塩しかない世界に転生したので、料理で無双しながら領地を発展させます

あんり

文字の大きさ
34 / 459
第1章 カイト、五歳までの軌跡

34 ママのお茶会 子どもイスのお披露目

「さぁさ、皆様。おかけになって。子供たちはお母様のお隣に座って頂けるかしら?」

「はい、アマナ様」

 あれ?あれは、あれだな。
 みんな、座りたいけど、子供用の箱がないから戸惑ってるなー。

 あ、でも、やっぱり爵位の上のママにはみんななんもいえないよね?やっぱりそうなるよね?

 それに、ボクとアリは、ママの両側に、例の子供用イスに座ってるしな。

 不思議なものを見るように、そしてボクとアリの椅子にも釘付けじゃん。

「んぷッ、あらごめんなさい。やっぱりこうなるわね」

 どーなったのか、解説しよう。
 夫人、ひよこ、夫人、小鳥、夫人、トサカ頭だけカイナンくん、夫人、またひよこ。

 みーんな、子供たち、頭半分だけちょこんと見事に出てるしぃー、きっと目線はテーブルの下だよね?
 待って、ウケるんだけどー。ぶふぉ!!

 もしかして、もしかしてだけれどもー、この前、ボクを笑ったみんなは、ボクのこの状態、これを見たのか!これを見せられたんだな。

 ほら、そこ!メイドの君たち。
 我慢しきれてないでしょ?
 笑ったら、め、でしょー。

 いてっ、ママ、テーブルの下でボクの太もも、つねらないでー!

「アメラ夫人、こうなるとは?」

 あれは?あれか、さっき伯爵令嬢のママかな?違うなー、誰だろ?

「いえ、失礼。イーダ子爵夫人。」

 なに?イーダ?あっかんべー、イーダっ?
 いじわるそうじゃん、そのまんまじゃん。

「皆様、ご存知の通り、このようなお茶会では、まず子供たちを呼ぶなんてないわ。けど、今回は私が前例を作るつもりでね、皆様とお子様たちをご紹介したわ」

 ママ、ボクとアリの頭、なでなで、気持ちいー。二ヘラッ。

「「「「「「「「「「「「はぅ♡」」」」」」」」」」」」

 へ?みんな顔が赤いよ、ニヤニヤして、変だよ、だいじょーぶ?

「皆様、このイスをご覧になって」
「私の子供たちが座っているこの椅子は、マーシュ家で作ってみたのだけども、いかがかしら?」

 ママが、マールに合図をおくる。

 マールから、この子ども用イスの利点を次々に紹介されるご婦人達。

 みんな、目がキラキラしてしてるよ。

「そう、この子ども用イスを使えば、親と同じ目線でテーブルにつけるわ。それと子ども用テーブルが付いているから、子どもはよくテーブルを汚すけど、このテーブルが汚れるだけだし、それにね、肘置きのあるし、テーブルをセットすれば、転落防止にもなるわ。ほら、座椅子には柔らかいクッション、角は丸くされているわ、そして外にも持ち出せますし、ねっ、まとまってますでしょ?」

 コテッて、ママ、あざといよ。
 なに、ご婦人達にもあざとく、コテッなんて顔しちゃうのさ。
え?あれ?あれれー、パパだけじゃなく、ご婦人たちにも、効くのかよ。
 ママ、恐るべしっ!

