようだよ。その度に多くの人の命が失われていたようだ。」
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「そうだな」
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「そして、遊水池に放水路を作ったそうだ。少年は女神様が夢で教えてくれたと話したそうだ。初めは相手にされなかったが、地面に図を起こし、人々にこの作業の必要性を訴えたそうだ。当時図なんてない。それなのに彼は図を書いたんだ」
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