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第一章 戦士達の集結
第二十九話 フルール基地へ
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零夜達はフルール基地の方へと向かいつつ、モンスターや兵士達がいないか確認していた。今のところは異常はないが、いつ出てくるのか油断は禁物と言えるだろう。
「今のところは異常なしだな。さて、基地まであと数百mはあるな」
零夜は辺りの状況を確認しながら進んでいて、それに皆もコクリと頷いている。すると、茂みの中からモンスターが出てきたのだ。
「モンスターの種類は?」
「インプだ!その数は千以上!」
トラマツが全員に説明した直後、ヒカリはすぐにマジカルハートの態勢に入る。どうやら数匹を仲間にする算段だ。
「ちょっと待って……このインプ……なんか黒いオーラが出ていない?」
「ん?」
するとアミリスがインプに違和感を感じつつ、心配な表情でヒカリに声を掛ける。
ヒカリもインプの様子をよく見てみると、彼等の身体からどす黒いオーラが放たれていて、殺気も全開になっていた。
「このどす黒いオーラは一体何だろう……?」
ヒカリが疑問に感じたその時、トラマツはすぐに真剣な表情をして、皆の方を向く。
「この黒いオーラはアークスレイヤー所属のモンスター!奴等はマジカルハートを喰らっても、仲間になる事は不可能だ!」
「不可能か……なら、倒すしかないみたいね!」
トラマツの説明にヒカリは納得したと同時に、剣と盾を構えてインプ達に立ち向かう。
「ストライクブレイド!」
強烈な広範囲の斬撃がインプ達に直撃し、彼等は倒されて素材と金貨になってしまった。
「モンスターが強くなっても、私達には勝てない!皆、行くわよ!」
「「「おう!」」」
「ちょっと!それは俺のセリフです!」
ヒカリの合図と同時に、エヴァ達が一斉に動き出してインプ達に立ち向かう。零夜のツッコミが響き渡るが、彼女達の耳には届いていなかった。
「フレイムアローショット!」
アミリスは自身の武器である弓矢を炎の弓矢に変えたと同時に、そのまま火の矢をインプ達に次々と直撃する。
インプ達は炎に燃やされて次々と金貨に変わっていく。
「アタイも行くぜ!ウインドスラッシュ!」
ソニアは両手にカタールを構え、そのまま素早い動きで次々と敵を斬り裂きながら倒しまくる。
インプ達は彼女に太刀打ちできずにやられまくり、四分の三まで減らされていく。
「参ります!ランスストライク!」
ジャンヌは槍と盾を構えたと同時に、強烈な突きと打撃の一撃を次々と浴びせていく。インプ達は成すすべもなくやられていき、数も次第に減っていく。
三人の活躍によってあっという間に半分に減らされたのだ。
「これがジャンヌ達の実力……私達も負けられない!」
「覚悟を決めていかないとね!」
「一気に終わらせないと!」
「半分は倒しておかないとね!」
エヴァ達も負けじとインプ達に立ち向かい、次々と蹴散らし始める。
「もらった!煉獄羅刹拳!」
エヴァの拳に炎のオーラが宿り、次々とインプ達を殴り飛ばして倒していく。その姿はまさに鬼神の如き姿であり、誰にも止められなくなるのも無理はない。
「これでも喰らえ!アクアバブル!」
倫子はウィザードガントレットを青い海のガントレットに変化させ、海のバブルを次々と召喚。インプ達をバブルの中に閉じ込めたと同時に、次々とバブルを破裂させて倒していく。
「私も行くわ!ダークブレイド!」
ヒカリの剣と盾が闇属性となり、姿も悪魔の剣と悪魔の盾に変わる。そのまま闇の斬撃でインプ達をなぎ倒し、残りを四分の一に減らしていた。
「これはおまけよ!アースマジック!」
ミミはリングブレードを大地属性の茶色いリングブレードに変化させ、地面に武器を置いて魔術を唱える。
すると、地面から次々と岩の針が姿を現してインプ達に直撃。彼等は次々と倒されて消滅していき、全員金貨と素材になってしまった。
「おーい……俺の事を忘れていませんか……」
「「「あ」」」
ミミ達はハッと気付いて声のした方を見ると、零夜が退屈座りで落ち込んでいた。ほとんど彼女達の活躍でインプ達は全滅していた為、零夜の活躍はなかったのだ。
「あのー……ごめんね?」
「だから機嫌出して……ね?」
「良い子良い子。よしよし」
ミミ達が苦笑いしながら零夜を慰める中、アミリスがピクッと反応してとある方向を指差す。
「どうしたのですか?」
「あれって基地じゃない?」
「「「?」」」
