ボクは転生者!塩だけの世界で料理&領地開拓!

あんり

文字の大きさ
184 / 422
第1章 カイト、五歳までの軌跡

184 いざ、祭りへ。家族全員でお出かけ

しおりを挟む
おっはよー。

誰もいないのに、思わず声に出たよね。
ボクの物音にマールが部屋にきた。

「おはようございます、カイトお坊ちゃま。よくお休み出来ましたか?」

「おはよう、マール。今日は祭りだね、楽しみ過ぎて早く起きちゃったよ」

「そうですか?私も楽しみです。では、早めに準備しましょう」

マールが用意したボクの洋服は、初めて外出した時のように煌びやかなんだけどさ、派手よね。

今日アリは初めての外出。
白地に花柄のちりばめられたレースのフリルが可愛い。ピンクのリボンと靴でコーディネート。ツインテールも、うん、アリ可愛すぎる。

「アリちゃん、パパとママとお兄ちゃんから絶対に離れたらダメよ」

「ああ、カイトの言う通りだぞ。こんなに可愛いんだ、誰にもやらん」

ん?違うよパパ。

そしてママー。アリと同じ衣装じゃん。
なに、二人でお揃いなのー?ママの髪型は、長い髪を結い上げてお花が飾ってるね。後れ毛が色っぽいね。

ほらー、パパが興奮してんじゃん。
ママにピッタリ引っ付いてなんだかママの匂い嗅いでない?
朝からやめてよねっ。

「カイくん、かっこいいわ。パパとお揃いね。小さなパパみたいだわ。」

あー、本当だ。ママとアリの可愛さしか見えてなかった。ボクはパパとお揃いじゃん。シャツもベストもボタンも一緒、違うのはパパは長ズボンでボクは半ズボンだ。

「家族揃って、さぁ、祭り会場にいくぞ。今日は多くの観客が来るぞ。楽しみながらも、周りには十分気をつけなさい。」

「「うん」」

「アリ、たのちみなの。まちゅり、はじめてよ。お外も初めてよ。どんなとこかな?」

「アリ、楽しみね。いっぱい楽しもうね」

「うん」

「では、行こうか?」

パパがママをエスコートし、ボクはアリと手を繋いで馬車に乗り込む。

さぁ、出発!しゅっぱーつ、しんこー!
ゴー、ゴゴー!

重厚な門を2つくぐり、街に出た。アリは始めてみる外の世界に興奮気味だ。目をキラキラさせている。小窓の外には祭りに集まってきた多くの領民たちが馬車に向けて一礼して、顔を上げたらみんな笑顔だ。

会場も騎士団の訓練場だからすぐ近く。
歩いても行けるんだけど、みんながいるところでは馬車で行かなきゃいけないらしい。

賑やかな外の音や声がみんなの楽しみなテンションを伝えてくる。

ボクたちも自然に笑顔になる。
急にアリがボクの手をぎゅっと握ってきた。さっきまでの笑顔が不安げになってる。

ちょっと圧倒されたかな?

「アリ、大丈夫?」

「アリちゃん、どうした?パパのところに来るか?」

あー、今日はパパのところに行くんだね。
うんうん、甘えちゃいな。パパ、ニヤニヤし過ぎ。

会場ではパパがアリを抱いて馬車をおり、次にママ、最後にボク。
1人づつ馬車から降りるたびに大歓声だ。
アリはちょっとびっくりしてパパに抱きついて周りを見てる。パパが何がアリに囁いてる。アリは笑顔でみんなにお手振りだ。

「きゃー、かわいい。領主様のお嬢様よ。可愛い。小さなお姫様ねー」
「見てー、奥様に手を引かれてる?違うわね、お坊ちゃまが奥様をエスコートしてるんだわ。あーん、小さなナイトよ。可愛いわー、私もエスコートされたーい」

「領主様も今日は一段と素敵だわ。眼福。見てー、奥様のスタイル、あれこそ、妖艶な魅力バティなのね。憧れちゃうわ」

「領主様ー。今日は楽しみにしてましたー。ありがとうございまーす」

「祭り、ありがとうございまーす。楽しみまーす。」

あちらこちらからの声にパパは手を挙げ答えていく。ボク達と領民の間には、騎士団が両サイドに1列に並び警備をしてくれているから、花道のように会場に向かうだけだ。

会場は観客も、選手たちも、招いた貴族達も既に入場済み。
今回はパパより上の爵位の貴族は招いていないから、ここではパパが1番爵位が高い。だから、最後の入場だ。

ボクたち家族が会場に入ると一際大歓声に包まれた。貴族席は皆一礼をしたままだ。
しおりを挟む
感想 34

あなたにおすすめの小説

ボンクラ王子の側近を任されました

里見知美
ファンタジー
「任されてくれるな?」  王宮にある宰相の執務室で、俺は頭を下げたまま脂汗を流していた。  人の良い弟である現国王を煽てあげ国の頂点へと導き出し、王国騎士団も魔術師団も視線一つで操ると噂の恐ろしい影の実力者。  そんな人に呼び出され開口一番、シンファエル殿下の側近になれと言われた。  義妹が婚約破棄を叩きつけた相手である。  王子16歳、俺26歳。側近てのは、年の近い家格のしっかりしたヤツがなるんじゃねえの?

