ボクは転生者!塩だけの世界で料理&領地開拓!

あんり

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第1章 カイト、五歳までの軌跡

53 やっぱりエルフはいるんだね

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 お風呂終わって、さっぱり~!
 アリも一緒なのはいつものこと。

 今、ボクは自分の部屋でくつろいでいる。

 さ、午後のボクの予定は、そー、新しい味噌汁をつくるため、その具材を探すため、まだ見てない食料庫にいくんだぁ、何があるんだろー、楽しみ~。

 ゴードンとセバスとの待ち合わせにはまだ少し時間がある。

 いやー、しかし、昨日の夕食時に、またまたママの流し目。息子のボクに妖艶な目線投げかけてどーするのさっ。それを察知したパパのジト目。まいったなー。
 パパ、息子に嫉妬してどーするのさっ。
 まあ、ボクが生まれたばかりの時、「アメラのおっぱいは私のおっぱいだからな、貸しているだけだからな」って言ってたぐらいママにベタ惚れだったしなー。
 なんか、めんどーだね。

 それに比べたら、何も知らないアリはいつも通りの可愛いキラッキラッのお目目。うん、天使っ!

「うぉほん」

 でさ、パパ、ママの気を引こうとして、やたら咳払い、笑えたー。
 そんなパパの想いを知っているのかどーか、ママ、わざとパパを無視してない?

 いや、ママ、新しい味噌汁はまだ出来ないって言ったよねー。
 もうっ。パパのジト目はうっとうしかったなー。

 って、そんな事があったよねー!
 遠い目なっちゃうよなー。

 トントン、トン!

 これはセバスからの入室の合図。

「どーぞ、セバス、入ってきて」

「カイトお坊ちゃま、お待たせしました。準備が整いました。ゴードンが食料庫の前で待機してますよ、行きましょう。」

「うん。いこー、何があるかな?楽しみ~。」

 歩く、どんどん歩く。
 毎日走り込みしているから、鍛えられたかな?歩く速度が、早くなった気がする。

「カイトお坊ちゃま、下半身が、うん、安定してきましたね~」

「うん、なんかね、早く、しっかり歩けるよーになったよ、転ばなくなったのー。」

「少し、護身術も初めましょうか?」

「ごしんじゅつて、なーに?」
 知ってるけど、知らないフリだな。

「カイトお坊ちゃまが、カイトお坊ちゃま自身を守るための訓練ですよ。」

「おー、そしたら強くなれる?悪いやつや魔物倒せるように、なる?」

「悪いやつはまだ倒すのは難しいですね、そのためにはもっと鍛えたり、剣を学ばなければなりません。しかし、カイトお坊ちゃまは、戦うよりもまずは守られるべき存在です。そして、いざと言う時に、例えば誰も助けが居ない時、その時はせめて自分を守って、誰がが助けに来るまで、頑張らなきゃいけません。少しでも時間稼ぎをするために必要ですね。」

「うん、ボク、守られてばかりじゃなくて、自分を守れるようになればいーの?」

「そうですねー、まずはそうなると!」

「そうなると?なーにー?」

「別の森にも行けるかもしれませんね、例えばエルフの森とか。」

「えー、エルフ?いるの?絵本の中の人じゃないのー?」

 いるのは知ってるけどさ、始めて知った事にしなきゃねー。

「居ますよ、エルフに会いたいですか?」

「うん、会ってみたい!」

「そーですか?その日が楽しみですね」

 やっぱ、エルフいるんだ!
 めちゃくちゃワクワク♡

 そんな話をしていると、向こうに頭を下げているゴードンが見えた。

 さ、エルフの話は、まだ先の事。
 それよりも、新しい味噌汁作るのが先。

「ゴードン、お待たせ。さぁ、中に案内して!」

「はい、坊っちゃま」

 キーッ!相変わらず重そうなドアが開かれた。
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