アミリスが指差す方を見ると、なんとアークスレイヤーの基地が建てられていて、目印となる旗まで掲げられていた。これこそ間違いなく目的地であるフルール基地だ。
「間違いない!アークスレイヤーのアジトであるフルール基地だ!」
「恐らく元凶がここにいるとなれば、話は別!突撃開始!」
「「「おう!」」」
トラマツの合図で全員がフルール基地へと突っ込もうとしたその時、基地の扉が開いて兵士達が姿を現した。数については五百人ぐらいだ。
「まさかいきなり出てくるなんてね……」
「かかれー!」
「「「うおおおおおおお!!」」」
兵士達は零夜達を倒しに駆け出し始め、その表情は手柄を立てようと奮闘していた。
それを見たミミは当然の事だと感じ取り、前に出て戦闘態勢に入る。
「やっぱりね!ここは私に任せて!ショータイムの始まりよ!」
するとミミは自らの固有スキル『ショータイムダンス』を発動させ、何処からか音楽が流れたと同時に兵士達が踊り出してしまう。
ショータイムダンスは音楽を流すと同時に、全ての敵を踊らせる特殊スキルなのだ。
「か、身体が勝手に!」
「止めてくれー!」
「駄目だ!この音楽は強烈すぎる!」
兵士達が悲鳴を上げながら踊る中、ミミはリングブレードを構えながらリズムに合わせ、次々と兵士達を倒しまくる。
「まだまだ行くわよ!」
更に得意のブレイクダンスも炸裂し、兵士達は成すすべもなく次々とやられて半数に減らされてしまった。
「俺達も後に続くぞ!」
零夜達もミミの後に続いて総攻撃を仕掛け、兵士達をバッタバッタと倒しまくる。その結果、僅か数分間で全部倒す事に成功した。
「流石はミミ姉のショータイムダンス!踊りながらの攻撃も良かったぜ!」
零夜に褒められたミミは、頬を掻きながら照れ臭い笑みを浮かべていた。
「まあ、このくらい余裕だけどね。それよりも中に入るわよ!」
「そうだな。ここで立ち止まっているわけにはいかないし!」
ミミの合図で全員が頷いたと同時に、そのまま基地の中へと入り込み始めた。
※
一方、基地内では赤いオーガ族の男性がモニターで現在の様子を確認していた。
彼の名はナマハゲ。ボルグレンの部下の一人であり、乱暴者と言われた男である。多くの暴力事件を起こしていたところをアークスレイヤーにスカウトされ、今では支部基地の幹部となっていた。
「あれが選ばれし戦士達か……まあ、兵士達だけでなく、インプ達も倒したからな……どうやらこいつは面白くなるな」
ナマハゲは舌なめずりをしながら、零夜達に興味を示し始めた。その心の中では壊しがいがあると感じていたのだろう。
「今のところは異常なしだな。さて、基地まであと数百mはあるな」
零夜は辺りの状況を確認しながら進んでいて、それに皆もコクリと頷いている。すると、茂みの中からモンスターが出てきたのだ。
「モンスターの種類は?」
「インプだ!その数は千以上!」
トラマツが全員に説明した直後、ヒカリはすぐにマジカルハートの態勢に入る。どうやら数匹を仲間にする算段だ。
「ちょっと待って……このインプ……なんか黒いオーラが出ていない?」
「ん?」
するとアミリスがインプに違和感を感じつつ、心配な表情でヒカリに声を掛ける。
ヒカリもインプの様子をよく見てみると、彼等の身体からどす黒いオーラが放たれていて、殺気も全開になっていた。
「このどす黒いオーラは一体何だろう……?」
ヒカリが疑問に感じたその時、トラマツはすぐに真剣な表情をして、皆の方を向く。
「この黒いオーラはアークスレイヤー所属のモンスター!奴等はマジカルハートを喰らっても、仲間になる事は不可能だ!」
「不可能か……なら、倒すしかないみたいね!」
トラマツの説明にヒカリは納得したと同時に、剣と盾を構えてインプ達に立ち向かう。
「ストライクブレイド!」
強烈な広範囲の斬撃がインプ達に直撃し、彼等は倒されて素材と金貨になってしまった。
「モンスターが強くなっても、私達には勝てない!皆、行くわよ!」
「「「おう!」」」
「ちょっと!それは俺のセリフです!」
ヒカリの合図と同時に、エヴァ達が一斉に動き出してインプ達に立ち向かう。零夜のツッコミが響き渡るが、彼女達の耳には届いていなかった。
「フレイムアローショット!」
アミリスは自身の武器である弓矢を炎の弓矢に変えたと同時に、そのまま火の矢をインプ達に次々と直撃する。
インプ達は炎に燃やされて次々と金貨に変わっていく。
「アタイも行くぜ!ウインドスラッシュ!」
ソニアは両手にカタールを構え、そのまま素早い動きで次々と敵を斬り裂きながら倒しまくる。
インプ達は彼女に太刀打ちできずにやられまくり、四分の三まで減らされていく。