「いかがですか?試してみたいですか?」

「「「「「「「はい、是非」」」」」」」

 みなさーん、お声揃っちゃってさ~

「では、セバス、マール、皆様のお子様にもこの子ども用テーブルイスに変えて差し上げて」

「「はい、」」
 セバスやマールがメイドたちに指示を出す。

 メイドたちは、テキパキと子供たちに子ども用テーブルイスに変えていく。
 抱き上げられて、子ども用テーブルイスに座ると、みんななんだか嬉しそう。

「いい、ですわね~。子どもたちと食事を一緒にとることなんて滅多にないですわ。これがあると、一緒にお食事を頂けますわね、だから、マーシュ家は、皆様仲良しなんでしょうか?羨ましいですわ」

「貴族なんて、食事は1人でとることが多いわ、ましてはこの子達みたいにまだ5歳にもなってない子は、自室でしか食事を取らないでしょ~。たまに家族で食事を一緒にとる時はあの箱を使ってましたものね~」

「そうですわよ、アメラ夫人、安全も、家族団欒ができるこのイス、素晴らしいですわ。このイスの名前はなんとおっしゃいますの?」

「マモルンデスチェアーね」

 え?なに、いつの間に名前なんて考えたの?しかも、なーに?マモルンデスチェアーって。
マモルンデスチェアーって、(子供を)守るんです、みたいになってんじゃん。しかも、写〇ンですみたいじゃん。

「略して」 

 また、ママ焦らさないで、略して?

「カイチェアよっ」

 と、ボクの名前ー?つけないで?
しかもっ、全然意味違うし!
マモルンデス略してカイチェアって、全然略されてないからねっ。
感想 36

あなたにおすすめの小説

ぽっちゃり令嬢の異世界カフェ巡り~太っているからと婚約破棄されましたが番のモフモフ獣人がいるので貴方のことはどうでもいいです~

翡翠蓮
ファンタジー
幼い頃から王太子殿下の婚約者であることが決められ、厳しい教育を施されていたアイリス。王太子のアルヴィーンに初めて会ったとき、この世界が自分の読んでいた恋愛小説の中で、自分は主人公をいじめる悪役令嬢だということに気づく。自分が追放されないようにアルヴィーンと愛を育もうとするが、殿下のことを好きになれず、さらに自宅の料理長が作る料理が大量で、残さず食べろと両親に言われているうちにぶくぶくと太ってしまう。その上、両親はアルヴィーン以外の情報をアイリスに入れてほしくないがために、アイリスが学園以外の外を歩くことを禁止していた。そして十八歳の冬、小説と同じ時期に婚約破棄される。婚約破棄の理由は、アルヴィーンの『運命の番』である兎獣人、ミリアと出会ったから、そして……豚のように太っているから。「豚のような女と婚約するつもりはない」そう言われ学園を追い出され家も追い出されたが、アイリスは内心大喜びだった。これで……一人で外に出ることができて、異世界のカフェを巡ることができる!?しかも、泣きながらやっていた王太子妃教育もない!?カフェ巡りを繰り返しているうちに、『運命の番』である狼獣人の騎士団副団長に出会って……

【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革

うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。 優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。 家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。 主人公は、魔法・知識チートは持っていません。 加筆修正しました。 お手に取って頂けたら嬉しいです。

神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!

カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。 前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。 全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!

虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました

たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。

【完結】胃袋を掴んだら溺愛されました

成実
恋愛
前世の記憶を思い出し、お菓子が食べたいと自分のために作っていた伯爵令嬢。  天候の関係で国に、収める税を領地民のために肩代わりした伯爵家、そうしたら、弟の学費がなくなりました。  学費を稼ぐためにお菓子の販売始めた私に、私が作ったお菓子が大好き過ぎてお菓子に恋した公爵令息が、作ったのが私とバレては溺愛されました。

存在感のない聖女が姿を消した後 [完]

風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは 永く仕えた国を捨てた。 何故って? それは新たに現れた聖女が ヒロインだったから。 ディアターナは いつの日からか新聖女と比べられ 人々の心が離れていった事を悟った。 もう私の役目は終わったわ… 神託を受けたディアターナは 手紙を残して消えた。 残された国は天災に見舞われ てしまった。 しかし聖女は戻る事はなかった。 ディアターナは西帝国にて 初代聖女のコリーアンナに出会い 運命を切り開いて 自分自身の幸せをみつけるのだった。

【完結】転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。