ボクは転生者!塩だけの世界で料理&領地開拓!

あんり

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第1章 カイト、五歳までの軌跡

143 出来上がってきたお茶碗は使えない

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オスメスが繁殖して、ひなが孵って卵を産むまでは5ヶ月かかるって理科の先生言っていたよなー。
いや、待てないぞ。よし、まずはオスメスをニコイチして、様子みて合体魔法の訓練ってパパを説得しよう。

ニコイチしたニワトリは、翌日にはもう卵産んでたからね。よし。説得じゃなくて、納得してもらわなきゃ。

「では、話はこれで終わりか?」

「うん、終わりなのー」

「分かった。では、夕食が楽しみだな」



コンコン!
「旦那様、よろしいでしょうか。」

お、セバスじゃん。夕食できたのかな?

「旦那様にとモントルーからお届け物を預かっております」

モントルー?誰だっけ?

「あ、例のあれか?」

あれ?あれってなんだ?

「カイトに渡してくれ」

ボクに?なんだろ?
しかも、持ってきたのはなかなか大きな木箱じゃない?しかも2つ?なんだか重そうよ。

「さぁ、カイト坊ちゃん、お待たせしましたね。やっと出来上がったと言われまして、やっと届きました。」

「なんでも、薄くするのが大変。そこからは試練とかなんとか。とまあ、制作に時間を要したようです。」

ん?ん?なんだろ?

「開けていいの?」

「ああ、開けてみなさい」

ボクは大きな木箱1つ目を開ける。
中には見事な彫刻が掘られたお茶碗が入っていた。しかもデカイ。

やっとだーって思ったのに!ダメじゃん。

これ、丼茶碗じゃん。
中にも彫刻って、ありえないけどー。
1番初めに出来上がってきたカイチェアと同じじゃん。使えないよ、これじゃ!

「あー、これはお茶碗として使えないよ」

「そうなのか?パパには立派に見えるけどな」

「パパ見て、外は綺麗だけど、中も彫られてるし、これじゃ色々具材とか引っかかるし、食べたあと洗うのも大変だよ」

「そうか、そうだな。これでは使えないな。」

「モントルー、殺るか?」

ちょっとセバス、今聞こえないと思って言っただろうけど、ボク聞こえたからね。

「いや、これはこれで飾っても良くない?」

「そうだな。しかしあれだな、これ5個も入ってるぞ」

「ほんとだー」 

「あのね、掘りはいらないから、ツルツルのお茶碗を作るように伝えてくれる?」

しょうがないね。じゃ、もうひとつの箱は?

「じゃ、次はこっちを開けるよ。」

これはこれは見事なガラス細工。また5個。
なんだけども、こっちも切子入ってるよね?いや、必要ないよね?
あ、でも、口を付ける幅と、中はツルツルになんの模様も入ってないからコレはコレで使えるな。

サイズ大きいし、なんなら取っ手が左右についてるけど。まあ、使えなくもない。

よし、これはこれでいいとして。

「うん、これは使えるね。でも、これも普通に中も外もツルツルでいいかな?そんなの作るようにお願いしていい?」

「承知しました。そのように指示を出しますね」

「あと、言付ことづけを預かってますので、お伝えしても宜しいですか?」

「なんだ?言ってみろ」

「領主様に契約魔法をして頂きました。私はもう領主様の物です。領主様からは離れられません。一生領主様について行きます。この命をもって領主様の言うことはなんでも致します。だから見捨てないでください、との事です。」

あはは、これ恋文じゃん。ウケる。

「なんだ、モントルーは私に惚れてるのか?」

だよね?そう思っちゃう内容だよね。
パパそんな嫌そうな顔しないでよ。

あー、おかしい。

「パパ、どう返事するの?」

「いや、私には妻がいて、妻一筋だ。お前の気持ちには答えられない。そして、私は男の趣味は無い」

だろ?みたいな顔しなくてもいいじゃん。
意味違うし。

「僭越ながら旦那様。モントルーは契約魔法を結んだから旦那様を裏切りません、と言いたかったと思いますよ。」

さすがセバス。ちょっと笑いたいのかな?鼻が膨らんで、肩が震えてるけど?

「なんだ、そうか?そうだよな?おかしいと思ったぞ。いや、ま、なんだ」

あはは、パパ、慌ててるじゃん。

「わかった、と返事してくれ」

「承知しました。旦那様からの伝言とお茶碗の改良を依頼してまいります」

「ああ、よろしく頼む」

メイドさんが呼びに来て、ゴードンからオジサン味噌汁出来たと連絡が来た。
では、厨房へ参りますか。
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