ボクは転生者!塩だけの世界で料理&領地開拓!

あんり

文字の大きさ
82 / 406
第1章 カイト、五歳までの軌跡

82 アリ、スライム飼いたい

しおりを挟む

心配してるんだけど、ちょっとドキドキ。

 だって、アリのバンツが見えたから。
 やー、可愛い。きっとあれはトレーニングパンツだねっ。

 ボクは普通のパンツ。エッヘン。
 ボクはお兄ちゃんだからねっ。


マールに抱っこされたアリのところに行かなきゃ。

「アリ、だいじょーぶ?」

 泣くの我慢してるアリ。
 お目目いっぱい涙ためてるアリ。
 うー、この涙目、庇護欲そそるー。
 けど、なんだろ、胸騒ぎ。
 ボクが泣きそうなアリを慰めなきゃ。

「おいで、アリ」

 両手を広げで待つボク。
マールに抱かれたアリはボクに手を伸ばす。

 マールは膝を折りアリを僕の前に下ろしてくれた。ボクに抱きつくアリ。

「痛かったね?でもよくガマンしたね、エラいよ、アリ。はしっちゃだめだよ。ちゃんと言うこと聞いてね?」

「あい、おにーちゃま、アリ泣かない。がまんしてるの、アリえらいっ?」

「うんうん」
 今にも泣きそうなアリをぎゅっと抱きしめるボク。そんなボクの背中のシャツを両手で握りしめるアリ。

 よし、アリ大丈夫みたいだ、よかったー。
 そう思うけど、そう思うんだけど、ボクの脳裏にははっきり残像が。

 アリのパンツはピンクだったなっ~
 アリ、頑張って早くトレーニングパンツ終わるといいね。
 普通のパンツは快適だよ~。

 力説するよー。大事なのよ。
 アリはトレーニングパンツ。
 ボクは普通のパンツ。

 大事だから2度言うよ。
 アリはトレーニングパンツで、
 ボクは普通のパンツ。

 それだけでボクは、お兄ちゃんの威厳を保てた気がした、よ?

 あ、そうだ!
 大丈夫よ、さっきから謝ってばかりのルーク団長。団長は悪くないからね。

「ねー、ルーク団長、ボクたちを呼んでいたよね?なんだったのー?」

「あぁ、さっきこいつを見つけたんですよ、ほら」

「これなあに?」
 さっきまで泣きそうだったんじゃないのー。アリさーん、おーい。

「これはスライムでございます。弱い魔物ですよ、簡単に捕まえることができます。小さな子どもでも簡単にやっつけられますよ。カイトおぼっちゃま、やっつけてみますか?」

 ハンス副団長、やけに進めるねー。
 これがスライムなんだねー。

「これ触ってもいいの?」

 スライム触ってみたい、どんな感じ?

「大丈夫ですよ、中心の目と口、中に見えますか?核を触らなければ、他は触っても大丈夫ですよ」

「へー、ハンス副団長は物知りだねー」

「いや、それほどでもっ」

 って満更じゃないでしょ?鼻の穴膨らんでるよー。

「こわくない?」

「大丈夫でございます。ほら、端の方を私が触りますね、ほら、大丈夫でしょ?」

「アリ、触ってみるっ」
 あ、めちゃくちゃ目がキラキラだよ、アリ。

「ボクも触ってみるー」

 あ、これあれだ、ぐにゅぐにゅしてるー。
 たのしー。

「おにーちゃま、楽しいねっ」

「うん、楽しいねっ」

「では、そろそろスライムとはお別れしましょうか?」

「やっ!」

 え?アリ、どーしたの?

「アリ、スライム飼いたい」

 え?え!え?え?なんで?

「なんで?」

「だってかわいいんだもん」
「だめ?」

 あ、出たー、ママ譲りの必殺コテッ。

 もう、ルークも、ハンスも、マールも、それと今、そこで(うっ、かわいい)って今言ったよね?小さい声でも聞こえたよ。

今、そこに、いるよね?見えないけどいるって事は、シャドー?シャドーがいるの?
 あれ?バレちゃだめじゃん?