【完結】令嬢憧れの騎士様に結婚を申し込まれました。でも利害一致の契約です。

稲垣桜
恋愛
「君と取引がしたい」 兄の上司である公爵家の嫡男が、私の前に座って開口一番そう告げた。 「取引……ですか?」 「ああ、私と結婚してほしい」 私の耳がおかしくなったのか、それとも幻聴だろうか…… ああ、そうだ。揶揄われているんだ。きっとそうだわ。  * * * * * * * * * * * *  青薔薇の騎士として有名なマクシミリアンから契約結婚を申し込まれた伯爵家令嬢のリディア。 最低限の役目をこなすことで自由な時間を得たリディアは、契約通り自由な生活を謳歌する。 リディアはマクシミリアンが契約結婚を申し出た理由を知っても気にしないと言い、逆にそれがマクシミリアンにとって棘のように胸に刺さり続け、ある夜会に参加してから二人の関係は変わっていく。 ※ゆる〜い設定です。 ※完結保証。 ※エブリスタでは現代テーマの作品を公開してます。興味がある方は覗いてみてください。

あっ、追放されちゃった…。

satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。 母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。 ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。 そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。 精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。

虐げられていた次期公爵の四歳児の契約母になります!~幼子を幸せにしたいのに、未来の旦那様である王太子が私を溺愛してきます~

八重
恋愛
伯爵令嬢フローラは、公爵令息ディーターの婚約者。 しかし、そんな日々の裏で心を痛めていることが一つあった。 それはディーターの異母弟、四歳のルイトが兄に虐げられていること。 幼い彼を救いたいと思った彼女は、「ある計画」の準備を進めることにする。 それは、ルイトを救い出すための唯一の方法──。 そんな時、フローラはディーターから突然婚約破棄される。 婚約破棄宣言を受けた彼女は「今しかない」と計画を実行した。 彼女の計画、それは自らが代理母となること。 だが、この代理母には国との間で結ばれた「ある契約」が存在して……。 こうして始まったフローラの代理母としての生活。 しかし、ルイトの無邪気な笑顔と可愛さが、フローラの苦労を温かい喜びに変えていく。 さらに、見目麗しいながら策士として有名な第一王子ヴィルが、フローラに興味を持ち始めて……。 ほのぼの心温まる、子育て溺愛ストーリーです。 ※ヒロインが序盤くじけがちな部分ありますが、それをバネに強くなります ※「小説家になろう」が先行公開です(第二章開始しました)

【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜+おまけSS

himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。 えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。 ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ! アルファポリス恋愛ランキング入りしました! 読んでくれた皆様ありがとうございます。 *他サイトでも公開中 なろう日間総合ランキング2位に入りました!

森に捨てられた令嬢、本当の幸せを見つけました。

玖保ひかる
恋愛
[完結] 北の大国ナバランドの貴族、ヴァンダーウォール伯爵家の令嬢アリステルは、継母に冷遇され一人別棟で生活していた。 ある日、継母から仲直りをしたいとお茶会に誘われ、勧められたお茶を口にしたところ意識を失ってしまう。 アリステルが目を覚ましたのは、魔の森と人々が恐れる深い森の中。 森に捨てられてしまったのだ。 南の隣国を目指して歩き出したアリステル。腕利きの冒険者レオンと出会い、新天地での新しい人生を始めるのだが…。 苦難を乗り越えて、愛する人と本当の幸せを見つける物語。 ※小説家になろうで公開した作品を改編した物です。 ※完結しました。

分厚いメガネを外した令嬢は美人?

しゃーりん
恋愛
極度の近視で分厚いメガネをかけている子爵令嬢のミーシャは家族から嫌われている。 学園にも行かせてもらえず、居場所がないミーシャは教会と孤児院に通うようになる。 そこで知り合ったおじいさんと仲良くなって、話をするのが楽しみになっていた。 しかし、おじいさんが急に来なくなって心配していたところにミーシャの縁談話がきた。 会えないまま嫁いだ先にいたのは病に倒れたおじいさんで…介護要員としての縁談だった? この結婚をきっかけに、将来やりたいことを考え始める。 一人で寂しかったミーシャに、いつの間にか大切な人ができていくお話です。

『まて』をやめました【完結】

かみい
恋愛
私、クラウディアという名前らしい。 朧気にある記憶は、ニホンジンという意識だけ。でも名前もな~んにも憶えていない。でもここはニホンじゃないよね。記憶がない私に周りは優しく、なくなった記憶なら新しく作ればいい。なんてポジティブな家族。そ~ねそ~よねと過ごしているうちに見たクラウディアが以前に付けていた日記。 時代錯誤な傲慢な婚約者に我慢ばかりを強いられていた生活。え~っ、そんな最低男のどこがよかったの?顔?顔なの? 超絶美形婚約者からの『まて』はもう嫌! 恋心も忘れてしまった私は、新しい人生を歩みます。 貴方以上の美人と出会って、私の今、充実、幸せです。 だから、もう縋って来ないでね。 本編、番外編含め完結しました。ありがとうございます ※小説になろうさんにも、別名で載せています

処理中です...