「参ります!ランスストライク!」
ジャンヌは槍と盾を構えたと同時に、強烈な突きと打撃の一撃を次々と浴びせていく。インプ達は成すすべもなくやられていき、数も次第に減っていく。
三人の活躍によってあっという間に半分に減らされたのだ。
「これがジャンヌ達の実力……私達も負けられない!」
「覚悟を決めていかないとね!」
「一気に終わらせないと!」
「半分は倒しておかないとね!」
エヴァ達も負けじとインプ達に立ち向かい、次々と蹴散らし始める。
「もらった!煉獄羅刹拳!」
エヴァの拳に炎のオーラが宿り、次々とインプ達を殴り飛ばして倒していく。その姿はまさに鬼神の如き姿であり、誰にも止められなくなるのも無理はない。
「これでも喰らえ!アクアバブル!」
倫子はウィザードガントレットを青い海のガントレットに変化させ、海のバブルを次々と召喚。インプ達をバブルの中に閉じ込めたと同時に、次々とバブルを破裂させて倒していく。
「私も行くわ!ダークブレイド!」
ヒカリの剣と盾が闇属性となり、姿も悪魔の剣と悪魔の盾に変わる。そのまま闇の斬撃でインプ達をなぎ倒し、残りを四分の一に減らしていた。
「これはおまけよ!アースマジック!」
ミミはリングブレードを大地属性の茶色いリングブレードに変化させ、地面に武器を置いて魔術を唱える。
すると、地面から次々と岩の針が姿を現してインプ達に直撃。彼等は次々と倒されて消滅していき、全員金貨と素材になってしまった。
「おーい……俺の事を忘れていませんか……」
「「「あ」」」
ミミ達はハッと気付いて声のした方を見ると、零夜が退屈座りで落ち込んでいた。ほとんど彼女達の活躍でインプ達は全滅していた為、零夜の活躍はなかったのだ。
「あのー……ごめんね?」
「だから機嫌出して……ね?」
「良い子良い子。よしよし」
ミミ達が苦笑いしながら零夜を慰める中、アミリスがピクッと反応してとある方向を指差す。
「どうしたのですか?」
「あれって基地じゃない?」
「「「?」」」
アミリスが指差す方を見ると、なんとアークスレイヤーの基地が建てられていて、目印となる旗まで掲げられていた。これこそ間違いなく目的地であるフルール基地だ。
「間違いない!アークスレイヤーのアジトであるフルール基地だ!」
「恐らく元凶がここにいるとなれば、話は別!突撃開始!」
「「「おう!」」」
トラマツの合図で全員がフルール基地へと突っ込もうとしたその時、基地の扉が開いて兵士達が姿を現した。数については五百人ぐらいだ。
「まさかいきなり出てくるなんてね……」
「かかれー!」
「「「うおおおおおおお!!」」」
兵士達は零夜達を倒しに駆け出し始め、その表情は手柄を立てようと奮闘していた。
それを見たミミは当然の事だと感じ取り、前に出て戦闘態勢に入る。
「やっぱりね!ここは私に任せて!ショータイムの始まりよ!」
するとミミは自らの固有スキル『ショータイムダンス』を発動させ、何処からか音楽が流れたと同時に兵士達が踊り出してしまう。
ショータイムダンスは音楽を流すと同時に、全ての敵を踊らせる特殊スキルなのだ。
「か、身体が勝手に!」
「止めてくれー!」
「駄目だ!この音楽は強烈すぎる!」
兵士達が悲鳴を上げながら踊る中、ミミはリングブレードを構えながらリズムに合わせ、次々と兵士達を倒しまくる。
「まだまだ行くわよ!」
更に得意のブレイクダンスも炸裂し、兵士達は成すすべもなく次々とやられて半数に減らされてしまった。
「俺達も後に続くぞ!」
零夜達もミミの後に続いて総攻撃を仕掛け、兵士達をバッタバッタと倒しまくる。その結果、僅か数分間で全部倒す事に成功した。
「流石はミミ姉のショータイムダンス!踊りながらの攻撃も良かったぜ!」
零夜に褒められたミミは、頬を掻きながら照れ臭い笑みを浮かべていた。
「まあ、このくらい余裕だけどね。それよりも中に入るわよ!」
「そうだな。ここで立ち止まっているわけにはいかないし!」
ミミの合図で全員が頷いたと同時に、そのまま基地の中へと入り込み始めた。
※
一方、基地内では赤いオーガ族の男性がモニターで現在の様子を確認していた。
彼の名はナマハゲ。ボルグレンの部下の一人であり、乱暴者と言われた男である。多くの暴力事件を起こしていたところをアークスレイヤーにスカウトされ、今では支部基地の幹部となっていた。
「あれが選ばれし戦士達か……まあ、兵士達だけでなく、インプ達も倒したからな……どうやらこいつは面白くなるな」
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