「まずは旦那様に許可をとらなければなりませんね。旦那様、ダメって言えますかね?言わない気がします。いえ、言えないかもしれません。お嬢様のかわいいお願いですからねー」

 マール、パパの事よく知ってるね、さすがマール。

「では、私が旦那様の許可をもぎっとって参ります。お嬢様のためならこのルーク必ずや旦那様を説得してきますね。お待ちいただけますか?」

 本当はボクも飼いたい。

「「あいっ」」
 うん、ボクとアリ、いいお返事。

「「「「「「「「「うっ♡」」」」」」」」」

 ね、みんな大丈夫?

あのー、屋敷からロープを持ってきてくれた方ー、唖然としてますね、大丈夫ですよ。

だってかわいいは正義!だよね。
しおりを挟む
感想 34

あなたにおすすめの小説

【土壌改良】で死の荒野がSランク農園に!食べただけでレベルアップする野菜で、世界最強ギルド設立

黒崎隼人
ファンタジー
「え? これ、ただのトマトですよ?」 「いいえ、それは食べただけで魔力が全回復する『神の果実』です!」 ブラック企業で働き詰めだった青年は、異世界の名門貴族の三男・ノアとして転生する。 しかし、授かったスキルは【土壌改良】という地味なもの。 「攻撃魔法も使えない役立たず」と罵られ、魔物すら寄り付かない死の荒野へ追放されてしまう。 だが、彼らは知らなかった。 ノアのスキルは、現代の農業知識と合わせることで、荒れ果てた土地を「Sランク食材」が溢れる楽園に変えるチート能力だったことを! 伝説の魔獣(もふもふ)をキュウリ一本で手懐け、行き倒れた天才エルフを極上スープで救い出し、気づけば荒野には巨大な「農業ギルド」が誕生していた。 これは、本人がただ美味しい野菜を作ってのんびり暮らしたいだけなのに、周囲からは「世界を救う大賢者」と崇められてしまう、無自覚・最強の農業ファンタジー!

元侯爵令嬢の異世界薬膳料理~転生先はみんな食事に興味が無い世界だったので、美味しいご飯で人の身も心も癒します~

向原 行人
ファンタジー
 異世界へ転生して数日。十七歳の侯爵令嬢、アリスとして目覚めた私は、早くも限界を迎えていた。  というのも、この世界……みんな食事に興味が無くて、毎食パンとハムだけとか、ハムがチーズに変わるとか、せいぜいその程度だ。  料理というより、食材を並べているだけって感じがする。  元日本人の私としては温かいご飯がたべたいので、自分で食事を作るというと、「貴族が料理など下賤なことをするのは恥だ!」と、意味不明な怒られ方をした。  わかった……だったら、私は貴族を辞める!  家には兄が二人もいるし、姉だっているから問題無いでしょ。  宛てもなく屋敷を飛び出した私は、小さな村で更に酷い食事事情を目の当たりにする。  育ち盛りの子供たちや、身体を使う冒険者たちが、それだけしか食べないなんて……よし、美味しいご飯でみんなも私も幸せになろう!  医食同源! 大食いモフモフ聖獣に、胃袋を掴んでしまった騎士隊長と一緒に、異世界で美味しくて身体に良い食材探しだ! ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする

ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。 リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。 これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  お気に入り・感想、宜しくお願いします。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
 農家の四男に転生したルイ。   そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。  農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。  十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。   家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。   ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる! 見切り発車。不定期更新。 カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―

ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」 前世、15歳で人生を終えたぼく。 目が覚めたら異世界の、5歳の王子様! けど、人質として大国に送られた危ない身分。 そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。 「ぼく、このお話知ってる!!」 生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!? このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!! 「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」 生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。 とにかく周りに気を使いまくって! 王子様たちは全力尊重! 侍女さんたちには迷惑かけない! ひたすら頑張れ、ぼく! ――猶予は後10年。 原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない! お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。 それでも、ぼくは諦めない。 だって、絶対の絶対に死にたくないからっ! 原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。 健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。 どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。 (全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)

処理中です...